想像力と創造力をすぐに高める意外な訓練法とは?
結論から先に述べておきますね。
『想像力』を高めるためには、普段から「よくわからないもの」へ接して考える癖をつけると良いでしょう。そして、考えた結果と解答をできる限り繰り返し照らし合わせてみましょう。
あんまり難しく考える必要はなくて、たとえば本屋で何が面白いのかよくわからず普段は立ち入ることのない本棚を眺めてパラパラと本をめくってみたり、休日に博物館の展示を見に行って館員さんに面白さを教えてもらうのも効果的だと思います。
とにかく、自分の知らないこと。よくわからない不完全な状態のままにしてきたことへ触れる回数を増やしていくと、想像力は自然と豊かになっていくでしょう。※この訓練法の論拠については、後述していこうと思います。
また、『創造力』を鍛えるためには「まずは思いついたことを手当たり次第でいいので、とにかく形にしていく」と良いでしょう。下手くそでも大丈夫です。
想像力&創造力が足りない人と、想像力&創造力が豊かな人の決定的な違いは『行動してきた量』と『人の意見に耳を傾けてきた回数』にあると思われます。
というわけで、ここからはその根拠についてお話していくことにしたいと思います。
まず『想像力』と『創造力』とは?
先述の結論へ至るまでの経緯についてお話をする前に、まずは『想像力』と『創造力』という言葉の意味や違いを軽くだけおさらいしておきますね。
『想像力』と『創造力』の意味を辞書で引いてみると、それぞれ以下の通りに記載されています。
想像力
想像力(そうぞうりょく、英語: imagination、フランス語: imagination)は心的な像、感覚や概念を、それらが視力、聴力または他の感覚を通して認められないときに作り出す能力である。 想像力は経験に意味を、知識に理解を提供する助けとなり、人間が物事や現象を理解するための基本的な能力の一つである。
引用元:wikipedia(想像力)より
ながいネ!(;・∀・)
創造力(読み)そうぞうりょく(英語表記)creativity
そうぞうりょく サウザウ‥新しいものをつくりだす能力。 解答が1つだけではないような課題における思考,すなわち発散的思考の能力と関係があるとされる。 知能の高い人が創造力にもすぐれているとはかぎらず,創造力は知能のほかにパーソナリティ,動機,所属する集団など,さまざまな要因により影響される。
引用元:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(創造力)より
抽象的すぎて、よくわからないネ! ( ゚д゚)ポカーン
というわけで、端的にまとめると以下の通りになります(笑)。
『想像力』と『創造力』の意味と違い
『想像力』・・・あなたが見聞きできない不完全な状況を考えて補う能力。
『創造力』・・・あなた独自の考え方で表現したり行動を起こす能力。
『想像力』の方は、なんとなくわかりやすいのではないかと思います。
ただ、『創造力』の方は少しわかりにくいかもしれませんね。これは独自性(オリジナリティ)という言葉をどう捉えるかが難しいためだと思われます。
そういうわけで、ここからは『想像力』と『創造力』を生み出す方法を一緒に考えていくことにしましょう!
『疑問』は想像力の源である
少し回りくどい言い方になってしまいますが、冒頭の意味を踏襲すると『想像する』というのは『不完全なものを考えることで補う』ということなわけなので。
そもそも不完全なものが無いと話が始まりません。想像する必要すらないからです。
そして、私たちがその『不完全なもの』に関心を抱く時というのは「この事件は何故起きたんだろう?」とか、「どうやったらもっと面白い作品が書けるだろう?」といった『疑問』を伴っていることが多いのです。
不完全なものがあったとしても「へぇ~」で終わらせてしまうのであれば、考えていないので想像していないのと同じですからね。
つまり、『疑問』というものを種火にして、私たちは想像という作業を行っていくわけです。
ちなみに、想像力のスペシャリストというと『ファンタジー作品の著者』なんかが挙げられると思います。
彼らは、一体どうやってファンタジー世界を想像しているのかと言うと「ファンタジー世界構築のための質問リスト」といった本を使って沢山の質問に答えていくことで、世界を想像するという独自の手法をとっていることが知られています。
これも全く同じことで、要するに『疑問』さえ持つようにしていれば、想像というのはいくらでも広げることが可能だというわけです。
「彼は何故ここに居るのか?」という疑問があったとしたら、「タイムトラベルしてきたから」といった突飛でデタラメな解答でも想像するだけならできるのです。
ただ、ここで問題になるのは「どうやって、それらの疑問たちから有益な解答を導き出せるか?」ではないでしょうか?
しかし、実はここで悩んでいるとすれば必要なのは『想像力』ではありません。それは『問題解決能力』と呼ばれるものです。
問題が解消できないことに無力さを感じているのであれば、それは『問題解決能力』の問題だと捉え直した方が良いでしょう。
『問題解決能力』の鍛え方
とはいえ、このままではなんだか議論を煙に巻かれたように感じる方もいらっしゃるかと思いますので、一応『問題解決能力』についても軽く触れておくことにしたいと思いますね(笑)。
問題解決能力といえば、どんなに苦手であったとしても私たちは義務教育の頃から多かれ少なかれ『算数・数学』という科目で勉強させられてきていたりします。
そして、基本的に数学のテキストの作りを見直してもらえばわかるのですが、どれも最初に問題と解答をみせた後、似たような問題を解かせる構成になっています。
これは、答えの知っている問題と似たような問題であれば、人はよく解けるからです。
人は一度経験すると、二回目はもっと簡単に解ける傾向にあります。このように作業を繰り返しながら、いろんな問題に出会うことによって、それらを組み合わせて多種多様な問題が解けるようになっていきます。
そのため、『問題解決能力』を付ける最短の道は、すでに解答を持っている人に聞いて問題と解答の組み合わせをたくさんインプットしていくことと言われています。
逆に、人の意見を聞かず断固として自力で考え解答がでないままにしている人ほど、問題解決能力は低くなってしまいます。要するに、人に意見を聞いて一度そのままやってみることが大切だというわけです。
『創造力』とは何か?
さて、ここまでは想像力の高め方について話してきましたので、続いては『創造力』の意味と鍛え方についてみていくことにしましょう。
先述の通り、『創造力』とは「あなた独自の考え方で表現したり行動を起こす能力」ということなので、超わかりやすく言えば、
『創造力』=「オリジナルなものを作る能力」+「とにかく行動する能力」なわけです。
ここで問題になってくるのが、「オリジナル(独創性)ってなんだ?」というところではないかと思います。わかりやすくするために、一つたとえ話をすることにしましょうか。
いま、みなさんに読んでいただいているまさに『この記事』もある意味、創作物の一種なわけなのですが。
この記事だって「多くの方々が、一体どんなことを考えながら『想像力』というキーワードを検索してくるのか?」想像力を膨らましながら書いています。
また、実際に『この記事』という形を持って表現されているわけなので、その過程では必ず『創造する力』が働いてくれていることになります。
では、私はどのようにみなさんが望むであろう解答を想像した上で、『この記事』を創造しているのでしょうか?そのメカニズムをみていくことにしましょう。
まぁ、メカニズムといっても冒頭に述べた通りで、思いついたことをダラダラと記述していっているだけなんですけどね(笑)。でも、これが一番大切なんです。
とにかく、手を動かしてみることがオリジナルな作品を作る第一歩なんですよ?もう少しだけ噛み砕いて、お話していくことにしましょう。
オリジナリティ(独自性)とは何か?
端的に言ってしまえば、
オリジナリティ(独自性)とは、「創作者が作品を創りあげるまでに辿ってきた道のりのこと」だと思います。
以前、「いまこの瞬間、この場所で息をしている人生の一場面を創作しているのは、絶対に自分しかいない。人生だけは、完全にオリジナルな体験である」という方の話を聞いて、なんだか腑に落ちたことがありました。
たまに創造力が凄まじい人をみると、「すげぇー、よく思いつくよなぁ」とか「頭の作りが違うのではないか?」と思うこともありますが、これは体験という小さな階段を登り続けているかどうかで見渡せる景色の広さに差が出ているだけのお話だと思うのです。
私は普段記事を書いているとき、「できる限りわかりやすく」、「読んでるだけで楽しい」、「いますぐに使える即戦力的な内容で」、「正確または、論理に筋が通っていて一定数の賛同を得られそうな内容」を「悩んでいる人の代わりに言い切る」ように心がけているのですが。
それこそが『この記事』のオリジナリティに、つながっているのだと思うんですよね。でも、もちろん最初からわかっていたわけではありませんでした。
最初の方の記事なんて、傍から見たらタダのパクリ記事も良いところだったかもしれませんね(笑)。
それでも、書いていくうちに読者様から「ここってどういうこと?」とか、「うーん。よくわからん」と言われたりしていくうちに、次はもっとこういう工夫をしてみようと考えていったわけです。
この過程があったからこそ、今の記事が書けるというわけですね。
したがって、今の貴方にしか観えていないものもあるわけで、できることから積み上げていった先に見えてくる新たな景色というものがあるのだと思うんです。
まずは、目先のことを考えていきましょう。随分と遠くをみるのも大事ですが、それは自信をつけてからでも十分なのではないかと思います。
まとめ!
まとめです。
『想像力』を高めるためには、日頃からよくわからないものに触れて想像してみて、人を頼ってでも良いので答え合わせを繰り返していくと良い訓練となるでしょう。
また、『創造力』を鍛えるためには、とにかく出来そうな目先のことから手当り次第やっていきましょう。その過程でオリジナリティが生まれ、あなたにしか見えないアイデアが出現してくれるようになるでしょう。
一つだけ例をあげておくと、もし小説を書く際に想像力がほしいという方は「まずは小説を読んで、自分の書き方と照らし合わせること」、創造力を鍛えたいのであれば、「とにかく書きまくること」が最短の道ということです。
最後に、頭ではわかったけれど何故か行動に移せないで、手が止まってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。そのときは、以下のモチベーションに関する記事をおすすめしておきますね!
タイトルは「小説家が長編でモチベーションを保つ最もシンプルな方法とは?」となっていますが、一般の方にとっても同じ話なので少しは参考にできるかと思います。それでは!
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