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短編小説・ショートショート(SS)の書き方&作り方創作コツまとめ!|なろうやカクヨムに短編を投稿しよう!

短編小説・ショートショート(SS)の書き方&作り方創作コツまとめ!


長編を書き上げられそうな体力が今はないけれど、なんとなく小説を書きたいといったことってありませんか?

 

ただ「書きたい」という思いは強烈にあるはずなのに、なぜだかうまく話をまとめることができない。手元のネタ帳をみてみると、量こそあるものの統一感のないバラバラな情報たちが錯綜していて、一文字も進まなかった。

 

そんな体験をすることも、少なくないのではないかと思います。今回は、そんなときに使える『短編小説(SS)の書き方』についてご紹介していくことにしたいとおもいます。

 

結論から言うと、何でもいいので2つのキーワード(例:スイカとホテル)とジャンル(例:ホラー)を決めてから、起承転結または序破急を作りましょう。※ただし、既にぼんやりと物語の像が頭の中にある場合は、一度頭を真っ白にしてください。

 

いろいろと学んでいくとわかるようになるのですが、基本的に「短編の書き方」というのは、実は「長編の書き方」とほぼ差異がありません。

 

そういうわけで、今回は短編と長編の違いという観点からお話していくことにしたいと思います!





 

短編小説と長編小説の違いについて


まず、短編と長編の違いは『情報量』と『難易度』の2つだけ、ということは最初に押さえておきたいところです。

 

短編は短いので、読者に伝えることのできる情報量がかなり限定的なものになります。

 

つまり、世界観・登場人物(正確に言えば語り手)・メッセージ(セリフ)・ストーリーといった物語における主要設定項目の中で、何を優先して表現し、何を簡略化させるかを決める必要があるのです。

 

これらそれぞれの要素を簡略化させる方法は意外とシンプルです。世界観なら現実世界に設定すれば良いですし、登場人物なら作者自身にしてしまうことが最もシンプルでしょう。

 

メッセージは、そもそも削ってしまうことだってできます。ストーリーも起承転結(あるいは課題と解決)だけにして、四コマのような簡易プロットを組むことができるでしょう。※ただし、メッセージ性がほしいのであれば、序破急の方が向いていると言えるでしょう。

 

また、ストーリーについては実体験をもとにしたノンフィクションなストーリーを活用するという手もあるのですが、そういったやり方でも全く問題はないでしょう。

 

このように、短編というのは長編のように膨大な設定をせずに、一つの設定に意識を集中して書き進めることができるので、初心者にとって書きやすいのです。

 

もう一つの「難易度」という部分についても補足しておこうと思うのですが、これはなにも書き上げる労力という意味での難易度だけではありません。

 

どちらかというと、読者が読み終えるために使った労力に見合うだけの魅力を持つテーマを選定する必要があるという意味での難易度です。

 

これはたとえ話ですが、ファンタジー作品などに登場してくる「最初の街」において、あなたがスライムを倒すと経験値が1だけ手に入ったとしましょう。

 

RPG的な展開では、その後も魔王を倒そうといろいろなモンスターを狩りに行くわけですが、敵の強さに比例せず全て倒した時に得られる経験値が1だとすればスライムを狩りませんか?これと同じ状況が起こるのです。

 

つまり、読むのが大変な長編というのは「ボス級モンスター」的なポジションにいるのに対し、短編というのは「スライム」的なポジションにいるので、読者に要求される見返りが低いのです。

 

「短編は書きやすい」といいますが、これは読者に要求される見返りが少なくてよいからです。

 

ここで自分が心から書きたいものを書こうとすると、逆に難しくなってしまいます。これは見返りの要求レベルが長編と同じままなのに、文章量だけ減らす必要があるからです。

 

短編小説の書き方


どの設定を取捨選択するかという部分で当然、文章の書き方は大きく異なってくるわけですが、概ね以下1~3の項目のうち、いずれか好きなものを一つ選択してあげれば良いでしょう。

 

思いきって、重点を置く設定以外の部分を簡略化させてしまうことで、ずいぶんと書きやすくなります。

 

  1. 世界観メイン:頭の中で理想の風景を思い浮かべて、魅力的な部分をスケッチするように風景を描写。
    例:エスケイ様著『少女』
  2. ストーリーメイン:主人公や世界が向かう方向と、逆方向の展開へ結びつける転機を設定。
  3. キャラクターメイン:キャラクターを翻弄するモノと、それによって発生した感情の変化(ドラマ)を設定。
    例:ゴサク様著『夏の草原で逢いましょう』

 

冒頭でお話した2つのキーワードとジャンルを決めてから空想を膨らませる方法は、「1.世界観メイン」に相当してきます。

 

短編の場合は、ワンシーンしか書かないこともあるので起承転結も必ずしも必要というわけではありません。思いつくままに筆を動かしてみると良いでしょう。

 

キャラクターから小説を書き始めたいときは、当サイトで紹介しているキャラクター設定シートをしっかりと固めてあげるとよいでしょう。

 

どこを簡略化し重視するのかというのは基本自由ですが、実は作者が持つ『文章の癖』によって、相性の良さがあったりするので、初心者のうちは自分に最適なものを選ぶようにすると良いでしょう。

 

というわけで、ここからは『文章の癖』と『重点項目』の関係性について、もう少しだけ理解を深めていくことにしましょう!

 

文学における情報制御理論について


あ、いまなんか難しそうって思いましたね!?

 

安心してください、管理人のらぴが中二病を拗らせまくっているだけですから。コ、コホン。

 

さきほど、ちょろっと話に出てきたと思うのですが、短編と長編の違いは『情報量』と『難易度』だけです。描く範囲と適切な着想さえ決めてしまえば、長編とほぼ書き方は変わりません。基本的には、全く同じものなのです。

 

しかし、実際に書き出したり小説家さん達と接してみればわかりますが、どうにも短編が得意なタイプと長編が得意なタイプというのが、結構くっきりわかれてしまうようなのです。

 

もちろん、これはまやかしに過ぎません。あくまで癖のようなものですね。訓練すれば、どちらもうまく書けるようになります。

 

もしあなたが普段から短編ばかりがよくかけて、長編がうまく書けないのであれば、一文で読者に伝えることが出来る情報量が人より多い方なのだと思います。

 

極論を出したほうがわかりやすくなるので、短編の極みである和歌を例にしてみましょうか。和歌という世界では、1つの語が2つ以上の意味を持つような掛詞といった技法が存在しています。

 

これを現代語でやると、以下のようなツイートが生まれます(ちょっと違う)。※厳密には、ダブルミーニングという技法だそうです。

 

 

このように、1語であっても2つの情報を詰め込みつつも読者にうまく伝えられる人と、そうではない人が居ます。つまり、短編ばかり書けるという人は、実は文章力が高い人なのです。

 

いろんなアイデアが大量に浮かんできたとしても、文章として消化する速度が早すぎるので短編しかかけなくなっているというわけですね。

 

逆に、長編はうまく書けるけど短編のようにギュッと圧縮した魅力を出せないという方は、読者に伝えたい設定が膨大すぎる人です。

 

難しい設定を考えるのが好きという場合もあるでしょうし、なんでもかんでも丁寧に伝えたいがために短い文章中には、伝えたいことが収めきれないという場合もあるでしょう。こちらは頭脳派アイデアマンといったところですかね。

 

つまるところ、重要なのは『情報量』ではなく、あくまで『作者が伝えたい情報量(入力)』と『本文中で読者を楽しませながら伝えることの出来る情報量(出力)』をトントンに、調整する能力にあるのではないかと思うのです。

 

実は、これが『文章の癖』と『重点項目』の関係性に影響してきます。

 

というのも、世界観に関するアイデアというのは非常に情報量を膨らませやすい性質を持っており、逆に人物(キャラクター)に関するアイデアというのは、心理へ深堀りしていくような狭く深くへ広がる性質を持っているからです。

 

もっとかんたんに言えば、文章が上手い人はアイデアが足りなくなりがちなので世界観をメインに水平方向へ、アイデアマンはつい風呂敷をたたみきれなくなるので、キャラクターをメインに垂直方向へ物語を進めていくと書きやすくなるということです。

 

ここらへんのバランスが最初から絶妙に取れているという方は、ストーリー重視がおすすめです。

 

殊、文章においては「婉曲表現」にはZIP化(文字を減らす役割)、「比喩表現」にはZIP解凍(文字を増やす役割)がありますから、短編がうまい人が長編を描くには、設定量を増やすか、文中の婉曲表現を減らし比喩表現(メタファー)を増やすのが効果的といえるでしょう。

 

一方、長編を書くのがうまいというタイプの人が短編に挑もうというのであれば、設定量を削るか、比喩表現を減らした曖昧さの残る婉曲表現を書く練習をする必要があると思われます。

 

文章中における婉曲表現と比喩表現の活用法については、以下の記事に詳しく解説しておきましたので参考にしてみてください!

 

▼ 婉曲表現の扱い方

小説・ラノベの基本『地の文』の意味とは?|例文付きで書き方・練習方法を徹底解説!

 

▼ 比喩表現の扱い方

比喩表現・メタファーとは?|比喩の種類と”比喩的”の意味・使い方をわかりやすく例文で解説!

 

ちなみに、巷の指南書の中で有名作家さん達が「小説を面白くしたいなら、とにかく情報を詰め込みなさい」と言及しているのをよくみかけます。

 

しかし、難解な設定が膨大にひしめき合うような設定の多い世界観で物語を進行させている作品をみてみると、なぜだか大衆の支持を得ることができていません。

 

まぁ、読む側に立ってみれば理由は明白なものです。せわしない仕事ばかりの毎日を過ごしている現代の日本人にとって、休みの日くらい何も考えずにボケ―っとしてても読めるもののほうが助かるというものです。

 

そもそも『情報量』が単に多いだけで良作になるというのであれば、短編は書く前から駄作なのかという話になってしまいます。もちろん、そんなわけがありません。

 

これはあくまで「うんちく」という技法のことを「これは使える!」と思った人が、その威力を『情報量』にあると勘違いしているだけのように感じました。

 

これを真に受けると、大学教授が本気で調べた内容を小学生にでもわかるように面白おかしく解説してくれるのをみて、「博識であれば話がきっと面白くなる!」と思って、専門書を読み漁っては専門用語を使いまくるようになり、何言ってるのかわからない人へ進化するみたいな現象が起こります。

 

長編を書こうとするとアイデアマン以外の人は、ほとんどの場合においてネタ不足になりがちので「情報量をつめこめ!」といっているわけで、

 

それよりも重要なのは、自分の書きやすい文章でさばくことのできる情報量を把握しておくことなのではないでしょうか。

 

さて、今回は少しばかり抽象的なコツの紹介となってしまいましたが、これ以上の話は長編の書き方と全く同じといっても過言では有りません。したがって、続きは以下の記事に引き継ぐことにしたいと思います。





 

▼ 小説の書き方ならココに全て書いておきました!

小説の書き方&物語の書き方-ライトノベルを書く基本と創作コツまとめ!|初心者向け基本講座

 

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