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文章の書き方 – 基本と構成まとめ|すぐに使える文章力のコツ20選!【小学生でもわかる例文付き!】

文章の書き方 – 基本と構成まとめ|すぐに使える文章力のコツ20選!


このページでは、作家さんへ向けて、知っておくだけで文章を読みやすくしてくれる「コツ」を20個を、

 

まとめてご紹介していこうと思います!

 

初心者におすすめ!裏技20選


◆ 必ず知っておきたいポイント!
◆ ちょっとしたコツ・テクニック集まとめ

 

▼ うまい文章の構成方法についてはこちら!

文脈(英語:context)の意味をわかりやすく例文で解説!|心理学における文脈効果とは?





 

必ず知っておきたいポイント!


このパートでは、最低限押さえておきたい文章力のポイントをご紹介していきます。一般的に、例外になるものが少ないので、安心して修正して良いパートです。

 

◆ 主語と述語は、近くに!

日本語は、主語と述語が近いと読みやすくなります。

 

※主語…動作の主体(例では「僕」) 述語…動作のこと(例では「わかっていた」)

 

・良い例
彼女と出会ってから数日どころか一日も経っていなかっただったが、かなり無茶をする人だということはわかっていた。
・悪い例
僕は、彼女と出会ってから数日どころか一日も経っていなかったけれど、かなり無茶をする人だということはわかっていた

 

ちなみに、修飾語と被修飾語。つまり、「美しい花」という文であれば、修飾語「美しい」と被修飾語「花」の位置も主語&述語ペアと同じように、近い位置にあるほど読みやすいといわれています。

 

ただ、修飾語と被修飾語についての個人的な体感を交えると、どうにも例外が多すぎたので主語ー述語を優先してメインコンテンツから修飾語の話はあえて外しました。

 

もしかしたら、使える方もいらっしゃるかもしれませんので、一応書き残しておきます。

 

◆ 漢字は基本、開きましょう!

不必要に漢字を使うのは、読みにくさを助長します。できるだけ、開きましょう。

 

・良い例
なぜ、お前が二人の携帯を持っていたんだ」
・悪い例
何故、お前が二人の携帯を持って居たんだ」

 

以下の表が、役に立ちそうですね!

 

 

◆ 一文は、短くしましょう!

一文は短くしたほうが、主語と述語が近くなるので読みやすくなります!

 

※わかりやすくするため、句点の後に「/」を入れておきました。

 

・良い例
結衣から薫る桜にも桃にも似た、やわらかで名残惜しい香りを手繰り寄せる。/彼女のたしかな存在感を確かめるように。/僕はそっと抱きしめてから、大岩に目をくべた
・悪い例
僕は、結衣から薫る桜にも桃にも似た、やわらかで名残惜しい香りを手繰り寄せると、彼女のたしかな存在感を確かめるように、優しく抱きしめてから、大岩に目をくべた。

 

◆ 親切な作者は、ルビを振る!

特に、登場人物の名前には、ルビ(ふりがな)を振りましょう!

 

※小説投稿サイトや原稿用紙には、ふりがなの欄があるので活用しましょう。

 

・良い例
瀬田警察署に出勤していた私、東雲瑞葉(しののめ みずは)は部下数人と、その一員である入真(いりま)巡査のまとめくれたホワイトボードにある情報にじっくりと目を這わせていた。
・悪い例
瀬田警察署に出勤していた私、東雲瑞葉は部下数人と、その一員である入真巡査のまとめくれたホワイトボードにある情報にじっくりと目を這わせていた。

 

◆ 改行するだけで、読みやすく!

「WEB小説 or 文庫本」で、改行のスパンは異なります。ただ、少し改行するだけでも読みやすく出来ることは、覚えておくと良いでしょう。

 

※スマホから見るかPCから見るかでも変わってきますが、おすすめは、スマホ横読みなら40文字。PC横読みなら70文字

 

スマホ縦読みなら100文字といったところでしょうか。縦横どちらも、2~4行なら問題ないでしょう。

 

・良い例(約70文字)
 コミックやアニメの中では、悪を薙ぎ倒し皆の信じる正義の元に人を救いだすヒーローの姿というのは、観る者たちを魅了し、虜にする。
 私も警察官になれば、世の中で悪事を働く外道な人間たちをバッタバッタとなぎ倒していくクールな女性ヒーローに成ることができると思っていたが、それは半分正解で半分は不正解だった。
・悪い例(約150文字)
コミックやアニメの中では、悪を薙ぎ倒し皆の信じる正義の元に人を救いだすヒーローの姿というのは、観る者たちを魅了し、虜にする。私も警察官になれば、世の中で悪事を働く外道な人間たちをバッタバッタとなぎ倒していくクールな女性ヒーローに成ることができると思っていたが、それは半分正解で半分は不正解だった。

 

◆ 接続詞の多用にご注意を!

接続詞を消した時に、文に繋がりが見えない場合は、省略のしすぎです。

 

※接続詞は、文同士の繋がりを強制的に作り出せる少し強引な技です。

 

・良い例
お腹を満たした私は、つい寝てしまった。
・悪い例
私は食事を終えた。そして、寝た。

 

悪い例で接続詞を消すと、「私は食事を終えた。寝た。」になるのですが。これでは「食事を終えたこと」と「寝たこと」の関係性がよくわからなくなります。

 

そういう場合は、「食事を終えて」→「お腹いっぱいになったから」→「寝た」という順序を意識して、省略している部分を文中に取り入れてあげましょう。

 

ちなみに、「なので」は接続助詞なので、文頭に持ってこないようにしましょう。

 

あくまで、接続助詞は文をつなげる位置にくるのが、日本語的には正しい使い方とされているようです。

 

◆ 明らかなことは、略しましょう!

例文では、私が春香の「妹」なのですから、春香が姉であることは明らかです。

 

・良い例
私は、春香の妹です。
・悪い例
私は、姉である春香の妹です。

 

ちなみに、文章を巧く表現するための技法に同語反復(トートロジー)がありますが、正しい使い方は以下の記事を参考にしてみると良いでしょう。

 

トートロジー(tautology)とは?|例文からみる同義反復の簡単な意味と使い方!

 

◆ ひらがな同士を繋げない!

ひらがなに挟まれている名詞を、ひらがなで表記すると誤読箇所を増やしてしまうケースがあります。

 

※名詞の前に、読点を置く。カタカナにする。漢字にする。文を切るなどの対応ができますが、必ず修正すべきというポイントではありません。

 

・良い例
反論できずにいたをみた桜木さんはホッペを膨らまして眉毛をハの字にすると、口もとをわざとらしく手で隠してみせた。
・悪い例
反論できずにいたぼくをみた桜木さんはほっぺを膨らまして眉毛をハの字にすると、口もとをわざとらしく手で隠してみせた。

 

◆ 代名詞は減らしましょう!

代名詞のうちでも「こそあど言葉」は、特に減らしましょう。読解困難になります。一方、彼・彼女といった一人称代名詞は、そこまで気にする必要はないでしょう。

 

※こそあど言葉…「これ・それ・あれ・どれ、この・その・あの・どの、こんな・そんな・あんな・どんな」といった、何かを示している語たちのことです。

 

・良い例
僕を呼び出した彼女は、受付のデスク越しにプラスチック製のナンバーカードを渡してきた。カードには、志波大学病院・受付番号:二十八番と書かれている。もう少し待て、ということらしい。
・悪い例
僕を呼び出したあの人は、そのデスク越しにプラスチック製のナンバーカードを渡してきた。それには、志波大学病院・受付番号:二十八番と書かれている。そういうことらしい。

 

三人称小説で、彼や彼女を使う場合。同じ文中に2回名前が出てくる時以外は、名前を表示しておいたほうが読みやすくなります。

 

◆ い抜き言葉・ら抜き言葉は、口語!

い抜き言葉・ら抜き言葉は、口語表現です。台詞パート以外(=地の文)では、使用しないように!

 

※「い抜き」とは、文語では「見ている」なのに「見てる」のように「い」を抜いてしまうことです。

 

※「ら抜き」とは、文語では「見られる」なのに「見れる」のように「ら」を抜いてしまうことです。

 

・良い例
スマートフォンを片手に館内放送に通話の邪魔をされているサラリーマン
・悪い例
スマートフォンを片手に館内放送に通話の邪魔をされてるサラリーマン

 

◆ ト書きは、口調で回避しよう!

 

台詞の後は「~と言った」と書かなくても分かるので、しましょう。

 

また、誰が言葉を発したかを区別する際は、口調と人称を利用しましょう。

 

※ト書きとは、台詞のあとに「~と、〇〇はXXした」と補記するような書き方のことです。

 

ト書きには、誰の台詞かわかるようにする機能があるのですが、

 

小説においては、ト書きがない状態でも自然と誰の台詞かわかるようにしておかなければ、読者はスムーズに読み進められないでしょう。

 

・良い例
「詠井じゃん! お久しぶり! 病気の方はどう?」
・悪い例
「詠井じゃん! お久しぶり! 病気の方はどう?」と桜木は言った。

 

▼ト書きをなくして不自然になるときは口調の使い方を参考にすると良いでしょう!

口調・語調の意味と種類一覧まとめ!|小説・ラノベに使える口調の使いこなし方とは?

 

◆ 読点は、適度に入れよう!

読点の位置によっては、誤読が発生するケースがあります。適度に、読点を入れる癖を付けておきましょう。

 

次の例では、読点の位置によって意味が変わっていることがわかります。

 

例.1:「私は、旅行中に親が財布を落としたと聞かされた」

例.2:「私は旅行中に、親が財布を落としたと聞かされた」

 

(例.1)の文では、親が旅行中になりますが、(例.2)では、私が旅行中になっているのです。どちらが正しいかをみてから読点を入れておきましょう。

 

・良い例
私は、旅行中に親が財布を落としたと聞かされた。
・悪い例
私は旅行中に親が財布を落としたと聞かされた。

 

◆ 助詞「の」の連続は避けよう!

助詞のうちでも、「の」は連続しやすい傾向があります。読みにくさを助長するので、書き換えてあげましょう。

 

※特に注意したいのは、格助詞「の」です。名詞+「の」という形で、①主語になる場合と、②連体修飾語になる場合があります。

 

(1)助詞『の』が主語を作っている場合:『が』に置き換えできる時は、換える。

(2)助詞『の』が名詞を修飾している場合:『動詞』に置き換える。

 

(1)助詞『の』が主語を作っている場合
・良い例(1)
住む街の村長さんが、やって来た。
・悪い例(1)
住む街の村長さんが、やって来た。

 

(2)助詞『の』が名詞を修飾している場合
・良い例(2)
が住んでいる家の近所にあった桜並木は、とても綺麗だった。
・悪い例(2)
家の近所桜並木は、とても綺麗だった。

 

◆ 列挙の際は、品詞を揃えよう!

列挙をする際は、品詞を必ず揃えましょう。気づきにくい上に、非常に読みにくくなるので超危険です。

 

絶対に避けましょう!

 

・良い例
無駄に若者としゃべりたがるや、泣きじゃくる小さな子供、スマートフォンを片手に館内放送に通話の邪魔をされているサラリーマンは、どこか懐かしさと自分の将来の姿を垣間見せてくれる。
・悪い例
無駄に若者としゃべりたがるや、泣きじゃくる小さな子供、サラリーマンがスマートフォンを片手に館内放送に通話の邪魔をされているのは、どこか懐かしさと自分の将来の姿を垣間見せてくれる。




 

ちょっとしたコツ・テクニック集


このパートでは、最低限押さえておきたいポイントを発見して修正するためのワンポイント・アドバイスを掲載しておきます。

 

◆ 「が」削りをしよう!

接続助詞である「が」がある場合は、文を切って短くすることが出来ます。短いほうが読みやすいので、出来る限り「が」を削ると読みやすくなります。

 

・良い例
しばしの間、僕は頷き翁の話に付きあわされていた。それでも、全くの時間の無駄かといえば、そういうわけでもなかった。
・悪い例
しばしの間、頷き翁の話に付きあわされていた僕だった、全くの時間の無駄かといえば、そういうわけでもなかった。

 

◆ 設定の説明は、繰り返そう!

特に、主人公たちの名前です。あと、盲点なのは場所に関する描写です。説明が一箇所しかない場合、読者は読み飛ばすことがしょっちゅうあります。

 

同じ言葉で繰り返すのではなく、場所が裁判所であることを説明したい場合は「判決」や「被告人」といった場所特有の言葉を使うと良いでしょう。

 

◆ 声に出して、読んでみよう!

誤読しそうな場所を目で探すのは、結構難しいです。そういう時は、音読してみると良いでしょう。

 

他にも、縦書きを横書きにして見たり、プリントアウトしてから見る。スマホから見るなど見方を換えることによって、読みにくい場所を発見しやすくなります。

 

◆ 必殺!体言・形容詞・助詞止め!

初心者のうちは、文の末尾が「~だ」とか「~い」ばかりが続きがちです。そういう時は、体言止め・形容詞止め・助詞止めが有効です。

 

ちなみに、形容詞止め(=用言止め)は、体言止めと混在させてプレゼンで使用すると列挙法の観点で、品詞が不揃いになって、とても読みにくいスライドになります。

 

・体言止め(名詞を文末にする方法)
緑色でサビを覆い隠している古びたドア。その向こうから微かに滲み出している、じめじめとした湿気の匂い。

 

・形容詞止め(形容詞を文末にする方法)
私はテレビの主導権三ヶ月分で、なんとか許しを乞うことができていた。そこまでは良い。思う存分、私の分までテレビを愉しめば良い

 

・助詞止め(助詞を文末にする方法)
お姉ちゃんもう誕生日忘れないから。神様、妹様、許してください。
「よくぞ聞いてくれた」といいたげな顔をしてこちらを向いた。瞳の奥が一瞬光ったように。(倒置法)

 

◆ オススメの語尾リストまとめ!

困ったら、以下の語尾が使えないかチェックしてみよう!

「~というわけだ」「~だろう」「~と思う」「~ではないだろうか」「~したい」「~に違いない」「~なのだ」「~する」「~な気がする」「~と動く」「~ともしない」「~しだした」「~だ」「~し続けている」「~なのであった」「~をかける」「~してくださいね」「~だよな」「~だったの!」「~です」「~だわ」「~よ」「~ですか?」「~だとも」「~していた」「~でしゅ」「~だけれど」「~ができていた」「~ができる」「~と言えそうだ」「~なわけがない」「~してはいけない」「~してきた」「~だな」「~なのでは?」「~してみせた」「~らしい」「~と言われている」「~でもなかった」「~だと仮定しよう」「~のはずだ」「~とは何か」「~できるんだ」「~しそうになる」「~していなくても」「~だからな」「~になったのだ」「~というやつだ」「~のようだ」「~したがる」「~だそうだ」

 

終助詞と助動詞を習得すれば、あなたも「アドバンテスト・エンディング・マスター」になれることでしょう!

 

◆ 比喩をフル活用しましょう!

比喩(ひゆ)とは、「~のようだ」と例えを用いて文章をわかりやすくしてくれる技法です。

 

一般的に、小説の本文(地の文)は、説明文を「婉曲(えんきょく)」することで、少しわかりにくくする代わりに、魅力を感じさせる文章にすることができます。

 

一方、比喩(ひゆ)は逆の役割を持っていて、婉曲した表現の魅力を残したまま、文章をわかりやすくしてくれる役割を担います。

 

▼ 実は8種類もあるの!?

比喩表現・メタファーの意味と種類&コツとは?|比喩的なうまい日本語の作り方を例文でわかりやすく解説!

 



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