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小説・ラノベ創作における世界観&舞台設定の作り方まとめ!|ファンタジーに使える考え方と資料一覧

小説・ラノベ創作における世界観&舞台設定の作り方まとめ!


「ファンタジー小説を書いてみたい!」と思い立ったのはいいけれど、「なかなか考えがまとまらない……」とか「独特な世界観にならずパクリのようになってしまう……」という方も、少なく無いのではないかと思います。

 

というわけで、今回はファンタジー小説を書きたいと思った時に使える『世界観』や『舞台設定』の作り方と考え方をまとめて行こうと思います!

 

結論から述べておくと、世界観&舞台設定においてキーになるのは「現実味(リアリティ)」・「独創性(オリジナリティ)」・「設定順序(フロー)」の3つです。





 

『世界観』と『舞台設定』は違うことに要注意!


それでは早速、「『世界観』を作るためには、こうすればいい!」とか「『舞台設定』には、このサイトが使える!」と言いたいところなのですが……。

 

『舞台設定』と『世界観設定』の意味をごっちゃにしていると、設定する方法も要点も異なってくるので、おそらく混乱するばかりだと思います。そこで、まずはそれぞれの言葉の意味からおさらいしておきましょう!

 

まず、『舞台設定』というのは物語の中で登場人物たちが過ごす空間に対する設定たちのことです。

 

具体例としては、時代・地形・気候・政治・経済・思想・軍事・文明レベルなどがあります。ファンタジーであれば魔法や魔物、SFであれば最新テクノロジーがここに入ってくることになります。

 

一方、『世界観設定』というのは物語の中で登場人物たちを翻弄するもののことです。

 

たとえば、ノーベル文学賞を受賞したカミュ著の『ペスト』を例にすると、少しは理解しやすくなるとおもわれます。カミュ著の『ペスト』という作品では、北アフリカのフランス領を舞台に、ペストと呼ばれる感染症が人々を翻弄していくという設定になっています。

 

このように、北アフリカのフランス領をモチーフとした設定たち(国境の状態や報道、政界の動きなどに関する設定たち)が、おおよそ『舞台設定』に該当するものです。

 

これに対して、「ペスト」と呼ばれる未解決の感染症がパンデミックを引き起こしている状態というのは、『世界観設定』に該当します。

 

もう少しファンタジーよりの有名作品で例えるとすれば、鎌池和馬氏の『とある魔術の禁書目録』における近未来の日本というのが舞台設定で、「科学VS魔術」という構造そのものが世界観設定といったところでしょう。

 

ここまでをまとめておくと、以下のように整理できます!

 

『舞台設定』と『世界観設定』とは?


  • 『舞台設定』… 登場人物たちを当たり前のように取り囲んでいる環境に関する設定
  • 『世界観設定』… 登場人物たちを翻弄する環境に関する設定

 

小説・ラノベにおける『舞台設定』の作り方&考え方!


舞台設定をする上で、大切なことはなんでしょうか?実は、これ既存作品への読者の不満からいくらか読み取ることができます。

 

小説を普段読んでいたり、自分で創ったものを人にみせてみたりすると「なんで、主人公はこのときにこの技を使わなかったの?」とか「あれ?こいつ、あの時と言ってることが違うじゃん」とか、「用語が多すぎて、状況がよくわからん」と感じたことや、言われた経験はないですか?

 

いわゆる「ご都合主義」や「キャラぶれ」、「矛盾」、「後出し」などと呼ばれる物語に対する批判の代表格たちです。

 

こういった率直な意見には、作者は何かと気をつけておく必要があるわけですが、実は「これらすべてリアリティが無い」という一言に集約することができたりするんですよね。

 

人物の行動がリアルじゃないから感情移入することができない、ストーリー展開的に出来たはずの手段をなぜ取らなかったのかといったリアリティのなさに、理解を示せないというわけです。

 

つい、小説やラノベの構想を考えていると「ぶっ飛んだ設定」をしてしまえば面白そうだといって、こだわってしまいがちですが、舞台設定においては「リアリティ」が求められていることを忘れないようにしましょう。

 

後述しますが、そういったぶっ飛んだ設定がしたい場合は『世界観設定』の方に寄せるように意識すると、比較的受け入れてもらいやすくなります。

 

作者からすれば「これめっちゃ、面白いのに!」と少し残念な気分になるかもしれませんが、やはり思っているほど他者になにかを理解させようとするのは容易ではないのです。

 

また、「設定多過」にも十分注意が必要です。広げた風呂敷をたたみきれなくなってしまうからです。

 

物語創作における舞台設定の重要度は「キャラクター」や「プロット」と比較すると残念ながら低いとされています。根拠は、主に3つあるようです。(※あくまで、一般論なので悪しからず!)

 

一つは、小説という媒体の性質上。主人公やキャラクターの目線以外の部分は、どれだけ凝った設定をしていても文章で描けるのは、ほんの一部に留まってしまうからです。

 

もう一つは、仮に舞台が現代そのままでも「キャラクター」と「プロット」さえ、しっかり面白ければ小説は書けてしまうからです。

 

最後の一つは、舞台設定が史実と相違していたりすると変なアンチが湧きがちだからです。これで筆を折る人が意外と多いので、気をつけておきましょう。

 

これらを踏まえると、舞台設定のコツはストーリーやキャラクターよりも設定を優先させないことといえるでしょう。

 

小説・ラノベにおける『世界観設定』の作り方&考え方!


続いては『世界観設定』の作り方と考え方についてですが、エクストラポレーション技法を用いると良いでしょう。

 

かんたんに言えば、「もし〇〇だったら、どうなる?」という考え方のことです。

 

投稿サイトにある作品としては、以下のような例が挙げられるでしょう。

 

※案乃雲様、みしょうかん様、赤城努様、ご協力ありがとうございました!

 

また、有名作品の例としてはメディアワークス文庫から刊行されている『三日間の幸福』が挙げられるでしょう。

 

三日間の幸福における世界観設定には『寿命を売買できる』という設定があります。結構ぶっ飛んだ設定ではありますが、ここからいろんな面白いストーリーが膨らませられそうじゃないですか?

 

そうなんです。舞台設定の方でも述べておいたのですが、基本舞台設定というのは登場人物たちにとって当たり前のことなので、当たり前の状況がぶっ飛んでいるとリアリティが無いと切り捨てられがちです。

 

しかし、登場人物たちにとってすらも翻弄されるような設定である『世界観設定』では、ある程度ぶっ飛んでいるもの(独創的なもの)でなければ、読者も作者も新鮮な想像を膨らませることができないのです。

 

たまにキャラクターが作中で勝手に動き出すという作家さんがいらっしゃいますが、そういうタイプの方はこの登場人物たちを翻弄する「世界観設定」と「キャラ設定」が同時に得意なのでしょう。

 

この2つさえあれば、ある程度は勝手に登場人物は動き回ってくれます。

 

ただし、一点だけ注意が必要です。実は、作品のテーマを選定する際にプレミス(=物語を一文にしたもの)を作ると良いという話をしておきました。

 

こことの兼ね合いもあって、世界観設定が3つも4つもあると高確率で設定多過になり、物語が完結できなくなります。これはプレミスが、どうやっても書けなくなるからです。

 

世界観設定を作りたいのであれば、プレミスのなかに収まるように一言で表現できるものにすると、風呂敷をたためなくなる危険性は排除できるでしょう。

 

小説の講座などに行ってみると、ほぼ確実に「文章中で設定を語るな、状況を語れ」と言われると思います。

 

これは、舞台設定はたくさんあってもリアリティが出るからいいけれど、世界観設定をしすぎると、ぶっ飛びすぎてて一体何の話かわからなくなるから、それを語りで補完しようとすると沼にハマるぞというお話なのです。

 

 

世界観設定&舞台設定の役割と強みとは?


さて、世界観や舞台を設定する際に気をつけておきたいことは、一通り述べてきました。

 

ここからは、小説や物語において世界観が担う役割を知ることで、更に有効活用させていく方法について考えていきましょう!

 

そもそも、世界観の「役割」もとい「強み」とは何でしょうか?

 

いろいろと調べてみたのですが、どうやら「世界観設定」にはあらすじで引きを創り出す効果、「舞台設定」には居心地の良さを創り出す効果が期待できるようです。

 

これは先述の通り、物語を創ったらどうなるかということを想像してみるとわかりやすくなるでしょう。

 

まず、舞台設定ではリアリティを追求しましょうと述べておきました。これを言葉通りに取って、資料集めをしてみると、中世ヨーロッパの不衛生だったかを目の当たりにすることになります(笑)

 

しかし、なにもそこまでリアルを忠実に再現する必要はありません。そもそも読者層が日本人なのであれば、中世ヨーロッパの暮らしにリアルさもなにも感じるわけないですからね。

 

こういったことを考えると、魅力的な部分だけ作り込んでしまえばいいのです。これは小説という媒体の強みでもあります。映像作品と違い、小説は嫌なシーンがあれば文章から省くことができるのですからね。

 

また、世界観設定についても「ただ単に、ぶっ飛んだ設定」をすればいいというものでもありませんよね。そのぶっ飛んだ設定が、読者を惹きつけるようなものであって始めて評価を得ることができます。

 

「その面白い設定を考えるのが難しいんや」と思われるかもしれませんが、実はこれまったくの逆なんです。めっちゃかんたんに見つけられます。

 

一般的に、ストーリーやキャラクターの魅力を人に判断してもらうためには、物語を少なくとも中盤まで読み進めてもらう必要があります。しかし、世界観の魅力を判断するだけであれば物語を読む必要すらないのです。

 

つまり、「もし〇〇だったら?」という案だけ出しまくっていれば、Twitterや知人の間で「こういう設定どう?」と多数決を取ったり意見を聞いていけば、面白い設定なんて小説を読ませることなくいくらでも取得できてしまうからです。カンニングし放題なわけですよ。

 

ラノベ創作に使える素材&サイト一覧!


ここまでくれば、魅力的な世界観&舞台を創り出す基礎は十分できていることでしょう。とはいえ、世界観や舞台を設定するためには、何かと資料や素材が必要になってくるものですよね。

 

もし中世ヨーロッパをモチーフにした舞台を描きたいのであれば、以下の参考書で大体の知識はカバーできます。

 

 

目次を見てもらえればわかると思いますが、「貴族制度の仕組み」や「武器・神話・妖精などに関する知識」が網羅的に補給できることでしょう。

 

このように世界観設定に関して役に立つTipsというのは、その大半が設定素材となってくれるツールになるでしょう。異世界マップ自動生成ツールとしては、『Azgaar’s Fantasy Map Generator』が有名です。

 

この無料ツールでは、ファンタジーマップの自動生成や、文化圏、国境線、都市、国家、地形の配置に加え、街中の地図を作ったり、最終的にはダウンロードして保管しておくこともできます。

 

※英語のサイトという意味で操作しづらいのですが、和訳と使い方をまとめてもらいました!※ねおちさん、ありがとうございます!→『Azgaar’s Fantasy Map Generator』和訳解説の目次へ!

 

テンプレ系の世界観を極力廃してガッツリ創りたいという方には、SFWA(サイエンス・フィクション&ファンタジー著者協会)が打ち出している『世界構築クエスチョンリスト(英語版)』をおすすめしておきます。

 

なお、こちらも英語のため和訳版が読みたいという方は、以下の和訳版の書籍を参考にしてみると良いでしょう。

 

 


他に舞台設定で困りがちなポイントには、集中治療室や海外の田舎街といった「作者が普段見ることのできない景色」を描写したい場合があります。

 

そういう場合は、工場見学や観光ロケに行くのも楽しいもんですよ。ただ、一般人が立入禁止のエリアもあると思います。

 

そのときは、漫画家やアニメーターによく素材として利用されている『背景ビジュアル資料シリーズ』がオススメです。いつか全巻揃えてみたいんですよねー(*´﹃`*)。

 

 

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