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アート的思考の本質とやり方とは?|【話題本】13歳からのアート思考を書評してみた!

アート的思考の本質とやり方とは?


こんにちは。創作支援サイト『作家の味方』の管理人らぴ(@kazakiribana2)と申します!

 

最近、巷で話題になっている『13歳からのアート思考』という本が、ちょっと興味深かったので、ご紹介してみようと思います。

 

これを言ってしまえば身も蓋もない話なのですが、『アート的思考』とは要するに『他人に左右されない、自分だけの価値基準を明確にしていきましょう』という考え方のことです。

 

やり方もなにも、そんな都合の良いコツのようなものなんて存在していません。まさに、それこそが自分で見つけ出すべきものだからですね。

 

とはいえ、どうにも『アート的思考』というのは、その本質をなかなか理解してもらえないものだったりするようなので、わかりやすくするために一つエピソードを作ってみました。楽しんでもらえると嬉しいです♪





アーティストを取り巻く社会問題


例えば、みなさんは小説家や映画監督になって生計を立てていきたいとか、大好きな歌を唄って生活ができれば素晴らしいと思ったことはないでしょうか。

 

アーティストという人種は、そんな想いを抱えてスキマ時間を活用し、日々勉強に励みながら物語や音楽、絵画といった作品を創り上げていきます。

 

当然、そんななけなしの努力たちだって報われないことのほうが多いくらいでしょう。そんなアマチュア芸術家の前に立ちはだかる最初の壁は売れるものを作るべきか、作りたいものを作るべきか』という問題です。

 

それでも、小説や音楽を愛して続けたいと思ったクリエイターさんなら、きっとこう言うでしょう。僕らは、お金を稼ぐために小説や音楽を作っているのではない。お金を稼ぎたいなら他にいくらでも代替手段はある。

 

しかし、報われない努力を貫き通して果敢に立ち向かう芸術家を待っている第二の壁は、盗作もどきです。

 

あえて、『盗作もどき』と書いたのには意味があります。実のところ、著作権という法律にある『盗作』というのは、アイデアの盗用は含まれないという風になっているからです。

 

 

つまり、運が悪ければ死にものぐるいで考えた小説の原稿を公開したら、その原稿を執筆のプロが重要なポイントだけ盗用して『確かに、アイデアはもらったかもしれないけど、これはオリジナルです!』と言えてしまうわけですね。

 

このようにして、芸術の世界を降りていく人は昔から後を絶ちません。

 

私は別に『ここでパクリは悪いことだから辞めようね』なんてことを言うつもりは、ありません。そんなことを言っても、パクる人はパクります。

 

なにより誰よりもパクっているのは同じ『芸術家』だったりするのも、泣き寝入りの多さと関係しているのでしょう。

 

人間は完全なる0から1を作ることはできません。そうやって考えていってしまうと、この世で日々パクったりオマージュを作っている人種は、間違いなく芸術家だったりしてしまうのです。

 

それでは、盗作されてしまった芸術家の気持ちはどこにもっていってあげれば良いのでしょうか?パクられないように作品を作れなかった作者の腕が、本当に悪かったというのでしょうか?

 

戦後最大の大量殺人事件を引き起こしたアニメ業界において起こったことは、はたして本当に単なる狂人が引き起こした所業だったのでしょうか?

 

殺人は法によって然るべき断罪を受けるべきですが、このようなアーティストを取り巻く社会問題を忘れていては第二第三の犠牲者を出してしまうことでしょう。これは立派な社会問題なのです。

 

社会問題に終止符を打つ『アート的思考』とは?


そんな報われない作家の心を癒して、前に進ませてくれるのが『アート的思考』です。

 

そもそもパクられない作品なんて存在するのでしょうか?個人的には、3つのパターンしか存在しないのではないかと思います。

 

1つは、既に名が通っている作家や著名な権力者である場合(パクられたとしても、ファンを使って相手を言い負かすことができます)。もう1つは、作品を誰にも公開していない場合。最後に、アート的思考を用いた場合です。

 

とはいえ、前者2つはとても現実的ではないでしょう。実質『アート的思考を用いた場合』の一択になります。

 

それでは本題に入りましょう。アート的思考とは一体なんなのでしょうか?

 

アート的思考の本質とは?


アイデアはパクられるけれど、その人が作品を書いた背景だけはパクられない。これが『アート的思考』の本質です。

 

これは何も作品を作る側だけが、理解しておけばいいというものではありません。

 

作品を読んだり見ている人だって、その作品がどのような背景で作られてきたのか、そういった部分を積極的に察してあげなければ、本当に芸術の道を貫き通した人の作品は没後に評価されることになりかねないからです。

 

便利な時代になったからこそ、多くの人に認められる作品こそが絶対的に価値のある作品だと思い込まされてはいないでしょうか?

 

例えば、文章は下手くそだけど母親が子供のために残してくれた物語、友人を笑わせようとして作った芸術と呼ぶにはなにぶん拙い替え歌、最愛の人を弔うために捧げた誰も求めていない詩歌。どれもきっと売れることはないでしょうが、本当に値がつかないほどに価値がないモノなのでしょうか?

 

世の中は非常に便利になりました。翌日配送当たりまえ、ビルのトイレは清掃されていて当たりまえ、確かにそれが当たり前となっていることは、とても素晴らしいことでしょう。

 

しかし、それこそが私たち自身の首を絞めている原因である『アート思考の欠如』を生み出してしまっているのでしょう。

 

人はあたりまえだと思えば、大金を投じようとは思いません。それは同時に大金を投じられないことも意味します。

 

だからこそ、『自分で考えた価値』を見ることのできる観察眼が必要なのではないでしょうか。

 

あなたは作品をなぜ作りたくなったのでしょう。その答えを『アート的思考』から導き出せた時、本当にお金のためじゃないと思えるような理由を見つけられたときにこそ、あなたの作品に本当の価値を見出してくれる人はきっと現れてくれることでしょう。

 

これがやりたいことを突き抜けた先にある『芸術』と『お金』を両立した未来なのではないでしょうか。

 

ちなみに、わたしはそういった真の芸術をもう一度この目で見たいから、大手サイトに記事内容をパクられてアクセスが凹んでも負けじと書き続けます。

 

価値を感じてくれる人に共感してもらえれば、それで十分です。それに負ける気もさらさらありません。この記事も真似できるものなら、真似してみるといいのですよ。そういうことだと思います(`・ω・´)ゞ

 

というわけで、今回は『13歳からのアート思考』の書評をしてみました。

 

気に入ったという方は、こういったテーマを扱っている珍しい劇場版限定アニメ『ガラスの花と壊す世界』を見てみると面白いかもしれません!

 

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