せっかく苦労して作り上げたオリジナルキャラクターたちに、勝手な誤解をされて変な印象をつけられるのは嫌なものですよね。
今回はそんなことにならなる前に、あらかじめキャラクターの印象をうまく操作する技術について学んでおきましょう!
キャラの印象は「いつ・何で」決まるのか?
そもそもキャラクターたちの印象は「いつ・何で」決まると思いますか?
一般的に学術論文などで述べられているものを参考にすると、人の印象は会ってから数分でほとんど決まるといわれています。つまり、『第一印象』というやつですね。
そして、小説においてもこれは同様のことだと思います。キャラクターたちで言えば、初登場シーンでの「容姿に関する描写」や「その際の行動・台詞」がキャラの印象を操作する上で重要なファクターとなってくるでしょう。
とは言っても、これだけでは、髪型から服装・身だしなみ、会話の内容・話し方、姿勢・体型など、あらゆるものがありますよね。
というわけで、今回はその中でも最も人の印象を大きく左右する要素はどれなのかを調査してみました。
参考にしたのは「CanCam」という有名な女性ファンション雑誌で行われたアンケートの結果です。
その結果を見てみると、男性は『表情』に、女性は『身だしなみ』によって印象を大きく左右されることが分かっているそうです。
また、 男性・女性問わず印象への影響が強いものには『声』と『話し方』というものもありました。
読者層を想定しておくメリット
これらを踏まえると、キャラクターの印象を意図的に操作する上でも意外と読者層をイメージしておくことが大切なのではないかと考えさせられますね。
例えば、男性読者をメインターゲットとしている作品において、キャラクターの第一印象を効果的にすり合わせたいとしましょう。
その場合、キャラクターの初登場シーンでは『身だしなみ』を優先的に描写するのではなく『表情』を描写した方が良いということになるというわけです。
こればかりは、実際に試してみなければわかりませんね。有名作品におけるキャラクターの初登場シーンなんかをかき集めて、メインターゲットの性別ごとにキャラクターたちのどこが最初に描写されているかを分析してみると面白いかもしれません。
また、読者ターゲットの性別を下手に意識するとなると迷走しかねないので、とりあえずは作者の性別と合わせてみると良いと思います。
やはり、女性なら女性からみた描写を描きやすいに決まっていますし、男性でも同じことがいえるでしょう。
ただし、これはあくまで作者の負担を減らす工夫の一つなので、拘りがあれば自由に設定すると良いでしょう。読者の性別は両方にしたい!というのも個人的にはありだと思います。
さて、一度ここまでをまとめてみましょう。
キャラクターの印象を大きく左右するのは、キャラクターの初登場シーン(第一印象)。
そして、キャラの印象を決める重要な要素はというと。
男性読者には『表情』、女性読者には『身だしなみ』、共通して言えるのは『話し方』ということでした。
創作小説ならではの印象操作技法
さて、ここまでのお話は「CanCam」でのアンケート調査を基にしたものでした。
しかし、創作の世界にしか存在しない印象の操作方法も当然のように存在しています。
有名なものとしては、以下のものが挙げられるでしょう。
- イメージカラーによる印象操作
- 連想するものによる印象操作
- 出身地や国籍による印象操作
まとめ
キャラクターの印象は、初登場シーンでの『表情』『身だしなみ』『話し方』に関する描写と、
キャラクター設定時の3つの設定『イメージカラー』『連想するもの(けもみみなど)』『出身地や国籍特有の性質』によって大きく制御することができる
というお話でした!
また、それぞれをもっと掘り下げて創作のヒントになりそうな記事も用意しておきますので、興味がある方は以下の記事も読んでみるといいでしょう。
それでは、今日も創作がんばってください!おつかれさまです!
> イメージカラー活用術!キャラクターが一瞬で個性的に変わるエッセンス!
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