前回の記事と同様に、今回も他人の作品を読んで良いと思った点や取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

前回の記事が思いのほか好評だったので、これから月一回以上のペースでシリーズ化していこうと思います。なので、もし記事にして欲しい作品がある!

 

という作家さんはツイッターで定期的に募集しているので是非、応募してみてくださいね♪ そして、みなさんの作品を読ませていただいてつも創作のヒントをいただけているので、非常に助かってます!ありがとうございます!

 

さて、今回ご紹介する作品は『グッバイ、マイサマー』(作者:ヒロ法師 先生)という作品になります。

 

作品紹介

 

趣深くて、是非みなさんにもおすすめの作品でした。ネタバレは極力控えたいので、あらすじの文章をベースに作品を紹介したいと思います。

 

舞台となるのは自然に囲まれた海沿いの小さな田舎町、八百。

 

そこに住む中学生、いじめられっ子のセイヤは同級生の少女、スズミに出会う。

 

出会ったときはただの同級生としか思っていなかったふたりだが、既に運命の歯車は夏に向けて動き始めていた。

 

参考にしたいところ

 

この作品を読んだ際の第一印象は、『読みやすさ』でした。他の記事でも書いていますが、ネット小説において『読みやすさ』は最重要ともいえる部分だと思います。

 

なぜなら、あらすじか第一話だけ読んで時間がかかりそうであればすぐに次の作品を見つけて読みにいってしまう傾向があるからです。

 

ひどい時は、タイトルだけ見てそっ閉じなんてことも・・・。それだけWeb小説界隈では『読みやすさ』は重視されています。

 

また、これに関するプチエピソードですが『小説家になろう』などのWeb小説投稿サイト発の作品のタイトルが長い傾向にあるのは、タイトル=宣伝文という役割を果たしていたという経緯があるそうです。

 

そこで、改めてこの作品のあらすじを読んでみるといいでしょう。短くて読みやすい上に、どんな物語がはじまるのだろうというワクワクといった感覚が沸いてきます。

 

以下、あらすじ本文です。

 

 自然に囲まれた海沿いの小さな田舎町、八百。ここに住む中学生の少年、セイヤはいじめられっ子で学校で居場所を失っていた。そんなセイヤの前に現れた同級生の少女、スズミ。出会ったときはただの同級生としか思っていなかったふたり。しかし、すでに運命の歯車は夏に向けて動き始めていたのだ。

 

そして、ようやく本題の良いと思った点を一つづつピックアップしていくことにしましょう!良い点が今回はたくさんあったので、少し絞ってお話していきたいと思います。

 

文の順序・配置が上手い

 

『読みやすい』作品が良いということは、みなさんもう十分理解されていると思います。ですが、どうすれば読みやすい文章になるのでしょうか?

 

その答えの一つとして、文と文とのつながりがスムーズかどうかというところがあると思います。

 

この作品を読んでみればわかるのですが、主人公が行動した順番・感じた順番で文が配置されています。

 

例文を挙げると、「教室に入る時が僕にとっての一番の苦痛だった。戸の前で足がすくんでしまう。背負ってきた鉛が、いよいよ僕を押しつぶそうとする。だけど、何とか力を振り絞って戸を開ける。だけど、戸がなぜかかなり重く感じた。開けるのに力なんていらないのに。」の部分にもそれが見られます。

 

単純に、台詞に動作や情景描写・心理描写を加えていく方法では別に「苦痛に感じる」という心理描写と「足がすくむ」という行動に関する描写の順序は逆でも問題ないと思われます。

 

しかし、主人公目線で考えた時にどうでしょうか?「苦痛に感じる」という感情が出てから「足がすくむ」という動作に出るのだと思います。

 

そういった意味で、文の配置されている順序が非常に上手いなぁと感じました。「だから」とか「だけど」といっつあ接続詞を使えばすべての文が繋がるくらいには整理されている印象です。

 

不要な情報が少ない

 

文同士の順序とも少しリンクするところがありますが、不要な描写が少ないというかほぼ無いといった印象を受けました。

 

おそらく、推敲が徹底されているのか、もしくは主人公の動きがA⇒B⇒Cとなっていた時にA、B、Cに対する修飾をあえて一切せずに、Aは心理描写、Bは動作、Cは情景描写といった形で文を構成していることが原因だと思われます。

 

ついつい、地の文を書いているときに不要な文章が出ていたり重複している表現が出ていることもよくあるので注意したいところですね。

 

キャラ名の頻出

 

キャラクターの名前が頻繁に文章中に見受けられました。特に第一話などのうちはキャラの設定なども読者はよくわからないと思うので非常にありがたいことです。

 

名前の登場の仕方としては、地の文での自己紹介やモブの台詞を使用するほか、第二の主人公的存在の地の文での語りに入れたり、動作説明時に「誰々が何々した」という文を節々に入れています。

 

それだけではなく、自分の台詞としての自己紹介も入れていたりしました。ここまで連呼されると記憶力が鶏の半分程度の私ですら流石に覚えましたw

 

ただ、これは少しトリックがあります。第一話と第二話では時系列というか描いている場面が同じなんですよね。

 

セイヤという少年から見た物語が第一話で描かれていて、第二話では同じ場面をスズミという少女視点で描くという構成になっているので余計に自己紹介シーンが連打されています。

 

また、主人公Aパートと主人公Bパートに分かれる作品は嫌い!という方もいらっしゃるようですが、いろんな方の意見を聞いていると好き!という方もいるのであまりそこは気にする必要は無いと思います。ジャンルにもよりますしね。

 

台詞だけ読んでも話の展開がある程度わかる

 

これは後になって気付かされましたが、台詞だけ読んで地の文をある程度読み飛ばしてもストーリーがスッと入ってくるんですよね。

 

これは本当に凄い。どうしているのか?といわれると正直私もわかりませんが、おそらくは一話一話に入っている情報量が文章量に対して少なめに設定されていることが原因なのではないかと考察しています。

 

台詞だけ読んでも展開がわかるとなると、斜め読みしたい人も読めますし深堀して読みたいという人は地の文も読めばいいわけですから凄くありがたいです。

 

ただ、設定が多い作品だとこれは難しいのでしょうか。一度挑戦してみたい気もしますね。

 

実はこの作品すごいサクサク読めたのですが、第一話だけでも5000字あるんですよね。こういう作品をみると読みやすさというのは改めて文字数だけじゃないということに驚かされます。

 

逆に文を短くテンポよくしようとしすぎて文字数に対して情報が凝縮されている作品もちょいちょい見かけるので単純に文字数だけを短くするというのは少し考えたほうがいいでしょう。

 

さらに、第三話は6000文字弱と少しづつ長くなっています。長すぎるのも問題かもしれませんが、第一話を他の話より短めに作るという工夫も良い印象を受けました。

 

ちなみに台詞だけにすると、1600文字になっています。台詞と地の文のバランスも良いと思ったので参考になるかもしれません。

 

まとめ

今回は、『文の順序・配置が上手い』、『不要な情報が少ない』、『キャラ名を頻出させている』、『台詞だけを斜め読みできる』ところが素晴らしい作品に巡り合うことが出来ました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

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