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小説家が長編でモチベーションを保つ、もっとも『シンプル』な方法とは?

小説家が長編でモチベーションを保つ方法!


モチベーションを保ち、むしろ上げていく最もシンプルな方法は、

 

今したいと思っている行為の「必要性」を見出すだけです。

 

本当にこれだけで良いのです。脳科学がどうのこうのだとか、難しいことは一切考えなくて良いです。

 

ここからは、小説家が長い道を経て作品を完結させるまでのモチベーションの維持方法や、

 

みなさんが日常的にやっていることを具体例に、「必要性」の見出し方・思い出し方を整理していくことにしましょう。

 

目次


> 前談:「焦り」は、モチベーションの大敵
> 人間の行動には、必ず二つの欲が伴う
 ・短期的欲求とは?
 ・長期的欲求とは?
> ライフ・フォース・エイト(LF8)とは?
> あなたの欲求はどれだろう?
> あなたの欲求は、どこから湧いている?
> 小説を書き上げる「必要性」の見付け方

 

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前談:「焦り」は、モチベーションの大敵


タイトルの通り、「焦り」はモチベーションの最大の敵です。

 

なぜなら、そもそも正常な思考が走らないので、目的と手段が逆転しやすくなってしまうのです。

 

ここから先の話を、最も端的にまとめると、

 

「自分の目的と手段を整理しましょうという具体的な方法論」なのですが、焦っていたらそんなことは不可能です。

 

焦りは、自分自身へのハードルを勝手に上げて、自身に対して懲罰的な対応をするので、やる気を削ぐ源になります。

 

まずは、自分自身を褒めて落ち着けさせてあげることから始めましょう!

 

目をつむって、10秒数えてみてください!

 

ちょいと、目開いてませんか?(笑)

 

あとは、その上で後述している方法を試していただけると、

 

モチベーションをきちんと保つ事ができるようになるでしょう♪

 

人間の行動には、必ず二つの欲が伴う


まず、最初に人間の行動には必ずと言っていいほど、二つの欲望が伴います。

 

端的に言えば、「短期的欲求(快楽)と長期的欲求(投資)」と言われたり、

 

「衝動と必要性(自己実現欲)」と言われたり、

 

またある時には「軽度の欲求と強力な欲求」なんか言われたりするのですが。

 

専門用語ばかりで、わかりにくいですよね(笑) 具体例に、落とし込んでみますね。

 

短期的欲求とは?


例えば、たまにギャグ漫画を読んで少し笑わせてもらって満足をするときってありますよね。

 

でも多分、数時間後には、綺麗サッパリ忘れている人の方が多いのではないでしょうか?

 

人は、何かしらの欲求を満たすために購買意欲を持ちます。

 

「ギャグ漫画を買った」という行動をしていたとすれば、「衝動的にギャグ漫画でも読んで、笑いたくなった」というわけですね。

 

これが短期的な欲求であり、衝動的な欲求と呼ばれているものです。

 

短期的な欲求というのには、とある特徴が伴います。それは「すぐに諦める」という性質です。

 

例えば、あなたはポテトを食べたかったとしましょう。

 

しかし、ハンバーガーチェーン店の営業時間は既に終わっていました。

 

あなたなら、こんな時どうするでしょうか?

 

電車で3時間の位置にある店だけが開いてるとしたら、行くでしょうか?

 

もちろん、ハンバーガーであればコンビニで買ったり、スーパーで材料を買って作るという代替手段があったりしますが。

 

仕事や就職、受験勉強、作品の完成には、代替手段が基本的にありません。

 

人はほとんどの場合、ここで諦めてしまいます。

 

「ハンバーガーは、また店が開いてる時に買おう」となりがちなのです。

 

長期的欲求とは?


では、今度は少し例を変えてみます。

 

明日は、絶対にあなたの就職したい会社の面接だとしましょう。

 

そんなときに、当日持っていく必要があるはずの履歴書が切れていたら買いに行きますよね?

 

そこで、ハンバーガーチェーンと同様の出来事が起きたとしましょう。

 

つまり、店が閉まっていたのです。唯一開いているお店が、電車で3時間の位置にあったとしたらどうでしょう?

 

「それなら買いに行く!」という人もいるのではないでしょうか?こういう場合、人は諦めにくいことが多いんです。

 

なぜなら、その行動に明確な「必要性」があるからです。

 

この時、「明日の面接に受かりたい」もしくは「受かった後に、何かをしたい」という願望こそが、

 

冒頭で述べた「長期的欲求(投資)・自己実現欲求・強力な欲求」などと呼ばれるのです。

 

正直、呼称なんかはどうでもいいのですが、

 

「何かをすることに対してモチベーションを維持する」ためには、常に長期的欲求を忘れないようにすることが最も肝心です。

 

それでは、いまモチベーションが下がっていて悩んでいる人は、どうすればいいのでしょうか?

 

まず、気がついて欲しいのですが「モチベーションが下がって悩んでいる」時点で、必ず人間は長期的欲求で行動しています。

 

なぜなら、短期的欲求だったとすれば、悩むまでもなくスッパリ諦めているはずだからです。

 

そして、人間が持つ長期的欲求は凡そライフ・フォース・エイトと呼ばれる8つの欲求に集約されることがわかっています。

 

※マーケティングによく使われている手法です。

 

ライフ・フォース・エイト(LF8)とは?


さて、また難しそうな用語がでてきましたね(苦笑)

 

大丈夫です。凄くかんたんに説明するので、もう少し頑張りましょう!(笑)

 

ライフ・フォース・エイト(Life Force 8)とは、読んで字のごとく「人生に影響を及ぼす8つの力(欲求)」という意味です。

 

具体的な8つの項目は、以下の通り。

 

その8つの欲求は次のようなもの。

    1. 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
    2. 食べ物、飲み物を味わいたい
    3. 恐怖、痛み、危険から逃れたい
    4. 性的快感を味わいたい
    5. 快適に暮らしたい
    6. 他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない
    7. 愛する人を気遣い、守りたい
    8. 社会的に認められたい

引用元:https://rashin-ban.jp/marketing/lf8/

 

人間というのは基本的に、この8つの欲望を長期的に叶えるための行動を取ろうとします。

 

もしかすると、ここで「え?ポテトを食べたいは、食べ物を味わいたい(長期的欲求)じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、これはあくまでポテトに限定しているかどうかで変わってきます。

 

ポテトが食べられなかった場合、別の美味しいものを探してまで目標を達成しようとするじゃないですか?

 

「ポテトを味わう」という欲求は諦めて満たされていないですが、

 

それを乗り越えてでも別のものでもいいから何か食べ物を味わおうとするというのが、LF8でいう「食べ物を味わいたい」に当たります。

 

ぶっちゃけ、ポテトじゃなくても良いのです。

 

私達は、衝動にかられているときは視野狭窄に陥るので、何故かそれしか見えなくなってしまうんですよ(笑)

 

あなたの欲求はどれだろう?


ここで、いくつか良くありそうなモチベーション低下の具体例をみていこうとおもいます。

 

例えば、「受験生で勉強しなければいけないけれど、モチベが上がらない」としましょうか。

 

そんな時は、こう考えてみてください。

 

「そもそも、何故勉強する必要があるのだろうか?」と、疑問に思うのです。

 

あなたは、人より優れていることを示したい(承認欲求の強さ)から、勉強がしたいのでしょうか?

 

それとも、将来食いっぱぐれない暮らしが出来るように(恐怖から身を守りたい)から、

 

と思う人もいるかもしれません。

 

あなたの欲求は、どこから湧いている?


例えば、後者(良い大学に行って、良い給与をもらいたい)のであれば、そもそもお金稼ぎの勉強をした方が良いのではないでしょうか?

 

そして、お金稼ぎの勉強をしていると段々見えてくるものがあります。

 

「投資をするには、少し数学的な知識があった方が良いな」とか、「文章の書き方をもっと積極的に学べば、小説で収益化を目指せるかもしれない」といった具合です。

 

そうなった途端、勉強が凄く面白く思えてきますよ。

 

そう、順番が逆なのです。手段を考えてから目的を探しているので、モチベーションが上がらないのです。

 

受験勉強でもし良い大学に行けなかったとしても、就職の時に有利な経験にはなっているはずです。

 

なにせ、入社前に稼いだ実績があるんですから。会社は、営利団体です。

 

ここまでは、学生を例にしてきましたが、これは既に社会人になっている方々とっても同じことです。

 

自分が職場で、どの欲求を満たすために働いているのかを突き止めましょう。

 

突き止めた結果が、現実的に難しい場合でも人生は一度きりです。全力でその環境から抜け出すことをモチベーションに持ち替えてあげましょう!(笑)

 

私がみなさんに最もして欲しくないことは、今やっていることに「必要性がなかった」と結論づけることです。

 

人間は、必要性がなければ決して行動はしません。行動しているのなら、忘れているだけで必ずそこには必要性があるのです。

 





 

小説を書き上げる「必要性」の見付け方


ここからは、私が自作小説「天宮結衣のQ.E.D.」を書き上げるまでに使用した「必要性」について、解説していこうと思います。

 

私が小説を書く前、「創作界隈を更に盛り上げるためには何が出来るだろうか?」と考えていました。

 

では、これを更に深堀りして自分が小説を書くことによって本当に満たしたかった欲求を探してみましょう。

 

私は、そもそもなんでこんなに創作界隈を盛り上げたかったのでしょう?

 

この答えはシンプルでした。もっと良い作品が沢山みたかったし、読みたかったからです。書店で、どの小説を買っても傑作だと本屋に通うのも楽しくなりますからね。

 

それでは、何故もっと良い作品が読みたいと思うようになったのでしょうか?

 

これは少し考える必要があったのですが、なにか昔に比べて最近は大衆向けの作品ばかりが、消費されるようになったような印象を受けていて「期待した通りの味」といった感想の作品に、なんとも嫌気が指していたのだろうと思います。

 

まぁ、要するに「人生を楽しみたい」(=LF8の一つ)と欲していたわけです。

 

つまり、私が人生を楽しむためには「天宮結衣のQ.E.D.」をなんとしてでも書き上げる必要があったのです。

 

自慢するつもりはないですが、仮にも月間PV数も数万単位の影響力を持つサイトです。

 

小説一本を丸々使って具体的に解説すれば、それを見た人が良い意味で期待を裏切ってくれる傑作を一つでも世の中に増やしてくれるかもしれない。

 

もしそうすれば、私が小説を書くことで「私の人生の楽しみと、作家の夢を、また一つ自分の手で作り出せたことになる」というわけです。

 

人生を楽しみたいがために、小説を書く必要があったというわけですね。

 

あなたは何故、小説を書く必要があったのでしょうか?

 

何故?を繰り返し自問自答して、上で解説している「LF8」のいずれかまで至ることができれば、あなたが小説を書く必要性を思い出すことが出来るでしょう。

 

そういうわけで、<創作準備編>を抜けて、次は皆さんお待ちかねの

 

「物語の作り方」をみていくことにしましょう!

 





▼プレミスの解説を見た!という方はこちら↓

小説・漫画に使えるプロット&ストーリーの書き方 – 総合まとめ!|面白い話や映画脚本・ゲームシナリオの具体例と作り方とは?

 

▼ プレミスの解説を受けてない方は、こちら。

「プレミス(ログライン)」とは?|小説・脚本におけるプレミスの意味と具体例

 

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