小説を描いた後に、自分の文章を改めて見直してみるとなんか似たような表現が多用されてるということはないでしょうか?

 

似たような表現が多すぎて、まるで地の文がカバディしながら追いかけてくる感覚になりますよね。え?ならないですか?そういう方はスマホでエロ本見てるときにスクロールしても追いかけてくるオーバーレイ広告を参考にしましょう。

 

つまり、似たような表現が多用されているその状況こそ、俗に言う地の文がワンパターンになっているという状態だと思って問題ないでしょう!(カバディしながら覚えましょう!)

 

というわけで、今回のお話は例文が無いと少しわかりづらい問題になります。なので、ここからは例文をあげて実際に書き換えていことにしましょう!

 

例文:

「ここが旧帝都っすか、いやーはじめて見たっすわ」

ゴーグルをはずした青年に、老人が続ける。

「昔はここらも渋滞で社会問題になっていたんじゃ。信じられんじゃろ?」

そういうと、老人は車を止めた。(例文はここまで)

 

Web小説でもライトノベルでもそうですが、小説の基本的な構造として台詞+動作(動詞)というものがあります。これはおそらく、初心者は嫌でもこういう描き方になるのではないかと。

 

ただ、例文のような形が延々と続くと、テンポも悪いですしワンパターンという印象がかなり強くなり読書が離れていく原因になることもあります。

 

そこで、本日説明しようと思う解決策は主に二通りになります。①文章の構造自体を変更していく方法と、②一文一文の描き方に工夫を入れる方法です。

 

それでは、①から見て行きましょう!

 

文章の構造を変更する

 

先ほども話に出したとおり、文章の基本構造は「台詞+動詞」になります。しかし、これはあくまで基本構造でしかありません。

 

ライトノベルなんかを読んでいると、台詞、動詞、以外にも「情景描写」や「心理描写」、「ナレーション説明」、「心の声」などが用いられていることに気がつくと思います。

 

実はこれだけで、情景描写を入れるか入れないか?心理描写を入れるか入れないか?としていくと、構造だけで8パターン出来上がります。

 

これを文章の中に散りばめていけば、まずマンネリ化する可能性は消せるでしょう。ちなみに、そうやって例文を少し修正してみると、こんな感じ。

 

例文:

砂埃が舞う広大なその土地は人の存在感を消すには十分なほどであった。
散らばる鉄くずを横目に、老朽化した車体が軋む音はテンポ良く響きわたる。

「ここが旧帝都っすか、いやーはじめて見たっすわ」

汚れたゴーグルをはずし、物珍しそうに情景を眺めている青年に続けて、

「昔はここらも渋滞で社会問題になっていたんじゃ。いま、じゃあ、信じられんじゃろ?」

今の帝都もいつか――。途中で考えるのをやめた青年とその心情を探らぬ老人は足元の騒音と共に動きを止めた。

 

説明が後になりましたが、「読点で地の文を切る方法」や「体言止め」、「倒置法」などの文章構造もあるので、これらも取り入れていけば更にバラエティに富んだ文章を書くことができるようになるでしょう。

 

さらに、「台詞⇒動詞の入った文」だったものを「動詞の入った文⇒台詞」という風に単純に順序を変更するといった文の順序を変更するというものもあります。これもワンパターンな文章を消すのに有効な手段だといえるでしょう。

 

一文の描き方を工夫する

 

続けて、こちらの方法は既に描いてしまっている文章を構造から手直しする必要がないために重宝します。デメリットとしては、あくまで応急処置にしかならないということですが無いよりはかなりマシです。

 

語彙力

 

描き方がワンパターン化してしまうのは、同じ語彙が反復使用されていることからも生じます。これを解決するのは端的に言って、<語彙力>です。

 

ネットでも紙でもいいので、類義語辞書を多用するようにしましょう!ただ、多用しすぎてマイナーすぎる表現を用いると、読者が置いてきぼりになるのでそこにも注意してくださいね!

 

文末・語尾

 

文末や語尾の描き方だけでもかなり印象が変わります。「~した」のような動詞の終止形ばかりを使うのではなく、「住む」という動詞でおわるのであれば、下記のようにたくさんの描き方があります。

 

住むわけです。住むと思います。住むと考えられます。住むことを考えています。住む気がします。住みつつあります。住もうとしています。住むところです。住むそうです。住むらしいです。住むようです。住むとのことです。住むかもしれません。住むはずがありません。住むことはないのです。住みました。住んだのでした。 住んだのです。 住んだことがありました。住むでしょう。 住むことになるはずです。住みますよね。 住むんですよね。住むしかないのです。 住むほかありません。 住むことに違いありません。住むのではないでしょうか。 住むことにしましょう。住む・・・。住む――。

 

更に、ここに隠喩というものもあります。なにも「住む」という言葉を直接使う必要はないのですから。

 

描写する対象にバリエーションを持つ

 

同じものをいくら表現方法を変えても、同じものでしかありません。であれば、表現するもの自体を変えてしまうのも手法としてはありでしょう。

 

例えば、今日の夜ご飯を表現したいとしましょう。このとき、夜ご飯について「温度」や「味」、「香り」、「彩り」などの情報が描写の対象になります。

 

先ほど述べた、同じものを表現するというのは、この場合「味」をピックアップして一生懸命、語彙力や文章構造の変更でワンパターンな文章を解決しようという解決方法です。

 

それだけでも、もちろん上手く表現できることもあるでしょうが、難しいようであれば別に「香り」を表現してもいいはずですよね。

 

というわけで、今回は地の文をワンパターンにしないためにはどうすればいいのか?という課題に挑戦してみました。少しでも参考になれていれば嬉しいです。ご精読ありがとうございました!

 

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