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漫画や小説の創作に使えるキャラクターの口調一覧と使い分けのコツ

漫画や小説の創作に使えるキャラクターの口調一覧と使い分けのコツ

 

今回は創作キャラクターが発する口調の取扱いについて、コツをご紹介しようと思います。

 

最後に口調の一覧も用意しているので参考になれば幸いです。それではさっそく、みていきましょう!

 

まず漫画や小説において、癖や口調というのは外見などの設定とは異なりキャラクターの深層心理に近い重要な要素のひとつです。

 

特に小説においては視覚的な情報がないため、どのキャラクターの台詞か判別する際にもよく活用されています。

 

しかし、ここで多くの方の前には大きな壁が立ちはだかるでしょう。確かに、キャラクターによって口調を使い分ければ誰がいま話しているのかすぐにわかります。

 

でも、登場キャラクターが10人、20人と増えていけばどうでしょうか?数の限られた口調をフルで活用するとなると、限界もありますし何より世界観をぶち壊す要因にもなり得るでしょう。

 

そして突然ですが、ここでひとつみなさんに質問です。みなさんは洋服を買う時に気付いたら似たような服を買った経験はないでしょうか?

 

これが今までのお話とどんな関係があるのかというと、作品へ登場させるキャラクターにも同じようなことがいえます。

 

つまり、同じような一人称や口調を持つキャラクターを登場させた方が自分の好みの世界観を保てるという現象が発生するのです。

 

せっかく創作をするのであれば、好みのキャラクターを登場させたくなるというのも無理はないですし、私も共感できますからね。

 

さて、ここまできて読者が読みやすくするために口調を使い分けるべきか?それとも、作品の雰囲気や好きなキャラクターメイキングを尊重するのか?

 

そのどちらかを迫られることになります。これが先述したみなさんの前に立ちはだかる壁です。というわけで、次の節からは口調をそもそも使い分ける必要があるのか?についてみていきましょう。

 

また、これは余談ですが描くのに夢中になるあまり全体が見えなくなっている。つまり、「世界観とキャラクターがチグハグになっている」なんてことも結構多いです。

 

もちろん、それが致命的にならないジャンルも多いですが、シリアス系やほのぼの系など独自の世界観を展開していく作品では見落とさないように注意しておきましょう。

 

口調を使い分けるべきか?

 

結論から言うと、キャラクターの台詞を判別するために口調を使い分けるのはひとつの工夫としては優秀です。しかし、別に口調を無理に使い分ける必要はありませんし、他にも読みやすくする方法は沢山あります。

 

先述の通り、漫画と小説では確かに視覚的な情報が欠落していることにより、どのキャラクターが台詞をはなっているかについていえばわかりやすさは断然ちがいます。

 

しかし、ここでひとつ勘違いしてはいけないことは「何も小説の場合は目潰しや耳栓を付けられているわけではない」ということです。

 

物理的には見えないですが、そのために小説には「地の文」や「文章構成」というものが存在しています。小説の場合は、この地の文が主人公や登場人物の見ている視界や世界を映し出します。それが読者の視覚や聴覚の代わりになるのです。

 

とはいえ、具体例を示した方が説得力がありますよね。というわけで、キャラが両方ですます調(口調)の場合でうまくキャラクターを書き分けている例をみていきましょう。

 

例:

そして、彼女はパフェをひとくち頬張った。その幸せそうな顔をみていると、私の顔まで緩んでしまいそうだ。

「閣下、美味しいですか?」

 

彼女は私のことを思い出したようにこちらをむくと、

「美味しいです!」

と満面の笑みを放った。

 

まず、文章構成的な対処法としては「三人以上を一度に話すシーンを作らない」という回避方法があります。

 

一人称視点作品であればこの時点で相手が消去法できまりますし、三人称の場合でも比較的少し差をつけるだけですぐに誰の台詞か理解できるでしょう。

 

もちろん、これだけでは限界がありますので人物を特定する人称を地の文で用います。例でいうと、「閣下」がそれにあたります。

 

こうすることで返事となる台詞を返す人物は「閣下」しかいなくなる状態を作り出すことが出来るため、台詞の発言者が容易に想像できます。あだ名などがよく活用されますよね。

 

他にも、例のように「食べる」という動作をしている人とそうでない人の二人が居るようなとき「美味しい!」と発言できるのは「食べている側」しかいないですよね。

 

こういった、このキャラクターはいま何々をしているから外的な刺激を受けた(台詞をかけられるなど)場合、次にこういう動作をするはずだ!という描写を取り込むことで読みやすさを改善する方法があるということがあります。

 

また、高等テクニックの部類になるのであえてキャラクター設定のコンテンツ内では話しませんでしたが、ココに来てようやくキャラクターの行動原理や価値観の設定があると便利になってくるということです。

 

つまり、キャラクター設定の時にきちんとキャラクターの行動原理や価値観まで確立できていれば、『こんな台詞をこのキャラがいうわけがない』ということが自然に発生してくるため、

 

そこまで気にしなくても、誰がしゃべっているのかわかります。なので、もし口調を使い分けないとどのキャラの台詞かわからないというようであれば、ひとつの解決策としてキャラクターの設定を見直すという方法もあるということを心に留めておくといいでしょう。

 

それに関連するお話に、敢て口調を分けないという工夫もあったりします。このテクニックは後々「叙述トリック」という手法にも応用が利きます。

 

叙述トリックとは、簡単に言えばミステリー作品などにおいて主人公が犯人を探していたが犯人は自分だったなど、読者をいい意味で欺くために利用されるテクニックのことです。

 

意図的にAさんの台詞だと思って作品を読み進めるうちに、実は別人で事の真相が解明されていくというスタイルです。このように口調の使い分けでは出せない長所というのもあります。何事も一長一短ということですね。

 

こういった表現技法の長所や短所にも目を向けられるようになれば、かなり上級スキルを体得できると思います。

 

口調一覧

 

口調には大きく分けて、三つのカテゴリーが存在しているようです。一つ目は方言などの尖った口調。二つ目は語尾だけが変化する口調。三つ目は音読すると口調は同じだが表記をカタカナやひらがな、漢字で使い分ける場合です。

 

尖った口調

 

◆語尾に決め台詞を使う。例:アニメ『ブラッククローバー』セッケ・ブロンザッザの語尾「フッハ」、アニメ『侵略イカ娘』イカ娘の語尾「ゲゾ」

◆狂人系。例:Re;ゼロから始まる異世界生活 ペテルギウス・ロマネコンティ

◆侍・武士系:拙者や童、汝などを人称に用いることが多い。

◆英語被れ:ルー語のようなカタカナ英語を大量に利用するキャラクター

◆関西弁・博多弁などの方言:小説での使用は結構難易度高いかも

◆不良:常に喧嘩売ってそうな口調

◆ギャル:伸ばし棒が多めで、砕けた若者言葉の類

◆引っ込み思案:「……」を多用。

◆ら抜き言葉

◆おいらん系:わっち等を使用

 

語尾変形

 

「~ですわ」「~のじゃ」「~です。~ます」「~であります」「~あるよ」「~ずら」「~だべ」「~だわ」「~なのだ」「~でございます」「~でーす!」「~♪」「~っす」「~だよ」「~だぜ」「~だお」「~なのです」「~にゃ」「~っぺ」「~なの」「~なのね」「~かしら」「~でごわす」「~なり」「~ござる」「~ざんす・~ざます」「~だし」「~じゃけ」「~だーね」「~ダナ」「~たまえ」「~だわさ」「~でち」「~ネ」

 

また小説という文字の世界では、ここまでの語尾や口調をカタカナやひらがなにすることで、さらに違う印象をつけることが出来るので、試してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

 

小説において、キャラクターの口調を使い分けて読者にどのキャラクターがいま話しているのかをわかりやすくしておくことは「読みやすさ」に直結します。

 

しかし、「読みやすさ」を追求するあまりキャラクターの口調をわざと特徴的なものにする必要は特に無く、今回ご紹介したような他の対処法でも回避できるので口調を使い分けることに拘りすぎない方がいいでしょう。

 

また、キャラの行動原理や価値観がキャラクターの設定段階でかなりいい感じに決まっていると、そもそもあまり「読みにくい」状態にはならないのでキャラ設定を「読みにくい」といわれた場合は、設定でへまをしていないかチェックすることも大切になるでしょう。

 

さて、次のページではキャラメイクの醍醐味とも言えるキャラクターの外見について学んでいきましょう。ひとくちに外見といっても決めることが一番多い項目ですので何から決めていけば良いのかというところから学んでいきましょう!

 

また、その中でキャラクターの外見的な特徴を一覧形式で200種類以上みれるようにしておきましたので活用してみてください♪

 

ちなみに前のページでは、キャラクターの命名法についてまとめておきましたので興味がある方はご覧くださいね。みなさんの創作が今日もうまく進みますように♪

 

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