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センスのいい小説タイトル・売れる題名の付け方まとめ!~物語に惹かれるかっこいい秀逸な題名とは?~

センスのいい小説タイトル・売れる題名の付け方まとめ!


 

「センスのいいタイトルって、どういうものがあるのだろうか?」

 

「売れるタイトルとは、どんなものなのだろうか?」

 

小説を作ったことがあるという方や、書籍を販売するような仕事をしていた経験があるという方なら、だれしも一度は考えたことのある議題だと思います。

 

下手したら「作品を書き終えるまで、タイトルが決まってない!」なんていう作家さんも、少なくないのではないでしょうか?

 

かくいう私自身も、タイトルを付けるのには毎回といっていいほどに手こずっていました。

 

そのため、「小説に売れるタイトルを付ける方法!」といった題名の記事を昔からずっと書こうとしては、書けないでいたのです。

 

しかし、最近になって「なるほど!」と腑に落ちるような一つの答えにたどり着くことができましたので、ご紹介していくことにしたいと思います。

 

結論から言えば、以下のリストにあるテクニックを用いれば良いでしょう。ただし、それぞれの魅力が何処から来ているのか、といった根拠についてもセットで押さえておくことをおすすめしておきます。





 

小説・ラノベのタイトルや題名を付けるテクニック10選!






 

1.あえて間違える・もじる


『パロディ』と呼ばれることもあります。では、なぜパロディが面白くて人の目を惹くのかというと「落差」が提示されるからでしょう。

 

例えば、「秘密戦隊ゴレンジャー」のパロディに「世紀末戦隊ゴレンジャイ」というものがあります。知らない方のために、一応解説をしておきますね。

 

「秘密戦隊ゴレンジャー」というのは、赤レンジャーや青レンジャーといったイメージカラーごとに得意分野が違う個性派ヒーローたちが、正義の名のもとに悪を撃滅する特撮テレビドラマのことです。

 

一方、「世紀末戦隊ゴレンジャイ」というのは「ダウンタウンのものごっつええ感じスペシャル」というテレビ番組で登場してきたパロディネタで、5人中3人が赤レンジャイで残り2人が黄レンジャイだったりして笑えるネタとなっています。

 

「秘密戦隊ゴレンジャー」が持つヒーローという尊敬されるようなイメージを背景に、「世紀末戦隊ゴレンジャイ」が持つ無能さ・滑稽さを演出することで面白さが生まれているというわけですね。

 

このように、パロディネタが面白いのは「パロディされるもの」と「パロディするもの」の間に、「落差」があるからなのです。

 

こういった落差を利用して付けられたタイトルは、意外と多いようです。漫画で有名な「寄生獣」という作品においても似たような現象をみることができます。

 

寄生虫という気持ち悪そうなものを、かっこよく魅せることで「落差」がうまれているというわけです。

 

「犬も歩けば棒に当たる」をあえて間違えて「犬も歩けば肉体改造」としたり、「猫はコタツで丸くなる」をもじって「猫はコタツで三角柱」とするようなやり方ですね。

 

※ちなみに、これがマラプロピズムと呼ばれている修辞技法の一種です。

 

2.助詞で止めて、不完全な文にする


「国際会議、開幕へ」といったように、新聞などで助詞で文を止めて不完全な形のままにしているタイトルをみたいことはありませんか?

 

これは、新聞会社が長い間「引きのあるタイトル」を考えてきた結果、たどり着いた一つの答えだったりするので参考にできます。

 

具体例には、「ようこそ実力至上主義の教室へ」や「異世界はスマートフォンとともに」、「新世界より」、「ひぐらしのなく頃に」といったタイトルがあります。

 

人というのは不完全なものに魅了されてしまう傾向を持っています。物語が人を魅了するのも先の展開が読めないからです。

 

物語というのは何かしら不完全な状態からしか始まることはありません。主人公がなにか不満をもっていたり、事件が起こって解決する必要がある状態に立っていたりするところから物語が始まるからこそ、不満の解消や事件解決といった物語の終わりが存在できるのです。

 

3.ロマンを感じる文字を入れる


世の中には、なぜかロマンを感じずにはいられない文字というものがありますよね。

 

例えば、黄昏乙女・機械工・退魔結界・神機解放・騎士・天空要塞。カタカナであれば、アルペジオ・ユーフォニアム・ガルガンティア・クランクハイトといったものでしょうか。

 

こういった単語を組み込んで作るのも一つの手でしょう。具体例としては「とある魔術の禁書目録」や「棺姫のチャイカ」、「天空のエスカフローネ」といったタイトルがあります。

 

どんなに構成がしっかりとしていても、夢やロマンがなければ書いていて面白くありません。創作に限らない話ではありますが、人は時に夢やロマンに突き動かされて作品世界を描くことになります。

 

そういった意味で、作者を強烈に駆り立てたロマンを書き残しておくことも、タイトルを決める上では重要なことなのかもしれませんね。

 

ちなみに、日本語以外であればラテン語やドイツ語、古代ギリシア語。珍しい石や草木、星の名前は普通にかっこいいのでオススメです。

 

▼ 石や草木、星の名前と魅力が知れる本はこちら!

『星の辞典(柳谷 杞一郎 著)』は、オススメ本!|徹底レビュー!【雷鳥社】

 

4.ジャンルがすぐにわかるようにする


みなさんが本屋さんへ本を買いに行こうと思うとき、「今日は泣ける作品が読みたい」とか「今日はうんと笑える作品が読みたいなぁ」と、だいたいお目当てを事前に決めていることってありませんか?

 

そんなときに、タイトルをパッと見ただけで「これは泣けそうだ!」とか「これは面白い謎を解決できそうだ!」と思わせることができれば、非常に有利でしょう。

 

具体例としては「オリエント急行殺人事件」や「ガリバー旅行記」、「幼女戦記」、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」といったタイトルが挙げられます。

 

オリエント急行殺人事件であれば、事件モノだということがすぐにわかりますし、幼女戦記であれば戦時中の独特の雰囲気が味わえるのではないかということが容易に想像できます。

 

読者は心を踊らせながら、迷うことなくお会計へ向かうことができるでしょう。

 

こういった作品は、ターゲットをきちんと意識した書かれ方をしているという点で高評価になっている印象を受けます。

 

5.読者の頭にはてなマークを作る


人というのは、疑問を持たされると解答が欲しくてたまらなくなる生き物です。こういった好奇心をくすぐるタイトルの付け方も良いでしょう。

 

具体例としては、「化物語」や「神様はじめました」といったタイトルがあるでしょう。読了前であれば、「化物語」や「神様はじめました」という言葉の真意がまるで読めません。

 

実は、こういったタイトルの付け方というのは、物語の作り方そのものと深く関係しています。例えば、小説を書く時にランダムで「書籍」と「戦争」という言葉を選んだとしましょう。

 

そこから「書籍」+「戦争」といった風に作品のアイデアを練っていくような物語の作り方は、よくあるパターンですよね。

 

ここから伝承を武器とした小説を書こうとすれば「Fate」という作品のようになったりするかもしれませんし、書籍から図書館を連想すれば「図書館戦争」といった物語が思いつくかも知れません。

 

このように、作者を物語を創り始めるように駆り立てたキーワードを、そのままタイトルに持ってくるという手法が結果として、読者の頭の上にはてなを作り出すのではないかと思うのです。これは後述する「ギャップ」についても同様のことが言えます。

 

6.課題を彷彿とさせる


人は、否定文や感嘆文をみると反応しやすいという傾向にあるそうです。

 

例えば「ブギーポップは笑わない」というタイトルの作品があるのですが、こういった否定形のタイトルは「なんで笑わないんだろう?」とか「笑わせる方法はないんだろうか?」とか人々に課題を彷彿させることがあります。

 

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」という作品も、このケースですね。

 

実際に中身を読み進めていくうちに、最初に読者が抱いていた課題がだんだん解決されていくような物語構成になっていると、益々読者の期待に答える形になることでしょう。

 

最初に不完全なものを用意して、完全になるまでを描いているという点で言えば、先述しておいた「助詞止め」とやっていることは同じなのです。

 

一方で、感嘆文を用いた例には「中二病でも恋がしたい!」や「おくさまが生徒会長!」といったものがあります。

 

こちらは「こうなったら良いな!」とか「こうしたい!」といった読者の気持ちを代弁するようなタイトルになっていることが多い傾向になるようです。

 

読者に対して、「あなたの抱えているコンプレックスや問題といったあなたを不完全たらしめているものを、補完してあげますよ!」と提案しているわけですね。

 

7.ギャップで魅力を感じさせる


小説や物語を創作していると、ある日ギャップから偶発的に妄想が広がって物語が生じるケースは多いですよね。

 

そういった作者自身を衝動的に執筆へ駆り立てたギャップというものがあるのであれば、作者が感じ取った最初の面白さそのままをタイトルに入れてしまうという方法もあります。

 

例としては、「となりの吸血鬼さん」や「はたらく魔王」といったタイトルが挙げられるでしょう。

 

普通に考えて、となりに吸血鬼が住んでいることは非日常的ですし、魔王が働くというのもギャップがありますよね。

 

こういった常識をあえて無視した、一見すると矛盾した者同士をくっつけた表現方法のことを撞着語法(どうちゃくごほう)と呼びます。

 

8.ネタに走る


こちらはユーモアに富んだ作者が付けがちなタイトルでしょう。

 

具体例としては、「転生したらスライムだった件」や「JKハルは異世界で娼婦になった」といった作品が挙げられるでしょう。

 

どちらにしても読者からの「え!せっかく転生したのに弱小キャラかよ!」とか、「どうしてそうなった」といった声が聞こえてきそうなタイトルの付け方です。

 

9.四拍子にする


「どうやったらリズムが良くなるのか?」というのは、韻律や音数律の勉強をすればわかりますが、ここでは軽くだけ触れておくことにしたいと思います。

 

具体例としては、「千と千尋の神隠し」や「ダイヤモンドは砕けない(ジョジョの奇妙な冒険)」といったものが挙げられます。

 

どちらも「七五調」と呼ばれるパターンなのですが、これは7文字や5文字という意味ではなく7拍と5拍、4拍子という意味なので、間違えないようにしましょう。→具体例のリストはこちら!

 

ちなみに、人がリズムに魅了される理由は情報量が多いからなのだそうです。情報量が多いと、人はあらゆる展開を想像できます。つまり、幾万通りの選択肢が想像できるストーリー展開を期待されやすいのです。

 

そのため、リズミカルなものは万人受けしやすい傾向になるとされています。これが理由で「ペンパイナッポーアッポーペン」のような、誰も流行るとは予期していなかったワードが、時折ツイッターでバズったりするのだとか。

 

10.パワー・ワードを使う


具体例としては、「さくら荘のペットな彼女」や「エロマンガ先生」、「禁じられた楽園」といったタイトルが挙げられるでしょう。

 

まぁ、パット思いつき易いのは、エロいタイトルでしょうね。

 

ただ、エロティックなものだけではなくて「禁じられた楽園(ホラー作品です)」のように、見ちゃいけないものをタイトルにするというのも乙なものでしょう。

 

※これは「カリギュラ効果」と呼ばれる「見ちゃいけないものを見たくなる」という人間の心理を応用したものです。

 

実は、これも「現実では味わうことの出来ない不完全さをフィクションで補完してあげるよ!」という読者に対する提案のような形をとっているので、ある意味で感嘆符を用いたタイトルの付け方と同じ仕組みを使っているとも解釈できるでしょう。





 

まとめ


まとめです。さて、タイトルを付けるときに使えそうなテクニックを10個ほど紹介してきましたが、なにか気に入りそうなタイトルは思いつきましたでしょうか?

 

今回、この記事をまとめていて気づいたのですが、物語の「着想」と「タイトル」には相互に深い関係性がありそうです。だからこそ、決めるのが難しいのでしょうね。

 

端的にまとめれば、自分がその作品を書き始めようとした時の着想そのものをタイトルにすれば一番やりやすいのかもしれませんね。

 

というわけで、読者も作者自身も魅了されるようなタイトルが付けられたら良いですね!

 

ご精読ありがとうございました!

 

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