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面白い物語・プロットの作り方【入門編】|初心者のための小説の書き方Lecture.2

面白い物語・プロットの作り方【入門編】|初心者のための小説の書き方Lecture.2

 

面白い物語・プロットの作り方

 

どんな物語を描こうか考える時は楽しいものですよね。

 

ただ、ふとしたときに考えがまとまらず筆が動かなくなってしまうなんてこともあります。

 

そんなときは、基本に立ち戻って物語の作り方をおさらいしておきましょう。

 

結論から言うと、物語を作ろうとして手が止まった時は以下の3つの手順で物語を作りましょう。

◇◆◇ 物語を作る手順 ◇◆◇

Ⅰ.面白さは考えず起承転結を作る

Ⅱ.結末を喜怒哀楽に結びつける

Ⅲ.ジャンルとキーワードを決める

 

あとは、風景や台詞を書き起こしていけば、自然と筆が乗ってくると思います。また、起承転結を考える時は面白い必要はありません。ここから面白くしていけばいいのです。

 

というわけで、実際にストーリーとプロットの作成手順を具体例でお見せしていきたいのですが、その前に「ストーリー」と「プロット」という単語を良く使うので、その違いをしっかり押さえておくことにしましょう。

 

ストーリーとプロットは別物?

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、そもそもストーリーとプロットが別物です。では、なにが違うのでしょうか?

< ストーリーとプロット >
■ ストーリーとは、物語世界の中で起こっている出来事を時系列に並べたもののことです。
■ プロットとは、物語に登場する出来事を描写する順番を決めたものを指します。

 

つまり、ストーリーはプロットからすると素材という位置付けになるということですね。

 

ストーリーを作ろう!

 

さて、「ストーリー」を作るのは至極簡単です。先述の通り、ストーリーはただの出来事の連続に過ぎないからです。というわけで、実際に作ってみました。

◇◆◇ ストーリーの具体例 ◇◆◇

出来事.1:病気で入院した。  

出来事.2:何事もなく退院した。

出来事.3:普通の生活に戻った。

 

「いやいや、全然面白くないじゃん!」って思ったかもしれませんね。ご安心ください。これからめちゃくちゃ面白くしていきます(笑)

 

ご覧の通り、いまのままでは物足りなさを感じてしまいますね。というわけで、冒頭でご紹介した手順で物語を組み替えていくことにしましょう。

 

Ⅰ.面白さは考えず起承転結を作る

 

最初は面白さを考える必要はないですが、やはり起承転結の「転」が無いと淡々としてつまらなさが際立ってしまいます。

 

これは読まなくても次が予想できるので、読者の心が一切動かせないところに起因しているのだと思います。

 

というわけで、転を追加してみましょう。上の例で転を作るためには「出来事.2」の後に起こりそうな出来事と「出来事.3」が真逆になっている必要があります。

 

◇◆◇ ストーリーの具体例 ◇◆◇

出来事.1:病気で入院した。       

出来事.2:入院が長引いていた。     

出来事.2.5:タイミング良く新薬が出来た。

出来事.3:普通の生活に戻った。     

 

この具体例では、出来事.2からは「入院した⇒普通の生活に戻らない」という流れを作ります。

 

一方、出来事.3では「普通の生活に戻らない」の逆である「普通の生活に戻る」という展開にしておきます。

 

また、起承転結の「起」も設定が甘くなっています。起承転結に関する深い考察は「起承転結それぞれの意味をわかりやすく解説!~小説における起承転結の使い方~」という記事に任せますが、

 

起承転結の「起」は、ストーリーが始まる前に読者に伝えておくべき前提のことだと理解しておけばOKです。

 

というわけで、起承転結の「起」にあたる部分をもう少し具体的にしておきました。

◇◆◇ ストーリーの具体例 ◇◆◇

出来事.1:社長である私は、病気で入院。 

出来事.2:入院が長引いていた。     

出来事.2.5:タイミング良く新薬が出来た。

出来事.3:普通の生活に戻った。     

 

まだ面白くは無いかもしれませんが、物語は段々見えてきましたね。次のステップに進む事にしましょう!

 

Ⅱ.結末を喜怒哀楽に結びつける

 

さて、続いては結末を喜怒哀楽に結び付けましょう。これがなければ起承転結の「結」に至った時に、読者が「で?」といいたくなる作品になってしまいます。以下のように書き直してあげましょう。

 

◇◆◇ ストーリーの具体例 ◇◆◇

出来事.1:社長である私は、病気で入院 

出来事.2:入院が長引いていた     

出来事.2.5:タイミング良く新薬が出来る

出来事.3:病気が治り、人との約束を守る

 

上の例では、出来事.3を結末として「ある人との約束を守らせて、喜びにつなげる」という展開にしてみました。

 

読み返してみると、ドラマのワンシーンが想像できそうな展開にはなっていませんか?

 

Ⅲ.ジャンルとキーワードを決める

 

最後は、ジャンルを決めていきましょう。実は、ジャンルによって、プロットの作り方は若干異なってくるからです。

 

突然ですが、友人から日常系ほのぼの作品やギャグ漫画について「ストーリーを教えてよ」といわれたとき、きちんと起承転結を友人に説明できますか?

 

私はどうも上手く説明できずにいたのですが、実はそこにジャンルによるプロット製作法の違いが現われていたのです。

 

「ちょっと、何言ってるのかわからない」という方のために、もう少し説明しておきます。

 

シリアスな展開の作品であれば、起承転結は読者からしてもわかりやすいのです。それは何故かというと、起承転結に該当している出来事が一々衝撃的だったり強力なインパクトを誇っているからです。

 

一方で、日常系やギャグ系の作品ではストーリーを揺るがすほどの重大な出来事や衝撃的な出来事は登場してきません。

 

ここで大事なのは、ストーリー作りのときに並べる出来事が客観的に観て、どのくらいのインパクトなのかというのはジャンルによって使い分ける必要があるということです。

 

このインパクトの強弱がジャンルと合っていないと、いわゆる超展開や物足りなさを感じさせることになります。

 

感動系なのに、お気に入りの洋服にしみがついた程度の出来事を描かれても感動できないというのと同じです。

 

というわけで、これを具体例に適応してみましょう。ジャンルは、シリアスに寄せてみました。ジャンルがシリアスなので、出来事の衝撃性を高めてあげましょう。

◇◆◇ ストーリーの具体例 ◇◆◇

起:10代にして社長である主人公は、病気で入院した。

承:病気は中々治らず、余命を宣告され自棄になる。 

転:絶望的なタイミングで新薬が開発された。

結:死の淵から生還し、同じ病気で死んだ人と結んだ約束を守った。

 

「起」では、健康という印象と真逆の「若さ」を組み込むことでインパクトを補強しました。

 

また、「承」に関してはただの入院から余命宣告へ変更。「転」に関しても、タイミング良くから絶望的なタイミングにとしてインパクトを増強。

 

最後に、「結」では約束相手を故人にすることで約束の重要度を強化してみました。

 

さて、これを面白いかと問われれば読者によってくると思いますが、一番最初に作っていたストーリーよりはかなりマシになっていませんか?

 

というわけで、今日のポイントは「とりあえず、誰かを故人にしとけば大体面白くなる」でした!(違う)

≫ Lecture.3 テンポが良く読みやすい文章
≪ Lecture.1 小説を作り出すための基本知識

 

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