月別: 2018年12月

【第九回】小説の書き方ヒントまとめ(異世界転生したらヤンデレ妹の兄になりました)

さてさてお待たせいたしました!好評につき、今回で第九弾になります。ありがとうございます!

 

前回に引き続き他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『異世界転生したらヤンデレ妹の兄になりました』(作者:ひぐらし 先生 )という作品です!

 

作品紹介

 

~あらすじ~

 

霧崎圭人は学力が高い高校生。そして、イキりオタクである。
かれはある日のこと、ナイフで刺されて異世界に転生した。

 

そこで待ち受けていたのは、何もかも新しい世界の様々なもの、魔法、そしてヤンデレ。

彼は魔法も使えず運動神経もあまりない。

 

あるとしたら高校生としてはかなり高い知識のみ。
はたして彼はこの世界の謎を解き明かすことができるのだろうか……

 

今回ご紹介する作品のジャンルは、web小説の中でも根強い人気を誇る異世界転生×ファンタジー作品になっています。

 

異世界ファンタジー作品の人気については、他の記事でも何度か取り上げてきました。しかし、分析すればするほど、異世界ファンタジー以外のジャンルの作品にも転用できる技術が多いことがわかっています。

 

なので「私が描いているのは別ジャンルだから関係ない」などとは一度考えずに、工夫されている点をひとつずつ詳しく紐解いていきましょう!

 

参考にしたいところ

 

この作品を読ませていただいて、一番最初に感じたのは「一人称視点の描写の上手さ」でした。そして、その上手さを生み出しているものとして、すこし誇張された「リアルな描写があげられるでしょう。

 

そもそも小説には一人称視点の作品と三人称視点の作品があるということはご存知の方が多いと思います。

 

そして、それぞれの視点には得意とする分野・不得意とする分野があります。その中でも特に一人称視点の最大の強みといえば、主人公と自分を重ねることで没入感や感情移入がしやすいというところでしょう

 

したがって、作者自身が小説を書いているときに「どれだけ主人公になりきれるか」という部分がかなり重要になってきます。

 

ただ、そうはいわれても「自分が主人公になりきれてるか?」、「どれくらいなりきれてるか?」なんて計りようがないですよね。

 

そんなときに参考にできるのは、自分にとってリアルな描写がどれくらいあるかという点なのではないかと、この作品を読んでいて思いました。というわけで、ここからはその具体例についてみていきますね。

 

一人称視点の強みを活かした演出

 

第一話に登場する「どうやら血が流れ出ているらしい。俺はこの時少し痛みが治まりかけていたので小さい声で助けを呼ぼうとした。だが無理だった。声を出そうとしたら血の塊が出てきた」という場面があります。

 

主人公が異世界転生前に死ぬというよくある場面ですが、実はこれよくよく考えてみると書くの難しいんですよね。

 

先述の通り、一人称視点作品の強みである感情移入を読者にしてもらうためには「どれだけ主人公になりきれるか?」という点が重要になってきます。

 

しかし、あなたは事故で死んだこと、ましてや他殺されたことがあるでしょうか?恐らくないでしょう。あったら怖い!(率直)

 

その代わりといってはなんですが、ありえそうなことを書くのはできそうですよね。意識がもうろうとしていて、腹部に痛みを患っていてる状況で、あなたはどうするでしょうか?

 

試しにツイッターなどで問いかけてみるのも面白いかもしれませんね。大喜利は除くとして、まず「助けを呼ぶ」や「周囲や自分の状況を確認する」という答えが返ってくるのではないでしょうか。

 

しかし、なにかで刺されていて生々しい傷を作っている主人公が易々と助けをよんで誰の反応もないというのは違和感があります。なにより展開に起伏のない平坦さを残してしまうでしょう。

 

ここで重要なのがリアリティです。「声を出そうとしたら血の塊が出てきた」という描写単体であれば、他殺されたという状況よりは、身近でありえる状況ではないでしょうか?

 

こういう風にある出来事を複数の出来事に細かく分割してそれぞれを想像することで、作者自身が実体験を活かしやすい状況まで落としてくることができます。

 

結果的に、リアルな描写が増えていくので自分の作品が一人称視点だよ!という方は改稿などで読み返すときにリアルな描写がきちんと出せて感情移入しやすくできているか確認してみるといいかもしれませんね。

 

タイトルやあらすじのユーザビリティ

 

そしてもう一つ、作品のタイトルやあらすじに「ヤンデレ」や「転生」というキーワードがあることも読者としては嬉しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

 

確かに「カクヨム」や「小説家になろう」のシステムとしては、ジャンル別に作品をみることもできます。

 

しかし、いざ読者としての立場に立つと、そのひと手間だけでも作品を探すのが面倒に思う人は少なくないはずです(ライトな読み専の方は特に)。

 

選択式のテストより、論述(自分で検索キーワードを探して手打ちする場合)のテストの方が難しいのと同じ理屈です。

 

そんなときに、タイトルに大きくキーワードが出ているとわかりやすいですよね。「小説家になろう」発祥の作品のタイトルが長い理由もまさにこれにあります。

 

冒頭小話の利用

 

この作品では、毎話冒頭に「あるものの手記」というパートが用意されています。これについては感想をみていると賛否両論があるようですが市販のライトノベルにもこういったパートが用意されていることは少なくないです。

 

これは結構、高等なスキルになるので余談程度に聞いていただきたいのですが、冒頭に小話のパートを取る事には二つのメリットがあります。

 

一つ目は、ストーリーが展開していくにつれて誰の話だったのか?などが浮き彫りになって作品に深みや味を作り出すことが出来るという点です。

 

この場合、ストーリーのネタバレをせず、なおかつ読者からして初見でも楽しめる内容を要求されることになります。これがかなり難しいのです。

 

二つ目は、回想を使うことなく「話の落ち」を作るストーリー上の伏線やフラグとして活用できるという点です。

 

例として多いのは、雰囲気がいい童話調で初見さんを楽しませたり、共感性の高い出来事をピックアップしてなにかわからないけど面白いor美しいお話をした後に、

 

実は物語の意外な登場人物とリンクしていたり、想定していた登場人物と童話上の人物が真逆の立場だったなんて展開が多いように感じました。

 

まとめ

 

さて、今回は『一人称の強みを活かした演出』や『タイトルとあらすじのユーザビリティ』、『冒頭小話の利用』がうまくできている作品に出会うことが出来ました。

 

本文では取り上げられませんでしたが、他にも異文化(異世界)に身をおくことで当たり前のこと(この作品では、折り紙を折れるということが例としてあげられる)が出来ることで、

 

褒めてもらえるというのも、特に没入感の高い一人称作品の読者にとっては心地がよくていい工夫になっていました。

 

また、この作品でも転生前の主人公の死ぬシーンでは、やはり時間経過が遅く描写されており生々しい惨状を細かく描写することで作品冒頭のインパクトを高めることもできているという点で興味深さが一層まして見える工夫がみられました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

・カクヨムで閲覧する

 

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知らない作家さんは勿体無い!描く以外で執筆を上達させるために出来ること

この記事に辿り着いたみなさんは、少なからず執筆を上達させたり、読者をもう少しでも喜ばせたいという志がある方だと思います。尊敬します。

 

そんな、みなさんも執筆の上達のため、人それぞれ努力をしているのではないでしょうか?小説の続きを描くこともれっきとした努力です。

 

しかし、描く以外の方法で執筆を上達させたり、ファンを増やすことが出来る方法もあります。

 

今回は、このことをみなさんに知っていただきたくて記事にしてみました。それでは、そんな描く以外で執筆を上達させる方法について、見て行きましょう!

 

レーベルのセミナー

 

意外と盲点だった!という方も多いのではないでしょうか?一番検索しやすく有名なセミナーには、幻冬舎ルネッサンス新社という会社で行われている『無料出版セミナー』があります。

 

しかも、このセミナー、毎週のような頻度で行われており題材も結構豊富なようです。場所も東京と大阪をカバーしているあたり嬉しいですね。

 

セミナー以外にも『無料出版相談会』というイベントが全国各地で行われているようで、東京と大阪は遠い!という方でも参加出来るものになっています。

 

今回は個人的に気になっていたので記事にしてみたのですが、いざ記事にしてみるとどうしても宣伝っぽくなりますねw

 

でも特に思い入れとか、宣伝したいとかそういうのは無いので安心してください。

 

また、気になるセミナーの内容についてなのですが2018年11月現在では、「その場で書ける!プロットのつくりかた講座」、「ノンフィクションの書き方講座」、「伝えたいメッセージから物語をつくる方法」、「セカンドライフで小説化デビューしませんか」、「大人も楽しめる!絵本の書き方講座」という名前のセミナーが行われているようです。

 

私もそのうち参加して、レポートにしたいなぁと思っています。もし、私より先に行った方がいらっしゃったらどんな感じか教えてくれると嬉しいですw

 

ただ、タイトルを見るに結構、具体的な内容なんでしょうね。特にプロットの作り方なんて、フレームワークのようなものを用意して教えてくれるみたいな話を友人から聞きました。

 

こういった本物の有名作家さんを陰で支えている編集者さん達によるセミナーは、聞くだけでもかなり役に立つノウハウがつまってると思います。

 

というわけで、執筆を上達させるための一つの手段として利用してみてはいかがでしょうか。

 

意外と身近な公演会

 

そして、こういう情報を手に入れると『他のセミナー』が無いか気になりますよね!そう思って、試しにGoogle大先生にお聞きしてみました。

 

しかし、残念ながら専門学校の体験講義や有料の公演などが目立ちなかなか見つけられないという状況でした。

 

ただ、実は無いわけではないんですよ。死ぬ気でいろんなところを調べて掘り出しましたw

 

それがこちら、『榎本事務所』になります。どうやら作家さんを複数抱えているプロダクションの公式サイトです。

 

公式サイトだけを見ると、正直少し怪しい感じがしました!wすみません!でも、図書館での公演ということで市立の図書館などでのイベントであれば参加しても安心できますね。

 

もしかしたら、みなさんの地元の図書でも何かしらこういった有益な情報が手に入るセミナーや公演があるかもしれません!

 

こういうイベントって小規模であるほど公演者との距離も近くなりますし、公演者と知り合って、良いアドバイザーができるなんてこともあります。

 

そして大切なこと

 

というわけで、今回は二つほど役に立ちそうなセミナーについて取り上げてみました。しかし、私はもこのセミナーにみなさんが参加してほしい!という理由でこの記事を書いているのではありません。

 

私がこの記事でみなさんに伝えたいのは、執筆を上達させたり、作品をいいものにしていく方法として描く以外にも行動できることがあるということです。

 

先ほどの話を覆すように聞こえるかもしれませんが、セミナーが役に立たない可能性だってあると思います。

 

例えば、セミナーへの参加でフレームワークが手に入ったとしましょう。大抵の場合は、成功例の共通項を取ってくるのでかなり抽象的なお話になると思います。これは仕方ないことだと思います。

 

そして、抽象的なことを言われても人間というのは中々理解できないんです。例えば『目標が大事!』といわれても、それが自分にも適用されるものなのか、自分のどの動作に対して適用されるのか?具体的じゃないと、わからなかったり、間違えたりします。

 

かといって、知識のインプットは創作の素材になって無意識に私達を支えてくれる側面も持っています。

 

なので、結局一番重要なのは自らアクションを起こしていくことでインプットしていくことなのだと思います。

 

執筆のうでを上達させようと思えばきっといろんな方法があります。だから、描くことだけに固執しないで欲しいです。もったいないので拾えるものは、拾っておきましょう!というご提案でした。

 

少しでも参考になれていれば嬉しいです。ご精読ありがとうございました!

 

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【第八回】小説の書き方ヒントまとめ(機械仕掛けの天使は闇夜を翔る)

さてさてお待たせいたしました!好評につき、今回で第八弾になります。ありがとうございます!

 

前回と同様に、他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『機械仕掛けの天使は闇夜を翔る』(作者: 夏野露草 先生)という作品です!

 

※このコーナーでは作者様から許可を頂いた上で、引用や画像の使用を行っております。

 

作品紹介

 

~あらすじ~

 

少女は鎧の化物から生まれた。整った容姿に、機械の骨組みと金属の翼を持つ兵器――【死天使】
しかし彼女は、兵器には不要なはずの“心”を宿してしまっていた。

見知らぬ部屋で目覚めた少女は、自分の名前も過去も思い出せずに戸惑う。
唐突に開く扉。足を踏み入れる男女。彼らは少女を失敗作と判断し、斬り捨てようとする。

***

心を持つが故に人に憧れる少女。しかし、偏見や差別は容赦なく牙を剝く。
傷つきながらも伸ばした手は、やがて数少ない人たちに受け入れられる。
だがそれすらも、戦乱が飲み込んでいくのだ。

人を喰らう魔獣がはびこる世界で、銃と剣が交差する。機械の少女が光を求めるダークファンタジー。

 

読んでみたのですが、冒頭から怒涛の展開を魅せてくれる重厚なストーリーと洗練された世界観が迎え入れてくれるという点で没入感の高い作品でした。

 

この数回の記事を書いていて、冒頭の文章で読者の引き込む方法がいかに多種多様であるかを思い知らされました。

 

以前ご紹介した「冒頭での強烈なインパクト」や「圧倒的な文章の読みやすさ・テンポの良さ」に加えて「重厚な世界観や設定」というのも、

 

読者に今後のワクワク感やドキドキ感を作り出し、作品の世界へ引き込む一つの武器になっているのではないでしょうか。

 

また、作品のジャンルはダークファンタジーをベースとした空想科学よりの世界観を持つ作品になっています

 

ここで少し余談ですが、まさにこういうジャンルの作品は小説を投稿する際に『ファンタジー』と『空想科学』のどちらにしよう?と悩ましいのではないでしょうか?

 

その両者には明確な線引きはないので、好きなほうを選ぶといいと思います。ただ、今私達が生活しているこの世界の未来に実現できるか否かという視点で考えると、

 

“心を持った機械”の生まれ方がモンスターを介していることから、どちらかと言えばファンタジーをベースとしているといえるでしょう。

 

参考にしたいところ

 

この節では、実際に私が読んでいて工夫されているなぁと感じたところをご紹介していきます。

 

是非、本作も読んでいただければよりいろんな工夫を実感として知ることができると思うの参考にしてみてくださいね♪

 

世界観の核となる設定

 

先述の通り、ここでは「重厚な世界観や設定」を用いて読者を引き込んでいく方法についてご紹介していきたいと思います。

 

この作品において、世界観の核となる設定は「主人公である少女が”心を宿してしまった兵器”である」ということでしょう。

 

この設定だけで、少女は果たして今後どうなるのか?幸せになるのだろうか?と「読者が気になること」を作り出しています。

 

そして、その「読者の気になること」に対して開幕から起こる怒涛の出来事が更に揺さぶりをかけて少女の不安定さを強調していました。

 

そうすることで、彼女が次どうなってしまうのか?読者に更に揺さぶりをかけて、結果的に文章や世界観へ引き込むことができていました。

 

過去台詞の回想利用

 

要するに、主人公が頭の中であれこれと考えているときに台詞の鍵括弧「」とは別に、二重鍵括弧『』を用いて過去に他の登場人物に言われた台詞をフラッシュバックさせる表現技法です。

 

回想シーンを用いることもできるのですが、回想シーンは冗長な文章を生み出したり何かと難易度の高い表現技法だったりします。

 

そういうときに、台詞にこういった工夫を取り入れることで簡易的な回想描写を可能にしてくれます。

 

回想シーンの何が難しいかというと、プロット上で回想シーンを多用すると場面転換が多くなってしまい読者が現在位置を見失って迷子になる可能性がある点です。

 

どうしても回想シーンが必要な部分が後々出てきたときに、前の節で回想シーンを使っていたりすると本当に必要なところで回想が使用しにくくなるということが発生したりするので出来るだけ避けたほうが無難でしょう。

 

例えば、よく異世界転生ものだったりすると異世界に来た瞬間になぜ主人公は動揺していないのか?という疑問が読者からよく上がってきます。

 

これらを回避する手段として、あえて異世界に来た瞬間の場面を作中でカットして回想に持ってくる方法もあるようなのでそういう本当に必要なところで活用してみるといいでしょう。

 

また、表現技法も興味深いところではありますが、どちらかというとこの作品にはきちんと推敲が行き届いてるイメージを持ちました。難しいと思わしき漢字には、きちんとルビがふってあることからもそれがうかがい知れるでしょう。

 

キャラの外見的特徴が細かい

 

容姿の描写が非常に細かく作りこまれていて、読むだけでうまく想像ができる構成になっていました。

 

容姿の描写がうまいというのは、文章力の問題ももちろんあるのでしょうがそれよりもどこまで細部までキャラクターや登場するモンスターなどを作りこんでいるかという部分にもあると思います。

 

例えば、「巨大な化物。腕だけが異様に長く、胴体は寸断されたように脚がない。蛙を彷彿ほうふつとさせる顔貌に、血色の眼光。身体を包む外皮は鎧のように硬質で、深い緑を湛えていた。腹部と思われる部分は卵を思わせるほどに丸く、内部が透けて見える。そこには発光する青色の液体が満ちていた。ごぼり、と音を立てて、大きな泡が浮き上がる。中には、青白い肌をした男の生首が浮いていた。」

 

というモンスターに対する見かけの描写があげられます。キャラクターの一部の特徴を取り上げてこんな感じ!というものではなく、

 

主人公がどんな気持ちで見ていたのか(気味の悪い・怖いといった感情)を考慮した上で、その気味の悪さを強調する修飾語または比喩表現を多用しながら

 

全体⇒細部(上半身)⇒細部(下半身)⇒細部(表情)⇒細部(他の特徴)という目線の動きと共にこと細かと描写しています。

 

これはキャラクターの像がぼやけているとできないことなので、ここがぼやけてしまうという方はキャラクターの外見をより細部まで詰めるといいかもしれませんね。

 

また、挿絵を取り入れることでより読者の想像を掻き立ててくれているところもいいと思います。使える武器は使ってなんぼです。

 

戦闘描写への工夫

 

続いて、動作描写についても戦闘シーンでは細かく描かれていました。戦闘シーンでは二つの要素を両立させることが要求されます。

 

ひとつは、文章のテンポの良さ。もうひとつは、細かい動作に対するわかりやすい描写です。

 

戦闘シーンといっても物理的なぶつかり合いで戦闘するものと精神的な世界でぶつかり合って対立する感情を戦闘させるものがあるようです。

 

この作品は、その点でいうと物理的な戦闘シーンの描き方の一つの方法を提示してくれています。

 

一番手っ取り早く戦闘描写を上達させてくれるのは、例えば避けるシーンについて他の作品では「こういう描写をしている」といった風に抜粋し複数種類のストックを確保しておくという工夫のようです。

 

作中にある「彼女は振り下ろす。肩から横腹にかけて斜めに刀身が走る。半身が断裂したのではと思えるほどの深い裂傷だった。鮮血がほとばしる。床を転がった少年は、糸が切れた人形のように動きを止めた」

 

という描写も、「剣を使用する戦闘シーンで決着をつける場面」というありきたりな場面に対しての一つの回答になっているのでこういう描写をストックしていくとこのシーンはどう書けばいいか?迷うことも減るのではないでしょうか。

 

まとめ

 

さて、今回は『世界観の核となる設定』や『台詞による回想』、『設定の作りこみ』、『戦闘描写への工夫』がうまくできている作品に出会うことが出来ました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

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感想やレビューを増やす方法?小説家同士で出来る遊びで執筆スキルを磨こう!

 

小説を書いていると、感想ってすごく自分のモチベーションにつながりますよね。いくらきても嬉しいです。せっかくなら、たくさん感想が欲しいですよね。

 

ですが、感想が多い作品とはどんな作品でしょう。これは持論なのですが、面白いか?褒めようとしたときに褒めやすい箇所がどれくらいあるか?そして、そもそも読まれているのか?という三点で決まっているように思います。

 

作品で人生が変わるというほど感動したなら別ですが、少しくらい好印象をもったとして『必ず』レビューや感想を描くでしょうか?

 

多分、そんなことはないと思うんですよね。そして、いろんな小説を『小説家になろう』でチラホラ見ていると、個性的な書き方を見かけることがあります。

 

実はそこって、わりと必ずと言っていいほど誰かしらが感想で指摘してくれている印象があるんですよね。もちろん、タイトル・あらすじ切りされていなければですが。

 

つまり、個性的な部分を作ることで感想が来やすくなるということです。

 

というわけで、今回は個性的な部分はどうやって作るのか?というところに着目して、遊びながら感想のかかれやすい箇所を増やしていく方法について、お話していきたいと思います。

 

例文を書き換える訓練

 

やり方

 

とりあえず、例文またはワンシーンを描いた文章を一つだけ用意します。基本的になんでもいいです。情景描写や心理描写があれば尚よしだと思います。

 

それを自分の言葉で置き換えてください。出来る限り全力で、自分らしくです。それが完成したら小説家仲間と見せ合いをして違いを見てみましょう!それだけです!

 

何故、これで感想が増えるのか?

 

端的に言えば、自分の文章で良い意味で目立つ部分を知って、意図的に増やすことが可能になるからです。

 

まず、この訓練をやると自分が大切にしている表現方法が浮き彫りになります。他人の例文と比較すれば一層顕著になるでしょう。その表現方法が、あなたの作品に個性を与えているのです。

 

そして、その個性こそが作品の特色になり目立つことになります。褒めやすいところというのは、裏を返せば良い意味で目立っているところになります。

 

そして結果的に、褒めやすい箇所が増えるというわけです。

 

というわけで、ココまでをまとめると、①例文を自分風に書き換える⇒②他者との違いを知る⇒③特徴的なところを増やす⇒④作品内で読者の目を引く⇒⑤感想が描かれる可能性が上がる!という感じになります。

 

文章表現だけで何の話か当ててもらう

 

やり方

 

まず、これは二人以上じゃないと成立しないゲーム(訓練?そんな言葉はおじさんんしらない!)になります。少し分かりづらいと思うので、具体例で話していきましょう。

 

例えば、今回のお題は「カレー」という単語にしましょう。

 

ただし、このお題を知っているのは一人だけです!お題を知っている人は「カレー」を「カレー」という言葉を一切使わずに描写した文章を書きます。

 

そして、他のお題を知らない人はそのお題が何かを当てる!というゲームになります。

 

何故、これで感想が増えるのか?

 

端的に言うと、まずこの訓練をやると描写に対して表現の幅が広がります。それによって、文章の中で複数の表現方法を使えるようになります。

 

そして、それらの複数の表現方法を場面ごとに使い分けることで目立つところを作り出すことができるからです。

 

もう少し掘り下げて話しますね。ゲームの中では「カレー」という単語が使えないため、必至に『五感』や『隠喩』といった手法を用いることになります。それだけでも、一つのものを色んな角度で描くことができるようになるでしょう

 

しかし、それだけではなく。たとえば、「私は、じゃがいも、にんじん、玉ねぎの形がハッキリと中に浮いているのが好きだ」のように愛着を持ったカレーの表現をある登場人物がしたとしましょう。

 

そして、他の登場人物は粗末に「カレー」としか表現しなかったとしましょう。

 

こうやって、表現を使い分けたときにカレーに愛着を持った登場人物の台詞は必然的に目立ちます。

 

こういった「使いわけ」が可能になります。他にも、感動シーンで使いたい表現手法と、それ以外の日常などのシーンで使いたい表現手法を使い分けできるようにもなるのです。

 

また、例文を書き換える方法では、他の作品と自分の作品の違いに気付きその違いを大事にするというお話だったのですが、これに関しては、自分の作品の中のある場面と他の場面に違いをつけることによって目立つ部分を作るという技術になります。

 

まとめ

 

さて、今回も前回に引き続き小説家が楽しく執筆スキルを上達させるための方法についてお話してきました。今回は前回に加えて、『例文を書き換える方法』と『文章表現だけで何か当てるゲームを行う方法』の二つをご紹介しました。

 

他にも、いろんな小説家ならではの遊びや訓練法があるようです。このサイトでまだ取り扱っていない『リレー小説』や『TRPG』もそれに含まれると思います。

 

もし興味があれば自分の体験として、参考になるかどうか確かめてみるといいかもしれません!というわけで、今日も創作お疲れ様です。ご精読ありがとうございました!

 

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【第七回】小説の書き方ヒントまとめ(後輩と一緒にVRMMO!〜弓使いとして精一杯楽しむわ〜)

さてさてお待たせいたしました!好評につき、今回で第七弾になります。ありがとうございます!

 

前回と同様に、他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『後輩と一緒にVRMMO!〜弓使いとして精一杯楽しむわ〜』(作者: てる 先生)という作品です!

 

タイトルですぐにわかった方もらっしゃったかもしれませんね!今回は、SAO(ソード・アート・オンライン)を中心に流行の『VRMMO』を題材とする作品について、

 

なぜ流行っているのか?も踏まえて工夫されている点を一緒に探していきましょう!

 

※このコーナーでは作者様から許可を頂いた上で、引用や画像の使用を行っております。

 

作品紹介

 

~あらすじ~

世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。

多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』

一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。

主人公と後輩女子がリアルでもゲームの中でもイチャイチャしまくり!?

 

この作品のジャンルは、VR[SF]に分類されているようですね。テーマとしては、日常や青春、ラブコメ要素がちりばめられて描かれている作品です。

 

参考にしたいところ

 

この節では、実際に私が読んでいて工夫されているなぁと感じたところをご紹介していきます。

 

是非、本作も読んでいただければよりいろんな工夫を実感として知ることができると思うの参考にしてみてくださいね♪

 

実体験の活用

 

この作品への第一印象は、MMORPG(大規模多人数参加型のRPGのこと)というゲームのチュートリアルの描写がめちゃくちゃリアルだったということでした。

 

実は、私は宇宙を舞台にする某オンラインゲームや台湾企業の某有名MMORPGをやっていた経験があるのですが、その経験から言ってもゲームをはじめるときそのままの再体験をしたような感覚だったんですよねw

 

そして、この忠実な再現こそが作品にいい影響を与えてると感じました。続けて、その理由についてお話したいと思います!

 

そもそも、何故ゲームを多くの人は楽しいと思うでしょうか?ゲームを楽しんでいる場面にもよるかもしれませんが、キャラクターを作るとき・最初にスキルを選択したり職業を選択するときって楽しいと思う方も多いのではないでしょうか?

 

そのときには、無限の可能性が広がっていて何者にもなれるからなのだと思います。自分が望めば、希望のステータスが手に入る状況。これほどの自由はないでしょう。

 

さて、これから希望すれば希望がいますぐ叶うゲームのチュートリアルの楽しい部分を切り取って、忠実に描写し、読者を主人公に感情移入させれば何が起こるでしょうか?

 

読者は、その確定された気分のいい実体験を擬似的にすることになります。このように、自分が楽しかった体験やもう少しこうなればすごく楽しいだろうな!という想像を忠実に描写することは、感情移入と組み合わせた時に真価を発揮します。

 

というのも、この作品の主人公についての容姿の説明や描写は非常に少ないのです。主人公に感情移入させたい場合、主人公の容姿に触れる場面はそこまで必要な描写ではないので、敢て省くことが功を奏しているように思えます。

 

また、このようにVRMMOを題材とする作品は共通して『ゲームに対する実体験や感動』と結びつけやすいために読者にワクワク感を与える作品を生み出しやすいというメリットがあるようですね。

 

キャラクターの台詞が上手い

 

続いて、キャラクターの台詞も非常に個性のある表現になっていました。以前取り上げた『冒頭のインパクト』が重要であるという話に一役かっている面があるのでそこと合わせてお話していきましょう!

 

ヒロインの初登場場面(チャットは除く)の台詞を抜粋してみると、『はいはい! 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン! ということで、何の用ですか先輩。可愛い可愛い私の声が聞きたくなっちゃったんですかぁ? 変態ですねっ!』です(笑)。

 

この台詞かなりキャラクターが濃いですよねw まず、テンションの高さがオーバーであることによって、キャラクターを上手く引き出すことに成功しているといえるでしょう。

 

そして、リズミカルな短文を用いたり、連呼表現を取り入れることで陽気さや暑苦しさと言ったキャラクターの構成要素を浮き彫りに出来ている点もうまく働いてくれているようです。

 

文章の冒頭のインパクトも大事ですが、キャラクターの登場シーンで第一印象をつける場面も同じ理由で大事になります。第一印象はやはりどうしても、後々まで尾を引いてしまうので押さえておきたいところです。

 

サクサク進むストーリー

 

以前の記事でも取り上げましたが、『読みやすい文字数は約2,000文字くらいだ!』というようなお話をさせて頂きましたが、これはあくまでそういうパターンが一般的に多いというデータによる分析結果です。

 

作品の狙いによっては、合わない場合があります。それが今回のようなケースです。今回取り上げている作品の一話の文字数は7000文字近いですが、非常に読みやすい印象です。

 

なぜかというと、『読みやすい文字数は約2000文字くらい』ですがそれより大事なのは『文章量と伝えたい情報量のバランス』がちょうどいいかどうかです。

 

なぜ、本作が例外になっているかというと台詞が多めで『風景描写』や『深い心情描写』がほとんど無いからです。そもそも情報量がかなり少ないのです。

 

そして、そのままだと情報量が文字数に対して少なすぎるのでストーリー上のイベント(出来事)の多さで勝負してバランスをとっているようにみうけられました。

 

こうすることで、一話、二話しか進んでいないのにストーリーがサクサク進むので世界観に没入しやすくなり次の話を読んでくれやすくなっているように思えました。

 

改ページの際に、読むのを脱落する読者も多いのでこのように敢て第一話、第二話を長めに書いて読者を定着させる戦法もまたスタイルとしてはありなのかもしれませんね。

 

まとめ

 

さて、今回は『実体験の活用『キャラクターの台詞描写』、『サクサク進むストーリー展開』が良くできている作品に出会うことが出来ました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

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