色を表す言葉たちを見つける方法まとめ!
頭の中にある漠然としたイメージを言葉にしようとした時、もっとも取っ付きやすいものの一つに『色彩』に関する描写がありますよね。
とはいえ、いざ小説に青髪のキャラクターを登場させようとすると、「青髪」という言葉を連呼しまくって描写が華やかにならないといったこともあると思います。
そういうわけで、今回は『色を表す言葉たちの見つけ方』について、迫っていくことにしたいと思います。
色を表す言葉とは?
まず、言葉で色を表そうとする際。具体的な手法としては、以下の2種類の方法があります。
色を表す2種類の言葉たち
1.~色(正式名称)
2.~のような色(比喩による色彩表現)
そして、正式名称が知りたいのであれば、実際に色見本(別タブ:配色サイトへ)をみて、正式名称を知ると良いでしょう。こちらは調べれば、一問一答が如く答えが決まってくれるので比較的悩まなくて済むでしょう。
問題になりやすいのは、どちらかといえば『比喩による色彩表現』の方でしょうね。
やはり、正式名称ではマニアックな色というものもありますし。例えば、小説といった文章で千歳緑なんて表現しても読者が想像できないなんてことは往々にしてあり得そうなものです。
では、どうすれば良いでしょうか?
比喩による色彩表現の方法
まず、シンプルに色を表現すると言っても。日常生活で普段触れているものというのは、単色ではないことの方が圧倒的に多いことは留意しておきたいところです。
つまり、物書きが考えるべきポイントは「青色を、どう表現すべきか?」といった所ではなく、表現したい雰囲気につりあう「配色をどうすべきか?」考えるところにあるのではないかと思うのです。
といっても、小説や文章を書くだけのために配色を一から勉強するというのは、なんとも骨が折れるといいますか。先が思いやられると思います。物書きが必ずしも色彩に興味があるとも限りませんしね。
まぁ、そういうときは便利な物を、しっかりと使いこなすと良いでしょう。
というのも、最近イメージに合った配色を提案してくれる『配色デザイン インスピレーションブック』なる便利なものを見つけて、ドハマリ中なんですよ(笑)
配色デザイン インスピレーションブックとは?
端的に言えば、「夏の配色」が知りたいなぁと思って索引を引くと「南国リゾート」や「常夏の彩り」、「あの夏の思い出」といった、夏の雰囲気を表現する言葉たちと共に、配色のサンプル画像をセットで紹介してくれる色見本です。
百聞は一見にしかずとも言いますし、Amazonの単行本の方を選択していただけると、サンプルを見ることが出来ると思います。
ただ、紹介画像は少し荒く。実物の方が、もっと色彩豊かで魅力的に見えるのでkindleではなく、単行本の方をおすすめしておきます。
というわけで、試しに『配色デザイン インスピレーションブック』を使って、「茶髪の女の子」を表現してみようと思いますね♪
色彩描写のサンプル
僕は、彼女が居ない間、家でお留守番をしている。といっても、齧歯類であるハムスターの僕に、主がいない空き家を守る力があるわけでもなく。カラカラと車輪を回す音で、侵入者を一度びびらせるだけか。砂風呂にしばらく入らず、あえて悪臭を放つくらいの攻撃をするしかないのだけれど。
そんな事を考えていると、いつものように、僕の大好きな彼女がドアを謎の鉄の棒で開け、帰ってきた音がしてきた。心地よいキャラメルに似た薫りを引き連れて、ラテ色の髪をかきあげてこちらを覗き込んでくる彼女は、いつも通り僕へ向けてこう言うんだ。
「ただいま~!」
僕には、その言葉の意味はわからないけれど。きっと、彼女はなにか良いおまじないをしてくれているんだと思う。体臭が気にならなくなるおまじないだと、いいなー。
さて、実際にインスピレーションブックを使って、文章で色彩描写を作ってみましたが。いかがでしたでしょうか?
実物をみてみれば、説明するまでもないのですが。実物が手元にない人のためにも、上の描写を作る手順をあえて説明しておきますね。
まず、描写したい色をなんとなく浮かべておきます。上で紹介している例の場合は、茶髪を表現したかったという部分ですね。
続いてインスピレーションブックを、ただただパラパラとめくります。すると、表現したい茶色の雰囲気の画像が目に入ると思います。そこで、ページを止めます。
今回は、「ラテ」という項目で配色デザインが紹介されていたので、「なるほど。茶色といえばキャラメルラテか!」と色からイメージを連想させてくれます。
そういうわけで、「茶髪」を「キャラメルに似た薫り」や「ラテ色の髪」として描写してみました!
「でも、これじゃあ、茶色なら全てラテのイメージにしかならないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ちっちっちー!そこまでカバーされているところが凄いんですよ!(笑)
この「配色デザイン インスピレーションブック」には、1巻と2巻があるのですが。今回使用したのは、2巻目なんです。
1巻目は、赤色とか青色といった大体の色から、いろんなイメージを与えてくれる画像を紹介していて。2巻目では、逆に雰囲気から色を引けるようになっているんですよね。
なので、両方あれば鬼に金棒間違いなしです(`・ω・´)ゞ
特に、2巻目では「不思議ファンタジー」というカテゴリがありまして、「魔王」や「お城」、「勇者」の配色まで知ることが出来ますよ。世の中も便利になったものですね~(遠い目)
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