今回は、小説のなかに登場するキャラクターの作り方やキャラクター設定に関する基本的な考え方について、お伝えしていきたいと思います!

 

小説を作成していると、『どうやってキャラクターを作ればいいんだ?』と疑問に思う方も多いと思います。というわけで、いくつかのアプローチから解消していきましょう!

 

大切なこと

 

さて、その疑問に答える前にひとつ確認しておいて欲しい大切なことがあります。

 

それは、あなたがキャラクターを設定する目的です。なぜなら、目的によって解決方法が異なるからです。

 

もし、キャラクターを作ることが目的なのであれば、『どうやってキャラクターを作ればいいのか?』という疑問が出る前に、自分の好きなキャラクターを自由に作ればいいのです。

 

悩むことなど何も無いのです。しかし、多くの場合そうではないでしょう。個々によって、多少の差異はあるでしょうが、きっとあなたは、あなたや読者にとっていい作品を作りたいと思っているはずです。

 

その良い作品を作るというのが真の目的であり、もっと掘り下げておくべきことなのです。そのことは是非、心に留めておきましょう。

 

そこで関連するお話なのですが、キャラクターの設定を行う際には大きくわけて2種類のケースが想定できます。

 

ひとつがストーリー・テーマ・世界観を設定した後に、キャラクターを設定する場合

 

もう一つが、キャラクターを先に設定したあとに、ストーリー・テーマ・世界観を設定する場合です。

 

この両者では解決方法が異なります。なので、今回は前者「キャラ以外から作品を作る場合」についてお話をしようと思います。

 

また、後者「キャラから作品を作る」の場合に関しては、キャラ文芸というものになるので、以下に記事を用意しておきました。そちらを読んでみると参考になるでしょう!

 

>>キャラ文芸の作り方!キャラクターからテーマや世界観を作る場合

 

というわけで、ここからは3つの具体的なアプローチ方法を取り上げて紹介していきたいとおもいます。

 

読者に伝えたいテーマからキャラを設定する方法

 

そのひとつの切り口として自分の作品に込めたいメッセージ(テーマ)からキャラクターを設定していくという方法があります。

 

ここで、話をわかりやすくするために、ひとつ具体例を出しましょう。

 

見ていない方もいらっしゃると思いますが、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』という作品があります。

 

この作品では、主人公になれなかった者たちにも(=読者を想定していると考察)、それぞれに物語があり、それも誰かが覚えてくれていて報われることがあるというメッセージが伝えられていました。

 

こういった伝えたいメッセージが明確な作品を作りたいときには、メッセージを伝えるためのキャラクター設定が必要になります。

 

この作品では、『主人公になれなかったキャラクター』を設定するとテーマを伝えやすくするのに効果的でしょう。そこで、冴えない主人公っぽくないキャラクターをメインキャラに採用するといった工夫ができます。

 

『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主要キャラクターである、エイジ(SAO内のアバター)に対して、まさにこの工夫が施されています。

 

ここまでが、キャラクター設定のひとつのアプローチです。既にテーマが決まっている方は一度試してみることをおすすめします。

 

また、このアプローチ方法をいきなりやろうとおもっても難しいでしょう。そこで、このアプローチ方法を使っている作品について、どういった工夫がなされているのか?(INPUT)。

 

実際にキャラをこの方法でつくってみたらどうなるのか?(OUTPUT)に関しても掘り下げていく予定ですので楽しみにしてください!

 

難易度は高いですが、この方法が使えればクリエイターとしてかなり成長できるでしょう。しかし、ここまでのキャラクターの設定手法は、伝えたいメッセージが明確になっているからこそ、アプローチできるものでした。

 

ただ、そうは言ってもそもそもテーマ(読者へのメッセージ)の設定が明確に決まっていない場合もあると思います。

 

テーマ(読者へのメッセージ)が最初から明確というのは難しいですし、クリエイターによって、キャラクターを創ってから、テーマ(読者へのメッセージ)を決める方もいらっしゃいます。

 

そんな場合は、テーマという切り口ではなく、ストーリーという切り口でアプローチすることで、昔の自分に似ている敵キャラや三角関係のサブヒロインが思いつくことができるようになります。

 

というわけで、次にご紹介するのはストーリーを切り口にしたキャラクターの設定方法になります。

 

ストーリーからキャラクターを設定する

 

さて、それではストーリーを切り口としたキャラクター設定の具体例として、『戦場のヴァルキュリア』という作品について見て行きましょう。

 

非常に雑な言い方になって、ファンの方々には申し訳ないのですがストーリーを掻い摘むと、大国同士の争いに巻き込まれたヨーロッパの小国・ガリアと大国である東ヨーロッパ帝国連合の戦争が描かれている作品です。

 

主人公らや村娘であるヒロイン「アリシア」は小国側で戦い生き抜くのですが、実はこのアリシアさんの正体がとんでもなく強くて、核兵器並みという設定があり、それゆえの苦悩を描いていくことになります。

アリシアの基本的なキャラクター設定からみて行きましょう。彼女は物心ついたころから孤児院で育っち、明るく前向きな女の子で、パン職人を目指して修行していました。

 

しかし、愛する故郷を守るため街の自警団に入隊し、その後、義勇軍に志願しています。

 

この作品を描いていく上で、アリシアが元々めちゃくちゃ強そうなキャラクターであればどうでしょうか?正体がばれた時の驚きは少ないですよね。

 

いかにも弱そうな華奢な女性が適役の候補になるのは自然だと思います。そこで、アリシア・メルキオットのキャラの外見(か弱そうな村娘)やパン屋の修行をしているという設定が活きることになります。

 

それだけではなく、心が強くないと戦争時の苦悩は乗り越えられませんよね。そこについても、物心ついたころから孤児院で育ったという苦悩と常に隣り合わせであった人物背景や、明るく前向きな女の子という設定を設けています。

 

その設定のおかげで、リアリティが増し、より芯の強いキャラクターを演出できています。このように、ストーリー上で必要な設定を盛り込んでいくのもキャラクターを作るひとつの方法といえるでしょう。

 

ここまでの記事を読んで、キャラの設定をどうすればいいのか?疑問が解消していると嬉しいです。しかし、中にはストーリーもテーマも決まってないよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなあなたに向けて、更に違う方法でキャラクターを作成する方法について、引き続きご紹介していきたいと思います。

 

世界観からキャラクターを設定する

 

ストーリーやテーマ(読者に伝えたいメッセージ)が決まっていない状態で、キャラクターの作成に困っている場合は、世界観を切り口としたキャラクター設定を考えるのもいいでしょう。

 

具体例として、『ログ・ホライズン』という作品を取り上げることにします。作品の概要を掻い摘んで説明させていただくと、この作品は、オンラインゲームの世界と現実が逆転し、内気な青年が異世界を冒険するお話です。

 

オンラインゲームをしたことがない方もいらっしゃるかもしれませんから、ここでオンラインゲームについて、少し補足説明をしたいと思います。

 


 

オンラインゲームでは、一般的に魔法使いや剣士、騎士、弓使いなどの職業と呼ばれる設定があり、自分がゲーム内にキャラクター(アバター)を作る際にどの職業かを選びます。

 

その職業ごとに、使える武器や動作が変わってくるので、同じゲームでも職業を変えて何度か楽しめるようになっています。

 


 

この作品の世界観はオンラインゲームですから、オンラインゲーム内でよくある設定である各職業のキャラクターが欲しいと思うはずです。そこで、次に紹介するキャラクター達がうまれることになります。

 

ここでは、作中に登場する大柄の守護戦士(ガーディアン)の直継と小柄の暗殺者(アサシン)のアカツキというキャラクターを取り上げてみたいと思います。

 

いづれのキャラクターにもいえることですが、守護戦士である直継には大きい体型を、暗殺者であるアカツキには潜入や小回りが効く小柄な体型を設定してあります。

 

このように、職業ごとにキャラクターの土台を作り、更に細かい設定を追加していくというアプローチがあります。

 

他の例もあげるとすれば、超能力者の世界なら超能力別にキャラクターを用意して設定するというのも考えられるでしょう。ここまでが世界観を切り口にしてキャラクターを作成する方法です。

 

この方法は最初の二つのアプローチ方法に比べると難易度は低いです。是非試してみることをおすすめします。

 

あとがき

 

さて、長くなりましたがキャラクターを設定する方法は他にもあります。その一つが、冒頭で述べた「キャラクターから作品を作るという方法」になります。

 

そういった作品のことを「キャラクター小説」と呼ぶそうです。そして、キャラクター小説においてのキャラクター作りについては、次の記事を参考にしてみてください!

 

>>キャラクター小説の作り方

 

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