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小説における『引用の書き方』を例文で解説!|小説家なら知っておくべき『著作権法』

小説における『引用の書き方』を例文で解説!!


今回は小説家や物語を創作する人が知っておきたい「引用の書き方」や「著作権」、海賊版への対策などをまとめていくことにしようと思います!

 

※この記事の対象は、ネットに投稿する小説や出版物を製作している方です。

 

まずは、結論から述べることにしましょう。

 

小説において引用を行う場合、「引用部分」と「それ以外の部分」をカギ括弧や二重括弧などにより明確に区別し、引用元を明示していれば問題ありません。また、引用は原則著作権者の許諾を必要としません。

 

▼ 正確な引用要件はこちら!

ア 既に公表されている著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致すること
ウ 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用を行う「必然性」があること
キ 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)
— 文化庁 (2010)、§8. 著作物等の「例外的な無断利用」ができる場合 ⑧ ア、「引用」(第32条第1項)

 

おおよそ小説で引用を行うとすれば、登場人物が他作品に対して何やら言及する場面を描く場合か、エピグラフ(冒頭の詩など)として活用する場面ではないでしょうか。

 

▼ エピグラフ(冒頭詩)はこちら!

エピグラフの意味とは何か?|小説におけるエピグラフの書き方と著作権について

以下、登場人物が他作品に対して何やら言及する場面を描く場合についても具体例をみていくことにしましょう。

 

■具体例(以下、小説の例文です)

僕の師匠である叶(かなえ)さんは、そっと立ち上がって自室の壁に張り付けられている大きな書架から、一冊の小ぶりな本を取り出す。彼女の表情は、どこか懐かしがるようなものにみえた。

「君のところにも、古代ギリシアでアリストテレスが求めた謎が訪れてきたようだね」

師匠はそういうと、探していたページをみつけたのか捲っていた指を止める。

「それでは結城くんに質問することにしよう。『悲劇とは、一定の大きさをそなえ完結した高貴な行為、の再現(ミーメーシス)であり、快い効果を与える言葉を使用し、しかも作品の部分部分によってそれぞれの媒体を別々に用い、叙述によってではなく、行為する人物たちによっておこなわれ、あわれみとおそれを通じて、そのような感情の浄化(カタルシス)を達成するものである』* さて、これがどういう意味だかわかるかな?」


引用元:*岩波文庫『アリストテレース詩学・ホラーティウス詩論』

※普通に意味が知りたい方はこちら!



<↑ここまでが例文です>

 

まぁ、こんな感じで青字部分が引用となります。

 

ちなみに、同じページでいくつも脚注や引用元を入れたいのであれば、1つ目がアスタリスク(*)、2つ目が短剣符(†)、3つ目が二重短剣符(‡)とするのが慣例となっているようです。

 

それ以降がある場合でも、数字を入れたりして引用だと明確にわかれば問題ないのでしょう。とはいえ、例外や注意点もあるので、もう少しだけ小説家が知っておきたい著作権法についても、まとめておくことにします。

 

そもそも著作物(ちょさくぶつ)とは?


語るまでもなく「小説」や「戯曲」といった文章全般は、出版されているか否かとは無関係に、大半のケースでは著作物とみなされます。例外を考えた方が楽でしょう。

 

一般的に「著作物」の例外となるものには、「統計情報などの客観的な事実」や「アイデアそのもの(文化発展のため)」、「他人の著作物の複製」、「極端に短い題名やフレーズ」、「ありふれた表現」といったものが挙げられます。

 

※もちろん、短歌や詩などは独創性をもつため著作物になるので程度にもよります。

 

小説において特筆しておくべきとすれば、抽象的な『アイデア』であるキャラクターや口癖などのキャッチフレーズには著作権法が適用されないということでしょう。

 

ただし、キャラクターの容姿などに関するイラスト自体については描いた人の著作権は発生するので注意しておきましょう。

 

その代わり、アイデアが特定の条件を満たしているときには発明といった扱いとなるため「著作権」ではなく「不正競争防止法」や「特許法」のほうで保護されることもあります。

 

一応、日本国内における正確な「著作物」の定義は以下の通りとなっています。

 著作権法で保護の対象となる著作物であるためには,以下の事項をすべて満たすものである必要があります。

(1)「思想又は感情」を表現したものであること
→ 単なるデータが除かれます。

(2)思想又は感情を「表現したもの」であること
→ アイデア等が除かれます。

(3)思想又は感情を「創作的」に表現したものであること
→ 他人の作品の単なる模倣が除かれます。

(4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること
→ 工業製品等が除かれます。

具体的には,小説,音楽,美術,映画,コンピュータプログラム等が,著作権法上,著作物の例示として挙げられています。その他,編集物で素材の選択又は配列によって創作性を有するものは,編集著作物として保護されます。新聞,雑誌,百科事典等がこれに該当します。

引用元:文化庁「著作物について」

 

また、あまり知られていないようですが2017年に著作権法は改正されており、著作権の保護期間は作者の「死後50年後」から「死後70年後」へ、親告罪(≒被害者が訴えないと刑罰で取り締まれない罪)から一部非親告罪(≒被害者以外でも刑罰で取り締まれる罪)へ強化されていたりします。

 

ちなみに、法律改正前に遡って著作権侵害を訴えることは原則できません。法律が改正された部分については、改正後から適用されることになるので要注意です。

 

職務によって社員が著作したものや映画のような共同製作品に関しては、著作権が法人格や組織監督者(マネージャーなど)に帰属する場合もあるので注意が必要です。その場合、法人格には「死」という概念がないので、公表後70年までが保護期間となっています。

 

自作が他人の作品の「翻訳」や「二次創作」に当たるものである場合についても、二次的著作権というものは発生します。ただし、原著作者の許諾はもちろん必須です。

 

著作権法は日本国内の法律ですが、国際的にはベルヌ条約という形で同様の法律が世界160カ国ほどで整備されています。ただし、著作権には「方式主義」という概念がある国も希少ではありますが存在しているので知っておくと良いかもしれません。

 

方式主義というのは、「©」といったマークを付けることによって著作権を表記するものです。※逆に言えば、表記していないものには著作権が発生していないものとみなされる国もあるというわけです。

 

とはいえ、国際標準は無方式主義なので心配しすぎる必要もないかもしれませんね。





著作財産権の譲渡について


やはり、出版するとなると一番気になるのは著作財産権の譲渡ではないでしょうか。出版社と契約したから、自分の著作権は譲渡されてなくなってしまうの?と勘違いされる方もいらっしゃるようです。

 

そもそも著作権というのは、著作人格権(=著作物の創作者である著作者が精神的に傷つけられないよう保護する権利)と著作財産権(=収益的な権利)にわかれており、著作人格権は作品が創作された時点で作者に発生し死後70年までの間、作者に帰属し続けます。

 

譲渡ができるのは、著作権のなかでも経済的な便益をもっている著作財産権と呼ばれる一部のものだけです。

 

著作財産権には、複製権・複製物を使わないで公に伝える権利・複製物を使って公に伝える権利・二次的著作物の創作・利用に関する権利というものがあります。

 

複製物を使わないで公に伝える権利というのは、要するに「朗読」などの上映権や公衆放送権、口述権といったもののことです。

 

一方で、複製物を使って公に伝える権利というのは「レンタル」で儲けたりすることを意味します。

 

漫画喫茶等の場合は、家に持ち帰ったりすることはできないのでレンタルのように貸与権に相当しないそうです。そのため、著作権者に許諾の申請などはほぼ来ないでしょう。

 

その他、小説投稿サイトによっては会員規約として著作財産権の一部について言及しているマイナーなサイトもあるので、知らないうちに著作財産権の譲渡に同意していたということにはならないように気をつけてくださいね!

 

※例外:視聴覚障害者の福祉増進の観点から図書館による「点訳」や「手話・音声化」には、作者の許諾は不要です。

 

さて、最後に小説の海賊版が掲載されていると言われているサイトたちのリストだけ明示して、この記事は終わりにしたいと思います(`・ω・´)b

 

法律は改正され新しくなったり、深く理解していないために語弊を招くことも多いですので、何か合った時には自分と専門家の目で、実際に条文を確認することをおすすめします。

 


 

海賊版が掲載される可能性がある警戒リスト


HanaScan (.)com
13DL(.)NET
Rawdevart (.)com
rawmanga(.)top
MangaSum(.)com
Mangabank(.)org
Loveheaven(.)net
※リンクを貼って違法サイトやウイルス感染の恐れのあるサイトへ誘導してしまう可能性があるのでご自身で検索して下さい。
引用元:https://uslifeblog.com/video/service/kaigaimanga/

 

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