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5分でわかる感動ストーリー展開の作り方!|心に響く文章の書き方とは?

感動ストーリー展開の作り方!


せっかく物語を作るのであれば、大ヒット映画みたいに「人の心に響く名台詞」のひとつやふたつ書いてみたいですよね。

 

というわけで、今回は読者や視聴者をこれでもかというほど、泣かせられるようなエピソードを書く方法について、 勉強して行くことにしましょう!

 

みなさんが今までで一番心打たれた作品には、どんな作品がありますでしょうか。

 

号泣シーンで有名どころといえば、株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド『KEY』の作品群(CLANNAD・AIR)や、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの話が挙げられそうですよね。

 

どれもこれも本当に素敵な作品ですが、ここで少し「共通しているポイント」がないか考えてみると面白い事に気づくことができたりします。

 

作品を知らない人のために、もう少しだけ泣けるエピソードのサンプルをいくつか1文で列挙してみることにしましょう。

 

例えば、自分の死期を悟った母親が書いた50年分の子供宛の手紙と、受け取るたびに大人になっていく女の子の物語。

 

「愛してる」がわからなかった一人の少女が、いろんな人と出会い「愛してる」を知って、感じて、最後には意味を悟れるようになるまでの物語。

 

二度と後悔しないため、強さだけを追い求めてしまった人物が、変えられることのない後悔に真っ正面から立ち向かう覚悟を決めるまでの物語。

 

なんだか一見どれも全く異なったお話に見えますが、こうやってみてみると泣ける話にはどうやら登場人物の「覚悟(悟り)」が関係していそうじゃないですか?

 

古代ギリシアの哲学者アリストテレスは著書『詩学』のなかで、悲劇は正しい行いをした優れた人物が定められた運命に抗って朽ちる物語といった趣旨の話を展開しています。

 

分かりやすく言えば、ケンカ別れした彼女が事故で死んで後悔している人にたいして、正しい判断しかしていない物語の主人公が同じような悲劇にあうところをみせつけることで、客観的にどうしようもなかったのだから、あなたは悪くないよと説得しようとしたものが悲劇だったわけです。

 

この悲劇論の仕組みをよくよく考えてみれば、読者や視聴者にただ新たな一歩を踏み出してもらう覚悟を促しているだけなんですよね。

 

そして、辞書から「覚悟」の正確な意味を引いてみれば「悟りを開くこと」とあります。

 

つまり、「悟りを開く(覚悟)」というのは、読者や視聴者の視界を「過去」から「未来」へシフトさせるような『気付き』をトリガーとして、生み出されるものなのではないでしょうか。

 

覚悟(読み)カクゴ
( 名 ) スル
①危険な状態や好ましくない結果を予想し、それに対応できるよう心構えをすること。 「決死の-」 「危険は-の上だ」 「 -はできている」
② 〘仏〙 悟りを開くこと。
③知ること。 「郎従小庭に伺候の由、全く-仕らず/平家 1」
④覚えること。 「本歌を-す/徒然 238」
⑤観念すること。あきらめること。 「がつきめ、御意ぢや-せい/狂言・武悪」
引用元:大辞林 第三版『覚悟』

 

没入感より大切なものとは?


さて、そうはいっても読者や視聴者に悟ってもらうのは、控えめに言ってかなりシビアではないでしょうか。

 

では、一般的な物語作品においては、どのように感動シーンを演出しているのでしょう?

 

そこでよく言及されているのが『没入感』です。

 

人にはミラーニューロン効果という心理効果が存在していて、泣いてる人の顔をみたら泣きやすくなりますし、笑っている人の顔をみたら笑いやすくなるといわれています。人の表情は、見ているものの鏡というわけですね。

 

つまり、読者を主人公に没入させて、主人公に大泣きでもさせれば、読者も引きずることができるというわけです。

 

しかし、そもそもの話どうすれば没入感を演出することができるのでしょう?

 

その回答の一つとして、扱う題材を社会問題や万人が遭遇しやすい悩みとすることで、自分事化させることができるという考え方があったりします。

 

風の谷のナウシカや、もう少し身近な部活ものをみていても、その傾向は顕著なものです。

 

仮に、読者がもう乗り越えていた悩みだったとしても「あー、あるある」と共感を促すだけでなく、悟った内容が読者の感じたものと似たようなものであれば、承認欲求をみたされることになるでしょう。

 

それでは、もう少しだけ続けて考えてみましょう。

 

実際に、社会問題や身近な悩みをテーマとして、物語を描いていくときのことを考えてみます。ここまでの話を踏まえれば、ある程度没入感を与えることができるはずですよね。

 

先ほど、人を悟らせるのは難しいといいましたが、これは本当でしょうか?

 

現実にある社会問題をテーマとして、読者を没入させたあと『気付き』を与えてあげることができたとしたら?

 

それって、もはや現実にある社会問題や悩みにたいして、読者に気付きを与えて悟るのを促しているのと、なんら代わりがないのではないでしょうか?

 

こういったことを考えてみると、案外私たちが普段よく悩む問題に対して、登場人物がなにかに気づくまでのシーンさえ描いてしまえば、自然と人の心を動かす名シーンを作ることができるのではないでしょうか?

 

というわけで、読者と共に登場人物も明日を歩んでいけるような物語が書けるといいですね!

 

ご精読ありがとうございました!

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