ファンタジー創作に使える魔法・魔術の種類と属性一覧まとめ!
今回はファンタジー小説や漫画を作る際に登場してくる『魔法』や『魔術』といったものの種類と、作品の中でうまくそれを活用していく方法について、まとめていこうと思います。
ただし、具体的な魔法名だったりその効果の一覧については、列挙しても眠くなるばかりだと思うので記事の最後に譲るとします。
というわけで、作品の中で『魔法』や『魔術』といった概念を取り入れる際に注意すべきことからお話していこうと思います!
注意点1. 魔法はファンタジー作品に必須ではない
見出しの通りですが『ファンタジー=魔法が出てくるもの』という式が少なからず頭の中にあるという方も多いのではないでしょうか?
まぁ、その感覚はとても自然で実際にファンタジー作品(特にハイファンタジー)を見ていると、かなり高確率で『魔法』やそれに類する異能の力が登場してきます。
しかし、なにもファンタジーだからといって魔法を登場させなければならない、ということはありません。なので、魔法を作中で用いるのであれば一度立ち止まって考えることをおすすめします。
魔法が登場してこない有名なファンタジー作品は実は結構あるんですよね。
・例を列挙しておきますね。
①『進撃の巨人』(パニックファンタジー)
②『キノの旅』(ファンタジー)
③『終わりのセラフ』(ダークファンタジー)
また、ファンタジー作品を書いていて「なんか自分の好みからずれてるようなきがする」とか「魔法の詠唱や設定を考えるのが面倒だ」とか、「オリジナリティが出せない」という方も一定数いらっしゃると思います。
そういう方は、もしかするとファンタジー作品には魔法を登場させなければならないという先入観や錯覚に囚われている可能性があるので、
そんなときは、事前に自分が下記のうちどのスタンスなのかを一度確かめておくといいでしょう。そのスタンスによって、今後魔法を作中に登場させるにしてもどんな魔法を作中に登場させれば効果的かわかってくるからです。
<作中に魔法を用いる3つのパターン>
1.テンプレ魔法が大好き!どんどん取り入れたい!
2.魔法を独自にカスタマイズしていくのが楽しい!
3.魔法に特に拘りはない。
ひとつ選べましたでしょうか?選び終わったら、それぞれどんな魔法を作中に登場させたら良いのか一緒に考えてみましょう。
魔法が大好きな方
魔法が大好きな方は、私が言うまでも無く魔法の魅力がある程度直感的にわかっているのでしょう。おそらく、ここで魔法の一覧をお見せたら大興奮していただけるかと思います。
しかし、ここで一覧を最後にしているのには理由があります。それは興奮するだけで執筆に結びつかない可能性があるからです。また、それが描けたとしても劣化版オマージュに近しいものになってしまう危険性があるためです。※あくまで可能性の話です。
ほとんどのファンタジー作品に魔法が登場するように、魔法が人々を魅了しているのには理由があるはずです。そのひとつは、ズバリ「できないことが出来る」というロマンや爽快感だと思われます。
普段出来ずに困っていることが物語の中でさらっと片付いてしまうシーンを豊富に登場させたり、対極にあるリアリティのある世界観にしていくと、より魔法の魅力を読者に伝えていくことが出来るのではないでしょうか。
ハリーポッターって変に現実味を帯びた世界観をしてますよね。あれって、結局出来る限りリアルな環境で魔法を使うことによって、魔法で何かを実現するときの魅力を最大限に引き出してるのだと思います。
なので、魔法が大好きという方は既存の魔法一覧は参考程度に、普段どんなことで困っているかというところから新しい魔法や既存の魔法でも用途を掘り下げて考えておくのも、作品を良くするための一つの方法になると思います。
そういった着眼点で、最後の魔法の一覧を見ていただければ幸いです。
魔法をカスタマイズしたい方
魔法そのものに魅力を感じている方の他にも、魔法を自分独自の世界観や設定と融合させてカスタマイズしたいという欲のほうが強い方もいらっしゃるでしょう。
ファンタジー小説に魔法が多い理由は、先述の「出来ないことが出来るようになること」だけではないようです。バトルシーンを描く際には、格闘をモーションで描写する代わりに詠唱を用いることで格段に描きやすくすることも出来ます。
また、読者がファンタジー小説かどうかを見分けやすくなるときにも効果的でしょう。他にも、一から異能の力を設定するより読者に設定を理解してもらいやすいなど、複数のメリットが存在しています。
こういった場合こそ、頻繁に利用されるテンプレの魔法を知っておくことは役に立つでしょう。逆にあまりにもマイナーな能力だと、設定を作りこんだとしてもマニアックすぎて読者が付いてこれない危険性もあるので注意したいところです。
そういった着眼点で、最後の魔法の一覧を見ていただければ幸いです。
特に魔法にこだわりはない方
最後に、特に魔法にこだわりがあるわけではないという方は、思い切って魔法ではなく別の異能の力も視野に入れるといいでしょう。
どうしても作中に魔法を取り入れると世界観が似通ってきてしまうので、ストーリーの展開やそれ以外の部分をメインに他の作品と勝負していくことになります。
結果として、かなり狭き門で闘うことになることもあるようです(※需要も多いので、一概にはなんともいえませんが難易度は上がると思います)。
なので、独特な世界観で勝負できる状況であることをポジティブに捉えると、独自の世界観やブルーオーシャンを見つけることが出来るかもしれませんよ!
魔法の種類一覧
さて、前置きが長くなってしまいましたがここからが魔法の種類についてのご紹介となります。魔法といえば、物凄い数の魔法が存在しているように思えますが、考え方の元となる概念はそこまで多くないので一つずつ見て行きましょう。
四大元素
魔法の分類方法は数多く存在していますが、最も有名なのは元素による分類でしょう。すなわち、ヨーロッパの四大元素による4種類への区分です。
四大元素: 地・水・風・火
化学を勉強していたことがある方なら「固体」、「液体」、「気体」という概念はご存知だと思います。簡単に言えば、気体は目に見えないもの、液体は私達がよくみかける液状のもの、固体はそれ以外の物質の状態のことを指しています。
実は四大元素とこの考え方には深い関係があって、固体は地、液体は水、気体は風の属性を持っていると考えられていたようです。あれ?火属性は?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
火や炎って気体か?液体か?固体か?と区分しようとすると、どれに属するかわからないですよね。なので独立しているようです。(強いて言うなら目に見える気体と固体の混在物ですかね)
また、火が登場してくる必然性としては元素同士の関連性にあるようです。つまり、物質の形態変化です。
気体は液化して液体へ、液体を固化すると固体へ、固体を昇華すると炎へ、炎を凝結すると気体へということが昔は信じられていたということですね。
四大元素最大の特徴は、四大精霊とよばれる各属性を象徴する精霊が存在していることです。「地」には「ノーム」、「水」には「ウンディーネ」、風には「シルフ」、火には「サラマンダー」という精霊が配置されています。
ここからあれこれ考えるのもいいと思いますが、土台となる魔法の概念についてはこのくらいシンプルに考えておいたほうが読者も理解しやすいでしょう。
五大元素
続いて、アジア地域でも五大元素と呼ばれる別の概念が存在しています。こちらも四大元素と同じように5種類の元素から成っています。
五大元素:木・火・土・金・水
こちらの特徴は、5つの元素同士に強さの関連性があったり、合成すると更に強くなるといった関連性が作られていることです。おそらくこれ以上の話は結構難解なものなのになっているため割愛しますが、気になるという方は、五行思想について調べるといいでしょう。
ゲーム内の魔法分類
さらに、ゲームなどの分野では魔法は用途により分類されることもあるようです。
生活に用いられる生活魔法、主に戦闘時に用いられる攻撃魔法・防御魔法・回復魔法・補助強化魔法、自分で戦うわけではなく使役する魔物や魔獣を召喚する召喚魔法などがあります。
その他の魔法の種類
それ以外にも、人を害する魔法を総称して「黒魔術・黒魔法」、人を助ける魔法を総称して「白魔術・白魔法」と呼ぶ場合や、名詞+魔法で「名詞」に入っているものを操る魔法を総称していく場合もあります。
例:岩石魔法(岩石を自由に操ったり、岩石にまつわる出来事を摸倣できる『ゴーレム召喚など』魔法)
また、規模感やレベルによって、大規模魔法や第一位階魔法、精霊魔法というのも存在しています。あとは、無属性魔法などがあります。
更に細かい魔法の種類
さらに細かい魔法の種類が知りたい場合については、以下を参照するとお好みの魔法が沢山乗っているので参考にしてみてください。
▼魔法大好きな方向けの魔法一覧