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小説における文章作法チェックリスト! ~小説の書き方ルールを動画付きで解説!~

小説における文章作法チェックリスト! ~小説の書き方ルールを動画付きで解説!~

 

小説における文章作法チェックリスト

 

さて、今回は創作談義において度々登場してくる『小説の作法』と呼ばれるものたちを集めて、ルールの概要を解説と共にまとめておきました。推敲の際に、チェックリストとしてご活用いただければ嬉しいです。

 

また、『短時間でサクッとマスターしたい!』という方には、作法の一部紹介になりますが、動画も作っていただいています。ここの説明でわからないところもあるかと思うので、是非参考にしてみてください

 

1. 改行後の行頭は1文字分字下げする。

※ただし、会話文はその限りではない。

※なぜか行頭空白が再現できなかったので空白を○で表記しています。

正:行頭に全角スペースが入っている。

○人間の能力を限界まで引き出す『人間拡張』という技術研究が盛んに行われるなか、最先端の研究所に違法行為の疑惑が浮上する。

○そこで違法なキメラとして生まれた子供たちには、奇妙ながらも、彼らなりの平穏があった。

誤:行頭や改行後に全角スペースが入っていない。

人間の能力を限界まで引き出す『人間拡張』という技術研究が盛んに行われるなか、最先端の研究所に違法行為の疑惑が浮上する。

そこで違法なキメラとして生まれた子供たちには、奇妙ながらも、彼らなりの平穏があった。

 

2. 三点リーダーとダッシュ記号は2つ、または偶数個セットにして使用する。

三点リーダーとは「…」←この記号のこと。一方、ダッシュは「ー」←この記号のことです。

正:ダッシュ記号が、二つセットで用いられている。

彼女たちにとって、唯一の居場所である研究所
を守るための戦いが始まる――。

誤:ダッシュ記号が奇数個で使われている。

彼女たちにとって、唯一の居場所である研究所
を守るための戦いが始まるーーーーー。

 

3. 句読点や長音符「ー」、感嘆符「!」、疑問符「?」などの記号を行頭に用いない。

これは、意図しない改行によって引き起こるケースが大半です。ちなみに、これらを修正する作業のことを禁則処理と呼ぶそうです。

正:改行後文頭が記号ではない。

「当院では、日本の最先端医療を取り入れるべく、

研究所を併設しております。ささ、見学の方はこちらへ!」

誤:改行後文頭に読点(これら文章記号をまとめて約物と呼ぶ)が来ている。

「当院では、日本の最先端医療を取り入れるべく

、研究所を併設しております。ささ、見学の方はこちらへ!」

 

4. 会話文中に疑問符・感嘆符を用いる場合は、直後に全角スペースを空ける。

※ただし、閉じカッコ直前では不要。

正:感嘆符「!」の直後に全角スペースがある。

「ほら、悠はこの間食べたでしょー! 今回は秋ちゃんの番よ!」

誤:感嘆符「!」の直後に全角スペースがない。

「ほら、悠はこの間食べたでしょー!今回は秋ちゃんの番よ!」

 

5. 閉じカッコ直前の句点は、省略する。

 

正:閉じ括弧の直前に句点がない。

「そうですね! 急がないと! です」
私はまた何も出来ないまま、白い髪を揺らしながらせっせと動く彼女の背中を見送る。

誤:閉じ括弧の前の句点が省略されていない。

「そうですね! 急がないと! です。」
私はまた何も出来ないまま、白い髪を揺らしながらせっせと動く彼女の背中を見送る。

 

6. 括弧の中に括弧を用いたり、他者の発言を引用する場合は、二重鍵括弧『』を用いる。

 

正:お父さんの発言が、二重鍵括弧『』で引用されている。

「君のお父さんは、いつもこういっていたよ。『なんとかなる』って、どれだけ楽観的なんだか。でも、そういうところも嫌いじゃなかったんだ」

誤:お父さんの発言が、通常の鍵括弧で引用されている。

「君のお父さんは、いつもこういっていたよ。「なんとかなる」って、どれだけ楽観的なんだか。でも、そういうところも嫌いじゃなかったんだ」

 

7. 縦書きでは漢数字、横書きでは算数字を用いる。

※ただし、用紙サイズのB5など違和感のある場合はその限りではない。

<縦書きを想定>

正:縦書きなので、八番線の「八」が漢字になっている。

八番線のホームには、電車が到着する合図が鳴り響く。

「じゃあ」

そういうと彼は、私の手を名残惜しそうにほどいた。

誤:縦書きなのに、8番線の8が算数字になっている。

8番線のホームには、電車が到着する合図が鳴り響く。

「じゃあ」

そういうと彼は、私の手を名残惜しそうにほどいた。

 

8. 二重表現は避ける

※「頭痛が痛い」は有名ですが、その他の二重表現は意外と沢山あります。

正:二重表現がない。

被害を受けてから悔やまないためにも、対策をしっかり考えておかなければ。

誤:二重表現が二箇所もある。

被害を被った後で後悔しないためにも、対策をしっかり考えておかなければ。

 

9. 文が閉じ括弧で終わる場合は、その後に句点を打たない。

※小説においては、あまり見たことがないですが念のため。

 

10. 波ダッシュ「~」のNGパターンを使っていないか?

 

波ダッシュやチルダ、波線などと呼ばれる「~」記号ですが用法がいくつかあります。

① 伸ばし棒(長音符)としての役割

② 「○○から○○まで」という範囲を表す記号

 

注意したいのは、②のパターンです。基本的に、小説では②の用法は認められていないようです。

正:波ダッシュを使っていない。

東京から大阪までは、想像していたよりも早かった。

誤:②のニュアンスで波ダッシュが用いられている。

東京~大阪の間は、想像していたよりも早かった。

 

 

動画でサクッとマスター!

 

▼前編:三点リーダー、ダッシュの使用法

 

▼後編:段落字下げ、感嘆符&疑問符

 

さて、ここまでは小説や文章を書く際に気をつけておきたい文章作法やルールを、挙げられるだけ全て取り挙げてみました。

 

しかし、これらのルールは必ず守るべきなのでしょうか?

 

小説の作法やルールは必ず守るべきか?

 

結論からいうと、ルールが何故存在しているのかを理解することが大切です。また、新人賞などに応募する際は、応募のルールに則ると良いでしょう。

 

もはや何番煎じかわかりませんが、三点リーダーが偶数個になっていないことに過剰反応する人がとんでもなく多いです(笑)

 

しかし、三点リーダーは何故偶数個セットで利用する必要があるのでしょうか?その理由は、実はありません。

 

むしろ、文部省教科書局の作成した「くぎり符号のつかひ方(句読法)」によると、テンテンという項目で三点リーダーが単独で定義されています。

 

さらに、テンセンという項目では点を9つ打つのがルールとされています。テンセンとテンテンは別物なので9つ打つのが正しいのですが、混同されがちです。

 

そもそも、どこから偶数個セットで用いるのが良いというお話が出てきたのでしょうか?

 

これは憶測ですが、要するに読者が違和感を持ってしまうからでしょう。不快に感じる読者が一定数いるのだから、人の嫌がることはしない。そういうことなのではないでしょうか。

 

ちなみに、良識のある編集者は三点リーダーについてそこまで問い詰めるようなことはないらしいです。文章作法や小説におけるルールの本質は、読者に満足してもらうことにあります。

 

どちらかというと、基本的な作法やルールを勉強せずに小説を書いていること自体に嫌悪感を抱いている方が、槍玉にあげているのではないかという印象を受けました。

 

また、web小説やブログ記事において読みやすさを考えるのであれば、段落字下げや字詰めは読みにくさを生んでいると思います。

 

そもそも小説は原則縦書き主体でした。そんな、縦書きの作法を横書き前提であるweb小説において適用するのには少し疑問が残ります。

 

最近流行りのチャット小説においても、下矢印「↓」といった記号を従来の小説作法ではカバーできていないと思います。

 

無用にルールを破るのは良くないですが、自分の信じるようにやってみて周囲の反応を見つつあわせていけば良いのではないでしょうか!

 

さて、今日も創作お疲れさまです。(*´∀`*)

一日一歩ずつ、ゆっくりでも確実に前に進めることを祈っております。それでは!

 

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