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審美眼の意味と使い方とは?|仕事やビジネスでも使える審美眼を磨く方法まとめ!

審美眼の意味と使い方とは?


審美眼(しんびがん)とは、美しいものを的確に見極める能力のこと。転じて、単純に「美しいもの」だけではなく、これから値がつくことになるであろう作品を、早期に見極める能力のことを意味します。

 

よく「なぜ、あの作品は大ヒットしたのだろう?」と考えてみたけれど、結局なんだったのか理由もよくわからないまま「運なんじゃないの?」と思考を放棄してしまった経験はないでしょうか?

 

まぁ、たしかに将来のことを正確に予測することは、誰にとっても難しいというか、ほぼ不可能ですからあまり深く考えても無駄なんじゃないかと思ってしまうのも無理はないでしょう。

 

しかし、もしあなたが出版社に勤めている編集者だったとすれば、これからヒットしそうな漫画や小説をある程度予想しておく能力は大切になってきそうではないでしょうか。投資家だって、今後どの会社が伸びていくのかといった企業の価値を見極める必要に迫られる局面だって存在しているでしょう。

 

このように「なぜ、この作品は流行したのか?」や「なぜ、このビジネスは成功したのか?」と考えるために、必要となってくる教養が、この『審美眼』の磨き方になってくるのではないかと思います。

 

それでは「審美眼の磨き方」を、より直感的にわかりやすく語っていくために、具体例からお話していくことにしましょう!





 

 

漫画『鬼滅の刃』は、何故これほど流行したのか?


この記事を書いている2020年現在では、週刊少年ジャンプに連載されている漫画『鬼滅の刃』の映画化が決定し、全国の映画館で放映されるほどの大ヒット作となっているわけなのですが、何故これほどまで『鬼滅の刃』という作品は大衆に受け入れられることになったのでしょうか?

 

もちろん、キャラクターが魅力的であったり、世界観が良かったからではないかという意見もあるでしょうけれど、それだけでは中々ここまでのヒットを生み出した理由としては物足りないかなと思います。

 

というのも、実はアニメや漫画が大好きな界隈では、当初あまり注目されていた印象を受ける作品では無かったからです。

 

それでは、ひとまずビジネス目線から見てみることにしましょう。『売上』という意味では、ターゲットの母数が多ければ多いほど売れ行きが良くなるのは当たり前ですよね。

 

例えば、『ペット飼育者向けの雑誌』と『全年齢対象の雑誌』であれば、どちらのほうが売上規模が大きいかというのは調べるまでもなく、お分かりいただけるのではないかと思います。

 

そういう意味では『鬼滅の刃』という作品は、比較的『全年齢』を対象としていることがわかります。つまり、最初からマーケットが広いわけですね。

 

しかし、これだけでは週刊少年ジャンプに連載されている他の作品と大差ありません。そういう意味では、最初に狙っている中核のターゲットが若い女性だったからなのではないかと思うんですよね。

 

これは昔わたしがとある経営者の方に聞いたお話なのですが、女子高生を狙うと彼氏や母親に流行が伝播しやすいので物販においてはとても良い戦略だという話でした。

 

まぁ、たしかに女子高生で人気な作品となっていたとすれば、モテたい男性は話題を持ち出す際に少なからず興味を抱きかねないと思いますし、女性って人にもよりますが母親とめっちゃ話す人も多い気がするんですよね。

 

『進撃の巨人』もそうですが、『鬼滅の刃』って女性から見たときのイケメンキャラ多いなぁって思うんですよ。刀剣乱舞の流行も相まって、刀をモチーフとした作品に対する成功例も直近であったわけですからね。

 

売り場としても、異世界ファンタジー一色の空間に、和刀モチーフの作品を置かれると目立つというか、映えるのも無理はないのかなと思います。

 

また、あえて当サイト『作家の味方』らしく、物語の構造的な部分から分析してみるとすれば、ストーリーの組み立て方が『起承転結』ではなく『序破急』だったからなのではないかと思います。

 

『序破急』というのは、つまり主人公に足枷や封印された力、修行の未習得によるポテンシャルをもたせておいて、物語が進むにつれて「隠されていた能力」を発現させたり、「新技」を成長とともに生み出していかせることで、矢継ぎ早に伏線回収を行うという物語の構造ですが、序破急は大衆受けしやすいんですよね。

 

すこし言い方は悪いですが、ストーリーそれ自体にはあまりひねりは無いんです。王道系作品と呼ばれる作品群では、敵が現れて倒すの繰り返しがよく採用されています。ワンピース然り、ナルト然り、ドラゴンボール然りです。

 

人は努力が報われる瞬間や、成長しているという感覚に一定の快楽を得る生き物です。それを物語の世界では、いつの時代も再現して人気になっているというわけですね。もちろん、世界観やキャラクターは時代に沿って変化している気がしますけど。

 

また、読んだあとに「〇〇の型!」というように、友人とネタで遊ぶことができるというのもあると思います。めちゃくちゃ良い作品なのに、なぜか話題にならない作品というのは読者が読み終わったあとに「ほっ」として、終わっちゃうんですよね。

 

逆に、考えさせられる社会問題を風刺していたり、日常会話やジョークに使える話題となってくれている場合、読んでいないとコミュニケーションが取れませんから、周囲が読んでいるから読む必要に駆られてしまったという方も多いのではないかと思います。

 

また、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も最近はトレンドになっていますが、こちらは時代的に泣ける機会が少ないからなのではないかと思うんですよね。

 

現代って人が下手に理性的になりすぎてるので、感情的になれる機会が少ないんだと思うんですよ。配達されて当たりまえ翌日配送あたりまえ、だからこそ手紙や郵便って本当はこういうものだったよねとか、昔を思い出そうとしている気がするんです。

 

現代人の失ったものを補完する物語だからこそ、ニーズがあったのではないでしょうか。

 

このように、実のところ売れる作品がどんな作品なのかということを理解することは、意外と難しいわけでもありません。むしろ、問題は「それを作者が心から書きたいと思えるかどうか」だったりします。

 

心からそういった感情を抱いていなければ、芸術という分野においては「思うように書けない」とか「完結できない」といった感じで、どうしてもどこかにほころびや挫折が出てきてしまうものです。

 

例えば、売れるジョークを考えようとしても、なかなか生まれないんですよね。人を笑わせたい人が、数万種類考えた中で、やっとヒットがいくつか生まれてくるものなのではないでしょうか。

 

基本的に、その熱量を作品創りに傾けられる方って、すでにお金の価値観で作品を作ってない人なんじゃないかと思うんですよ。コスパが圧倒的に悪いですからね。

 

こういった考え方が出来ることを『アート思考が出来る人』というわけですが、投資でも「どれだけ儲かりそうか」よりも「自分だったら経営者の考えに賛同できるか」といった目線でみていくと、失敗しながらもお金という尺度から離れて、真の価値を見出すための『審美眼』を磨いて行けるようになるのではないかと思います!

 

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