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血の通ったキャラクターを作るためのコツ!

血の通ったキャラクターを作るためのコツ!

 

今回は、物語に登場する人物たちにリアルな人間味や魅力を持たせるためにはどうすればいいのか?血の通っている生きたキャラクターを作るためには、どんな工夫ができるのかというところについてお話していこうと思います。

 

よく登場人物やキャラクターを人間味があって魅力のあるものにしたいという方がいらっしゃいます。

 

しかし、この『魅力』という言葉はかなり曖昧かつ広範囲なニュアンスを含んでしまっているので、まずはキャラクターに『魅力』を与えるとは一体どういうことなのかという所を整理しておきましょう。

 

人物ごとに求められている魅力は違う

 

キャラクターを魅力的にするということは、大きく二つの意味にわかれています。ひとつはキャラクターの設定をターゲットである読者の好きな見た目や性格に仕立て上げることです。

 

例:主人公(≒読者)のわがままを聞いてくれるお姉さん、悩みを聞いて夜通しなだめてくれるお兄さん、愛らしいぺんぎん

 

もうひとつは、ストーリーの中で登場するキャラクターの行動をもって『共感』や『悩みへの対抗策』を読者に示し、キャラクターを好きになってもらうということです。

 

例:自分の言いたいことを代弁してくれる、理想やロマンを実現してくれる、一緒に悩みを乗り越えてくれる主人公、自分の存在を肯定してくれるキャラクター

 

もちろん、この二つを同時に満たすことが出来るのであればとても良いと思うのですが、正直難しい作品も多いのではないでしょうか。

 

というのも、前者(読者の好みの登場人物にするということ)は三人称視点の作品や一人称視点の主人公以外のキャラクターを魅力的にするというニュアンスが強いですし、

 

後者(共感性が高い登場人物にするということ)は一人称の主人公や三人称主要人物を魅力的にするというニュアンスが必然的に強くなります。

 

具体例をあげるとすれば、共感性が高い主人公を作る場合に超絶美少女を主人公にして作品を描いても中々共感に結びつかず困ったりすることもあるでしょう。

 

また、逆に脇役キャラクターに深い悩みを作り共感をよんでも、ただの可愛そうな人になってしまうこともあります。

 

なので、いまキャラクターに付けたい魅力はどっちの魅力のことなのかを最初にはっきりさせておくことをおすすめします。その上で、それぞれの魅力をどう引き出すのかを続いてみていきましょう。

 

読者の好みのキャラクターを作る

 

こちらは実は以前の記事でご紹介しています。その記事では、作中に登場するキャラクターのことを読者が好きすぎて悶絶したり、同人誌を作成するような魅力を作り出す方法をご紹介しました。

 

内容はかなりシンプルで、嫌われる部分を消して好かれそうな部分(あざとさ等)をどんどん盛り込んでいくだけというものです。

 

ただ、せっかくなのでもっとキャラクターが読者に受けるようになるポイントをひとつだけご紹介したいと思います。

 

別のところで散々言われている方もいらっしゃるかもしれませんが、端的にいうと自分の作品の『ターゲット』を把握しておくということです。

 

お恥ずかしながら、私もターゲットを意識しろと散々言われておきながら書きたいものを好きになってくれる人を読者ターゲットにすればいいじゃんと思っていた(というか、いまでも思っている)のですが、

 

これは何も、ターゲットを意識してストーリーの展開を変えるとか、キャラの個性をいじるとかいうわけではないということです(あまりにもマニアックすぎると問題はあるかもしれませんが)。

 

つまり、作者が好きなキャラクターの良さを共感してくれるような読者をターゲットと仮定したときに、その読者がより何を求めるかを想定しておくことがだということです。

 

読者を作品に引き込むキャラクターを作る

 

よく欠点を持っているキャラクターは愛されるといわれています。

 

これは登場人物が完璧すぎるキャラクターであれば、物語の展開的に苦難を乗り越える場面(起承転結の転)が作りにくかったり、行動がすべて読者の予測範疇にはいってしまうという問題が起こるからです。

 

しかし、完全無欠のスーパーヒーローが登場人物にいる名作は沢山あります。これは悪役も完全無欠を超えるほどにステータスが高いためです。

 

欠点というのはつまり劣っているということですが、これは二人以上のキャラクター(もしくは、読者と登場人物)が居て初めて生まれる関係です。

 

私達から見てヒーローが完全無欠でも、悪役とヒーローの関係を見てみると相対的に欠点がある状況になっているものが多いのではないでしょうか。

 

また、欠点があれば必ずしも共感性が高まるわけではないということにも注意しておきましょう。

 

たしかに、キャラクターに欠点を作って共感を生むというテクニックは存在しています。

 

しかし、どんな悪役も太刀打できない完全無欠のヒーローは実はキュウリが嫌い!なんて設定作ったところで、読者は口をあけたままフリーズするしかありません。(物語によりますが)

 

これは読者が『欠点』自体に共感や可愛らしさを感じているのではなく、『キャラクターが欠点を持っている根拠となる心情』に共感を感じているからです。

 

そして、その『根拠となる心情』の部分を共感しやすいものにすると、欠点を見てかわいらしく感じることができるのです。

 

例:言葉使いが冷徹(欠点)&実は照れてうまく言葉にならない(根拠)

 

また、さらにこの問題を紛らわしくしているものがあります。それは『欠点を作る』というテクニックが、共感性を産むだけに用いられるわけではないということです。

 

アニメ『うちのメイドがウザ過ぎる』に登場する鴨居というメイドキャラは完璧にメイドの仕事をこなす一方で重度のロリコンという欠点を持ち合わせています。

 

しかし、これは別に読者に共感を与えたいために用意された欠点ではなく、ストーリーの展開を華やかにするために設定されている欠点なのです。

 

こういった場合は、欠点としての根拠は不必要なので、ここにまで理由を無理につける必要はないです。

 

ただし、ストーリーの展開を面白くするための『ギャップ』として活用するという意味では、なぜこの設定の方が面白くなるのかという意味での根拠はあったほうがいいでしょう。

 

まとめ

 

まとめです。キャラクターの魅力を引き出す方法は魅力的にしたい対象となるキャラクターや小説が一人称作品なのか三人称作品なのかで異なってくるということがわかりました。

 

読者をキャラクターにべたぼれさせたいのか、エピソードに共感を生んで読者を魅了していきたいのか、まずはどちらの魅力をキャラクターに付けたいのかを整理しておきましょう。

 

その上で、上級編ではケースごとに魅力的なキャラクターの作り方を更に掘り下げていこうと思いますので、よかったらご覧ください。(今後更新予定)

 

ちなみに前のページでは、キャラクターに名前をつける際の注意点や命名法についてご紹介しています。

 

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