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フェンリルに学ぶ可愛いモンスター・キャラクターの作り方!

 

ファンタジー作品を創作するにあたって、欠かせない要素が『モンスター』ですよね。ただ、モンスターの図鑑などを見ていても情報が多すぎて眠くなってしまうだけ… なんて経験はないでしょうか?

 

はたまた、もともと図鑑などに興味があってしげしげと読書に励んでいたとしても気付いた頃には小説が一行も進んでいない!なんていうことも!(決して、実体験ではないです!w)

 

そんなときに軽めにさくっと広い知識をインプットしつつ、更にもう一歩踏み込んで小説の設定にどんな工夫ができそうか?まとめてあると便利だと思ったので、今回から特集していきたいと思います!

 

今回は可愛いモンスターを登場させたい」という目的を持った作家さんへ向けて、「フェンリル」というモンスターについて勉強しつつ、その可愛さが何処から来ているのか?一緒に見て行きましょう!

 

フェンリル

 

フェンリルとは、北欧神話に登場する巨大な狼のような容姿を持つ魔狼です。語源は、Fenrir=「地を揺らすもの」という言葉から来ているようです。

 

そんなフェンリルですが描かれ方によっては、かっこ良い印象になったり愛らしい印象で作品に登場することが多いです。

 

まさに、カッコかわいい(かっこよくてかわいい)枠に最適なモンスターですね。れではなぜ、かっこいい描かれ方をしたり可愛く描かれたりすることがあるのでしょうか?

 

それについては、北欧神話にヒントがあったりします。実はフェンリル、最初は普通に可愛いちっこい狼さんなんですよね。

 

そして、時を経るごとに大きく・強く成長していきます。そういう経緯が元に成っているのではないでしょうか。幼い時期のフェンリルを描くことができれば可愛さが倍増しそうですね。

 

フェンリルの持つ物語

 

続いて、フェンリルが持っている過去の出来事やストーリーについて掻い摘んで確認しちゃいましょう!

 

北欧神話では、アース神族とヴァン神族という二つの神々の派閥が存在していました。そして、アース神族の長がかの有名な「オーディン」になります。

 

そのアース神族の監視下にいたのが、最初は普通の狼であったフェンリルです。次第にフェンリルが成長し強大な力を持つと共にオーディンがフェンリルに殺される予言などもあり、神々はフェンリルを捕まえようとやっきになりました。

 

様々な鎖や網を用いてフェンリルを拘束することに成功した神々でしたが、ラグナロクと呼ばれる神々の終末戦争によりフェンリルは呪縛から解かれます。

 

フェンリルは予言どおりオーディンを食い殺しますが強大な力を持つ魔狼フェンリルもまたオーディンの息子に殺されてしまうという結末で最後を迎えます。

 

魅力

 

魅力としては、やはりモチーフが狼ということもあり実在する飼い犬などの可愛さと似たような魅力があるといえるでしょう。

 

もう少し突っ込んだお話をすると、そもそもなぜ犬とか狼って可愛いのでしょうか?理由はいくつもあると思いますが、生物学ではこの愛らしく感じる進化の仕方を『ネオテニー』と呼ぶそうです。

 

ネオテニーというのは、生物としては年齢的に成熟しているけれど、幼い容姿のままの状態であることを言います。

 

幼子が可愛いと思うように、人間の父性や母性を利用した愛らしさ・魅力を持ち合わせているということのようです。画面の前のショタコンさんとロリコンさんとは少し違うからね!誤解しないでね!

 

みなさんも創作をしていると、いろんな架空の生き物と出会うことになると思います。そんなときに「幼さを加えることによって可愛らしさを作り出すこともできる」ということも意識しておくと、

 

別の可愛いキャラクターやモンスターを創作したいという時にも転用できる技術なのではないでしょうか。

 

また、モチーフとされている狼は「ニューファンドランドシロオオカミ」という狼だそうです。雪が多い北欧地域であったこともあり、白い毛が特徴的で体長は2メートルとかなり大柄だったようです。

 

しかしながら、17世紀のイギリス政府がこの狼を家畜を襲う害獣として賞金を賭けたことにより、絶滅の道を辿っていきました。

 

このように、絶滅した生物から着想をえるのも面白いかもしれませんね。世の中には、めちゃめちゃ可愛いのに知られていない生物や、絶滅しているけれど凄く魅力的な生物がまだまだ隠れているかもしれません。

 

ハシビロコウやシマエナガが一部で流行ったりもしましたし、作品に個性を出す際に足していく素材としてはかなり有能なのではないでしょうか。

 

関連して押さえたい用語

 

ロキ・・・フェンリルのお父さんにあたります。悪戯好きな美しい顔を持っている男神です。アングルボサという女巨人との間にフェンリルが産まれています。ちなみに、長子なので擬人化したりするときに長女とか長男キャラにすると味が出るかもしれませんね。

 

レージングドローミ・・・神々がフェンリルを拘束しようとした際に使用した鉄の鎖の名前です。レージングとドローミではフェンリルを捕らえることはできませんでした。余談ですが、呪文に使えそうですよね(笑)。

 

グレイプニール・・・最終的にフェンリルを捕らえることになった魔法の網です。フェンリルの擬人化などを見ていると鎖を首につけていたり足かせが付いていたりしますが、

 

実は最終的にフェンリルを捕らえたのはだったということに少し驚きました。まぁ、ただ絵的には鎖の方が映えそうではありますよねやっぱり。

 

スコールハティ・・・フェンリルの子供達(狼)です。スコールは太陽を、ハティは月の神を追いかけておりそれぞれの神が馬車で逃げていくことで、太陽や月が回っているという天動説に関連したお話に登場する子達のようです。

 

そして、スコールが太陽の神に追いつき飲み込むことは日食を表しているようです。同様にハティは月食を表現します。

 

・フェンリルの別名・・・フェンリルは「フローズヴィトニル」「ヴァナルガンド」「フェンリスヴォルフ」「フェンリスウールヴ」などとも呼ばれているようです。お好みで選んでみてはいかがでしょうか!

 

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