【ネタ提供】小説・物語の創作ネタやアイデアが思いつかない方必見!
小説を始めとして、物語を作る時も、歌詞を作る時も。何かを創作する時は、ストーリーのネタやアイデア、インスピレーションが必要不可欠と思いますよね。
とはいえ、どうしても良いアイデアが浮かばない!なんてこともあるかと思います。
そんなときは、「創作ネタが浮かぶプロセス」を理解しておくと解決しやすいでしょう。ここからは、もう少し具体的に突っ込んでお話していこうと思います。
目次
> 創作ネタが浮かぶプロセスとは?
> そもそも、インスピレーションとは?
> 感動作品に意図的に出会うのは至難の業
> そもそも創作にネタは必要ない!?
> 目的のないスパイス集めは、辞めよう
> 表面的なインプットは、創作に使えない
> ギャップは、創作ネタの一種
> アイデア・創作ネタが浮かぶ場所6選
> まとめ!
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創作ネタが浮かぶプロセスから考える
まず、「創作ネタが浮かぶプロセス(工程)」ってなんぞ?って思われた方が、大半だと思います(笑)
創作において人が「こんなストーリーを書いてみたい!」とか「こんな世界を描いてみたい!」、「こんな素敵な恋愛を描いてみたい!」などと衝動的になるまでのプロセスというのは、ほとんど決まった手順を踏んでいます。
それが、以下のプロセスです。
1. インスピレーションを得る
(例:音楽を聞いて、感動する)
2. とりあえず、何か考えてみる
(例:空想に浸り、物語の骨組みを作る)
3. イマイチ良いネタにならない時は、模索する
(例:人と会話したり、調べてみる)
4. 考えをまとめる
(例:作品にしていく)
この各ステップの内どこかで異常をきたすと、アイデアは生まれません。
とはいえ、中々実感がわかないかもしれませんね。というわけで、Porter RobinsonのMVでも見れば、このプロセスを追体験できるかもしれません。動画を見た後に、感じた物語をノートに書き起こしてみてください。
※あくまで参考程度なので、動画を見なくても続きは読めるようになっています♪
さて、それでは各ステップごとに具体的に小説を作る過程をみていくことにしましょう。
インスピレーションを得るとは?
まず、インスピレーションを得る具体例としては「良い物語や、音楽に出会って感動する」という方法があります。
これは、非常に正しいやり方のように思います。今回、小説の書き方を解説するために私がオリジナル小説「天宮結衣のQ.E.D.」を作り始めたときもそうでした。
伊坂幸太郎 先生作の「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで、その非日常的な雰囲気や、冒頭から出てくる「一緒に、本屋を襲わないか」という、おそらく生きてるうちにほとんどの人が言うことはないだろう台詞が、サラッと登場しているところに魅力を感じて買ったところが大きかったのだとおもいます。
現実世界だけど、少し違った。実現可能なレベルだけど、少し暗くて非日常的な場面ってちょっと魅力的に感じたんですよね。要するに、現実にありそうな非日常って最高!これ好き!って思っていたわけです。
ちなみに、Amazonのプライム・ビデオ(アヒルと鴨のコインロッカー)からでもみることができます。※小説のほうがおすすめですけどね!
そういうわけで、自作「天宮結衣のQ.E.D.」は、スーパーに卵スープを買いに行ったら事件に巻き込まれる形で主人公が誘拐犯になるという展開にしてみました。
本編では、誘拐犯と誘拐された少女が仲良くしりとりしてるシーンとか、非日常的すぎて好きなんですよね。あ、共感して貰う必要はないですよ?
ここまでくれば、みなさんも「インスピレーションを得る」ということが、創作においてどんな意味を持つのか。よくご理解いただけると思います。
つまり、創作におけるインスピレーション獲得とは、「自分の欲望を知ること」に他ならないのです。
上のMV(ミュージックビデオ)を見て、あなたが感じた魅力はなんでしたか?それが、あなたの欲望の一つです。
ちなみに、私が感じたのは「誰かを救える仕事」をテーマに、いろんな仕事をしている人に本当の意義を(誰かを救っているということを)思い出させてあげる物語が作れれば、素敵(=自分好み)だなぁ、と思いました。
▼あわせて読みたい!
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感動作品に意図的に出会うのは至難の業
さて、感動作品からインスピレーションを得るのは現実的な手段の一つではありますが、インスピレーションを得たいがために良い作品に出会うのは思いの外大変です。
実際は偶発的に出会うパターンが多いので、発想法としてはかなり効率が悪いんですよ。感動する作品を見つけきれるかどうかって、運次第になってしまうじゃないですか?
効率よく感動作品などで検索するのも良いでしょうが、そうすると大衆向けの王道パターン。いわゆる万人受けの作品に偏ってしまいます。結果、作品のオリジナリティが欠如する要因になることも。
面白ネタを探すときも、同様です。使い古された外すことなさそうな鉄板ネタしか検索にヒットせず。期待通りのネタしか出てきません。我々創作者が欲しいのは、期待を超えてくるネタや発想のはずです。
そもそも「インスピレーション」とは、「直感」という意味ですから。如何に運任せかが分かります。
そこで、「自分の欲望を知ること」を代替手段として運任せではなくするのが、定石なのではないかと思うのです。
そして、自分の欲望を知るのには、好きな漫画を探してみると良かったりします。
いま行動しないと記事を読んでも、何も変わらないとおもいますので試しに『マンガアプリ』で五冊くらい好みの作品を探してみてみましょう。自分の思ってもみなかった好みがわかるようになってくるものです。
▼もっと、本質的に自分の好みが知りたいならこちら!
そもそも創作にネタは必要ない!?
そもそも、創作にネタは本当に必要か?という議論も、実はあります。
小説の中には、一つのジャンルとして「ノンフィクション作品」というものがあります。ノンフィクション作品は、実際に起こった出来事を描写していくだけですから特別面白い発想は、いらないですよね?
これは、フィクション作品でも同じことなんです。ストーリー(起承転結)さえ創ってしまえば、あとはただ描写をするだけなんです。ストーリーを創るのに、ネタが必要と思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、起承転結のフレームワークを正しく使えば、回避することも出来ます。これについては、以下の記事で丁寧に解説しておきました。
小説・漫画に使えるプロット&ストーリーの書き方 – 総合まとめ!|面白い話や映画脚本・ゲームシナリオの具体例と作り方とは?
ここで一つ誤解しないで欲しいのですが、何も創作ネタが全ての作品において必要ないとは言っていません。
あくまで、創作ネタというのは作品においてカレーの横に添えられた紅生姜的なポジションだということです。
これを上手く使いこなすことができれば、ただのオムライス店がスフレオムライス(スポンジのようなオムライス)店へと進化したことで、売れ行きが良くなるという「テクニック」の部分に過ぎないということなんです。
それよりも、自分の過去の経験なりを思い起こしたり、新しい体験をすることの方が、かなり役に立ってくれることでしょう。
目的のないスパイス集めは、辞めよう
少しわかりにくい例えかもしれませんが、先述の通り小説や物語創作において「創作ネタ・アイデア」とは、スパイスという立ち位置です。
スパイスを大量に集めたところで、目的がなければコレクター止まりです。どんなカレーを作りたいから、どういうスパイスが必要だろうか?と考えた方が、正常な思考だと思いませんか?
例えば、神界のファンタジー小説を書くときに「ケルベロス」を登場させようと考えたとしましょう。その時、初めて、作者はケルベロスの生態を調べるのです。
実際に調べてみると、こんな事がわかりました。
「神話に出てくる三つの頭を持つ血管の浮き出ているほど凶悪な怪物『ケルベロス』、実はかなりの甘党で蜂蜜をあげれば、冥界に通してくれるちょろすぎる番犬であることが描写されています」
どうでしょう?例えば、擬人化してキャラクター設定にネタとして使うとすれば、インスピレーションに繋がりそうではないですか?
そのようにして、神話や聖書を調べる。美術館や博物館で珍しい生き物の歴史や芸術を目の当たりにするという行動が、ようやく役に立つのです。目的のないインプットは、程々にしておきましょう。
でなければ、冒頭でご説明したステップ.4「考えをまとめる」フェーズで、無駄に膨大な情報量をまとめる作業で大変なことになります(経験談)
表面的なインプットは、創作に使えない
続いて、あくまで「テクニック」として創作ネタが必要だ。というケースでは、表面的なインプットは、創作に使いにくいので注意しましょう。
例えば、「JR品川駅がある住所は品川区ではなく隣の港区」なんていう豆知識をインプットしたとしましょうか。
そこで「さぁ、あなたの小説に取り入れましょう!」といわれたらどうしましょう。きっと、私だったら多分困ります(笑)
では、どうすれば良いのかというと、更に深堀して調べれば良いのです。すると、その理由は実は奇妙なことにわかっておらず。証拠や記録が、全て社内からごっそり無くなっていたそうです。
元々は「農作物がダメになるという理由で村人の反対運動があり、鉄道会社が追いやられた」とされていたこともわかっています。
最近では「線路の途中に山があるため効率が悪かったからなのではないか?」という説が主流になっていることがわかりました。どちらが本当の史実だったのでしょうね?
ここからであれば、少しはストーリーが作れそうではないでしょうか?
この謎に包まれた事件のなかで、一体何があったのか?妄想も膨らみようがあると思います。
私たちは、ここに「小説創作へ必要とされる発想力」と「発明へ必要とされる発想力」の違いを垣間見ることが出来ます。
小説でいうアイデアとは、ある程度固まった「ストーリー(流れ)」であって、「事実や、断片的な知識」ではないことに注意しましょう。
また、それを調べるには、常に「何故なのか?」と、事実に対して絶え間なく疑問を持つことが大切になるでしょう。それによって、格段にあなたの視野は広がります。
▼ こんな武器もありますよ!
ギャップは、創作ネタの一種
キャラクター創作において、ギャップが重要であるというのは良く耳にする議論です。
これは、学術的に知られている「発明」の仕方を踏襲したものです。「Aというアイデア」と「Bというアイデア」をとりあえず、頭の中で組み合わせてみて「発明」としています。
創作において安直に「Aという属性(猫耳キャラ)」と「Bという属性(甘えん坊属性)」を組み合わせたところで、発明レベルのネタは生まれません。これは、インプットが表面的になるからです。
ただし、一つだけ例外があります。それが、この「ギャップ」です。
真逆のものを引っ付けるのです。すると、何故、真逆のものがひっついているのか?という疑問が自然発生します。
これをきっかけに、目的や理由付けをしていくとキャラクターに文字通り「キャラクター(個性)」を生み出すことが出来ます。
例としては、「うちの奴隷が明るすぎる!」という作品が挙げられるでしょう!
奴隷+超ポジティブという強烈なキャラクターが登場してくるのですが、これがなかなか面白いんですよね。(※掲載期間が終了してる可能性もあります)
このように、一見すると相容れない組み合わせを取り入れると疑問によって、キャラクターに奥行きが自然と生まれていくのです。
▼「ギャップ」の正体とは!?
創作ネタが効率的に生まれる場所
これは意外と、「やっている人」と「やっていない人」に分かれるものですが、実は発想力が湧きやすい場所というものが存在します。
電車の中から車窓をボーッと見つめている時や、お風呂でリラックスしている時は、何かと想像力が爆発しやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これと同様の理由で、プロの作家さんは喫茶店やファミレス、締切間際になると場所代があえてかかるホテルに出没して集中するらしいです(笑)
また、日頃からメモを残して、ネタをロスしないようにも気をつけてくださいね♪
また、部屋が片付いているかどうかだけでも少し差は生まれます。有効活用しない手はありませんね!
ネタが自然と浮かぶ場所6選
- お風呂場
- 電車内
- 喫茶店
- ファミレス
- 片付いた自室
- 高級ホテル
▼あわせて読みたい
そして、いまは自室でやりたいという方は手始めに片付けを開始しましょう!!(苦笑)
まとめ
まとめです。創作において、アイデアが欲しいのであれば「自分の欲望(衝動)」を理解しましょう。
「どんなキャラクターが好きか?」、「今まで見てきた中で、一番泣いた作品は何だったのか?」といった疑問を投げかけて自分の好みを見つめ直していくと、次第に新しい景色がみえてくるようになるでしょう。
難しく聞こえますが、めっちゃ簡単です。要するに、好きなことを考えればそれで良いだけなのです。
そして、もしその魅力を力強く語り出せるようになったとすれば、創作においてネタが尽きることはなくなるでしょう。それでも何も浮かばなければテーマ(題材)を無理やりひねり出す方法を知ることにしましょう!
ちなみに、キャラクターの名前も同じ方法で作れます。実例が欲しい場合は、参考にできるかもしれません。
また、前回の講座でも詳しくご説明していたのですが、小説を書き始めるのには「衝動」が、小説を書き終えるには「書き終える必要性」と「慣れ」が大切です。
このページで「衝動」が得られたのであれば、次はあなたの小説を完結させるために、あなたが小説を書く「必要性」の思い出し方についてお話ししていきたいと思います。
人間の行動には、必ず目的があります。あなたが一瞬でも小説を書きたいと思ったのであれば、忘れているだけで、そこには「必要性」もあったはずなのです。
「小説を書かねば!」と最初に思った原因。あなたが小説を書き始めるに至った「必要性」。それさえ思い出すことができれば、きっと爆発的なモチベーションを維持できるようになるでしょう。
▼ あなたが小説を書く本当の理由は…?
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