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小説創作に『テーマ』はないと、ダメ?|【お題の決め方】と種類別の具体例まとめ!

小説創作に『テーマ』はないと、ダメ?


小説を書いているけど、「テーマ」とか「コンセプト」とか考えたこともない。「なにそれ大事なものなの?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

正直、私自身も創作初期の頃は「テーマ」だとか「コンセプト」だとか横文字を並べられても、違いもよくわかっていませんでしたし、なんのこっちゃといった感じでした(笑)

 

さて、では本題ですが『テーマ』は必ずないとダメなのでしょうか?

 

結論から言いますね。実は、小説創作に『テーマ(お題)』がないというのは、物理的に不可能なんです。

 

無いとダメとかではなく、「テーマ」は考えるものでもなんでもありません。ほぼ無意識にやっていることなんですよ。

 

敢えて、意識すると余計にわからなくなると個人的には思います。少なくとも短編を除けば、無理やり作るものではありません。

 

(テーマ)< 僕、怖いものじゃないよ!! ブルブル(((=ω=)))ブルブル

 

そういうわけで、ここからは「テーマ」という言葉の意味や、向き合い方を解説していくことにしたいと思います!





 

『テーマ(お題)』とは何か?


そもそも「テーマ」というのは、お題。すなわち、物語を作りはじめる一番最初の着想のようなものです。原則、一つの作品に、一つしかありません。

 

「テーマパーク」を例にすると、非常にわかりやすくなるでしょう。ディズニーランドのテーマであれば「ディズニー映画の世界」というのが、テーマに相当します。

 

物語だけではなく作品全体を一言で表したものが、テーマだと思えば良いでしょう。正直、作者が公開していない限り、だれも知り得ない情報です。

 

そのため、私が過去に書いてきた作品『天宮結衣のQ.E.D.』で恐縮ですが、具体例としてあげさせていただこうと思います。

 

「私が、この作品を書きたい!」と最初に思ったのは、伊坂幸太郎先生の「アヒルと鴨のコインロッカー」という作品を読んで、

 

「今夜、一緒に本屋を襲わないか?」というなんとも言えない非日常へ誘われるようなフレーズに、魅力を覚えたからでした。

 

これは、作品を書く最後の方で自覚したことなのですが、どうやら私は「非日常的な世界への爽やかな開放感」を描きたいと考えていたようです。この「開放感」がテーマでした。

 

自分の考えていることって、意外とわからないものですよね(笑)

 

テーマというと、「家族愛」だとか「友情」だとか、そういう少し重めのものを想像する方もいらっしゃると思います。

 

しかし、そういうものだけではなく「オンラインゲーム最高!」から物語が始まったのであれば、「オンラインゲーム」がテーマなんです。

 

ただし、テーマを好きなものや、自分が魅力に感じるものにしていないと、モチベーションがどうしたって下がってしまうので、長編を書くときだけは注意しておきたいところですね。

 

また、最初からテーマを意識しておく必要は正直無いと思います。

 

というもの、書き上げた後の編集作業・推敲作業の段階で、場面の取捨選択、効果的な演出を加筆する際くらいにしか、テーマを作品作りに使うことはほぼありません。

 

例えば、拙作で言えば「開放感」をもっと出すために大胆な逃避ルート(国外逃亡とか)へ、ストーリーを変更するとかですね。

 

また、実はプロの作家さんであれば、ここを逆手に取るという戦略も作ることができます。というのも、出版社が大賞に「お題」を指定することがあるんですよ。

 

そういう時は、出版社が「需要の高いお題だけど、作品数が足りていない」と感じている可能性が高いんです。

 

少なくとも、主催者の立場にたって考えてみれば、読者からの需要がないお題で大賞を開こうとは考えないですよね?

 

そこへ目掛けて、書ける作品を描きに行くのも戦略としては良いでしょう。

 

※短編応募の場合は、盛り上げるために季節性ワードでやっていることが多いので、その限りではありません。

 

拙作の「テーマ(非日常的な世界への爽やかな開放感)」をみても、お分かりいただけるかと思いますが、テーマ自体は極めてありがちなものです。

 

異世界転生ものの作品なんて、ほとんど「非日常的な世界への爽やかな開放感」をテーマにしているようなものです。そこには、独自性が乏しい傾向があるんですよね。

 

そこで必要になるのが、「コンセプト」と呼ばれるものです。

 

「テーマ」とよく混同されがちな「コンセプト」という言葉ですが、似て非なるものなので注意しておきましょう。

 

『コンセプト』とは何か?


辞書によると「概念」と書かれているのですが、これじゃあ意味不明ですよね(笑)

 

コンセプトとは、「テーマをどうやって表現するかという方針」のことです。作品の大まかな路線を決めてくれるのが、この部分でしょう。

 

拙作『天宮結衣のQ.E.D』を例として挙げるとすれば、「誘拐劇を描くことで、非日常の開放感を体験してもらう」というものが、コンセプトとなっています。

 

以下、参考になりそうでしたので引用させていただきました。

コンセプトはテーマの修飾語のような存在

コンセプトとテーマを組み合わる事で、よりイメージが具体的になります。例えば…
□ (コンセプト + テーマ)
■ 自然素材の + 家
■ オール電化の + 家

少し話がややこしくなるかもしれませんが、
技術の発達や、趣味嗜好の細分化によって、これまでコンセプトであった事がテーマになり、
より掘り下げたコンセプトを提案するという事も良くあります。

□ (コンセプト + テーマ)
■ 吉野杉を使った + 自然素材の家
■ 漆喰を使った + 自然素材の家
■ 太陽光発電による + オール電化の家
■ バッテリーシステムを備えた + オール電化の家

コンセプトはテーマを修飾する・補完する存在とも言えます。
引用元:https://shirokuma-design.jp/difference-between-theme-and-concept/

 

テーマの決め方は?


テーマの決め方としては、テーマを先に決めてからコンセプトで独自性や方向性を見出していく方法と、

 

言葉にできない魅力的なテーマが頭の中に確かにあって、それを表現するコンセプトがいくつも浮かんできて、作品が完成したときになってようやく、テーマが見つかるということもあります。

 

前者は、短編に多く。後者は、長編に多い傾向があります。※長編で、最初にテーマをばちっと決めてしまうと高確率で飽きたり、読者と一緒に気づく過程を追えなくなってしまうからです。

 

そういうわけで、短編を書くなら応募できそうな大賞のお題から書いてみましょう。

 

一方、長編を書くなら最初から決めずに、「作品を書きたい!」と思った立った要因の共通点のようなものを常に探すように意識だけしておくと良いでしょう。編集の時に役立ちます。

 

例えば、2019年12月末に締切られている「NOVEL DAYS」超短編コンテストでは、「お正月」がお題として出されていました。

 

「お正月」って結構具体的なテーマですよね。応募要項をよく見てみると、やはり5,000文字以内の短編でした。

 

逆に、小説家になろう×JINKE小説大賞では、お題が「ファンタジー」とされています。めちゃくちゃ範囲広いですよね(笑)

 

こちらもよくよく確認してみると、「15万~20万文字」と書いてあるんです。

 

長編になればなるほど、テーマは抽象的で比較的自由なものになるように配慮されてるわけですね。

 

結局のところ、テーマに修飾語がどんどんついて具体化されていったものが「コンセプト」なのです。

 

テーマもコンセプトも同じ主題みたいなものですが、見る角度によってテーマにもなるし、コンセプトにもなることがあるというわけでした!

 

『テーマ(お題)』の種類


先述の通り、『テーマ』というのは本来着想のことなので、代表的な分類というものは存在していません。

 

ただ、作者目線からすると大きく4つに分けることが出来ます。それは、テーマとする対象を用いた分類です。

 

小説『テーマ』の4分類
  • 登場人物にまつわる言葉をテーマ(着想)にした作品
  • 世界観にまつわる言葉をテーマ(着想)にした作品
  • ストーリーにまつわる言葉をテーマ(着想)にした作品
  • メッセージにまつわる言葉をテーマ(着想)にした作品

 

ここで特筆すべきなのは、テーマが「キャラクターの作り方」に大きく影響を与えていくということでしょう。

 

そして、キャラクターを通してあらゆる設定に影響を波及させていくようになります。

 

詳細が気になる方は、ページ↓にある「キャラクターの作り方」の記事を確認してみてくださいね♪





 

▼ キャラクター設定の基本知識とは?

キャラクターの作り方!~小説や漫画で設定を作る際に押さえておきたい基礎~

 

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