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北欧神話の『あらすじ』ってどんなの?|はじめて読む方へお勧めの本はコレ!

北欧神話の『あらすじ』ってどんなの?


物書きや物語好きであれば、ファンタジー作品を書くか否かに関わらず接点の多い神話といえば『北欧神話』を挙げる人も少なくないでしょう。以下のように関連する言葉をラインナップしてみれば一目瞭然だったりします。

 

ロキ、フェンリル、オーディン、グレイプニル、ユミル、世界樹ユグドラシル、トール、ヨルムンガンド、ラグナロク、ミョルニル、アールヴヘイム、ミズガルズ、ニヴルヘイム、グングニル、ヘル(地獄)、スコル&ハティ、アングルボサ、ヴァルハラ、ヴァルキュリャ、エインヘリヤル、ルーン文字など、どれも今日のゲームやアニメで登場してくる言葉が多い印象ですね。

 

ただ、そんな人気作品たちの土台となっていることも多い『北欧神話』ですが、読もう読もうと思っていながらも中々重い腰をあげるのに気後れしてしまいそうなものです。

 

そこで、今回はザックリとした『あらすじ』部分にだけ触れることにして、読みやすい北欧神話の本編が編集されている本をご紹介していければいいなと思います!

 

ひとまず、毎度ながら結論から述べておきますね。

 

北欧神話の大筋は、まず巨人出身の神ロキが神々に問題の種を作り、その巧みな言葉によって神や巨人たちを突き動かしていきます。ときには悲劇を作り、またあるときには一件落着させたかのようにも見えます。

 

しかし、物語の中盤で問題児であるロキが神々に断罪されたあたりから、世界は戦火の絶えない終末の冬(ラグナロク)へと向かっていくというものです。

 

※ただし、本記事は正確性や学術的な内容はあまり重視せず、あくまで北欧神話をもっと読んでみたいと興味をもつキッカケ作りを主目的としているので、あしからず!

 

北欧神話の面白さ


北欧神話を読みはじめる前は、つい荘厳な世界観や魅力的な登場人物、伝説の武具などに目がいきがちだったのですが、北欧神話の面白さはなんというか「皮肉さ」というか「滑稽さ」にあるような気がしました。

 

あんまり適当なことをいうと怒られそうですが、ぶっちゃけギャグ漫画っぽいです。

 

トール(髭もじゃのおっさん巨人)が花嫁衣装を着て新郎を騙したり、ロキが人を笑わせるために男の大事なところで山羊と縄引きをしたり、神々の主であるオーディンがお酒を飲みたいが一心で、少し酒気を帯びたおならをしてしまったりといった感じですね(笑)

 

北欧神話の背景と世界観


北欧神話というと、ひとつなぎの長編作品だと勘違いをされる方も多いかも知れませんが、元々は口伝や詩をより集めている短編集といった印象を受けます。

 

もちろん、北欧神話ならではの荘厳な世界観や登場人物たちは、ある程度一貫して共通していたりするのですが、詩の一部が散失していたり口伝のときに言語が移り変わったりしていることもあってか、微妙に食い違っているところもあったりするのだそうです。共通しているのは、世界観と登場人物といったところでしょう。

 

1.北欧神話の世界観

北欧神話では「形のない霧の世界」と「絶えず燃えている世界」しかないというところから話が始まります。そして、最終的には物語を通して全部で9つの世界が登場してきます。

 

北には、凍てつくニヴルヘイムという霧の世界。南には、ただ溶けた岩や燃えているムスッペルという世界がありました。

 

ムスッペル寄りの狭間には、スルトと呼ばれる燃える剣を持った巨人がラグナロク(世界の終焉)を待っていて、ちょうど南北の中央にある地域はギンヌンガガプ(大きくあいた裂け目)と呼ばれていたそうです。

 

イメージ的には、南北には生命がなく中心から少し南側には巨人スルトの率いる闇の軍勢が、北側には後に物語の主役となる神々や巨人たちの祖先「ユミル」と「雌牛(アウズフムラ)」が誕生していったという感じでしょうか。

 

巨人ユミルはこの雌牛の出す乳を飲み、雌牛は塩を含む氷の塊を舐めていたそうです。その氷の中から現れたのが神々の祖先「ブーリ」です。つまり、生命が誕生した時には「巨人」、「神」、「その他動物」がいたということですね。

 

その後、ユミルが生んだ子であるオーディンたちは、世界には何もなかったのでいろいろ考えてユミルを刺し殺せば、あらゆるものが創造されることを知り実行します。

 

そして、ユミルの死体が岩や砂、山や土、海などの自然を作り出すことに成功するも、オーディンらを除く北側の巨人たちは、ほぼユミルの血で溺れ死にました。

 

生き残ったオーディンたちは、円盤型の世界の中心にミズガルズという安全地帯のようなものを作ります。しかし、そこには誰も居なかったので丸太を削って人間を創造しました。

 

北欧神話の本編で語られているのは、その後の世界で神々や巨人たちが登場してくるのですが、前談としてこのような流れがあったということは抑えておくと理解しやすくなるでしょう。

 

2.北欧神話の登場人物

主な登場人物といえば、オーディン、トール、ロキといってしまって差し支えないでしょう。

 

・オーディン

オーディンは先述の通りの背景があるので、巨人や神々の長といった振る舞いをしていきます。

 

有名な話としては、自分を生贄にすることで魔法やルーン文字を習得し、片目と引き換えに世界樹ユグドラシルの根が水を汲み上げている泉の水を飲み、とてつもない知識や能力を身に着けるというものがあります。

 

それによって、オーディンはラグナロクや自身が狼(実はロキの子供であるフェンリル)に殺されて死んでしまうという予知を得るわけですが、オーディンはこれを阻止するためにヴァルハラ神殿で勇ましく戦った戦死者を集めてラグナロクへ備えることになりました。

 

また、フェンリルを騙そうとしてグレイプニルと呼ばれる魔法の紐で、フェンリルの動きを封じます。これにより、フェンリルはオーディンを憎む結果となってしまいました。

 

・ロキ

ロキは、実はオーディンの義弟にあたる巨人という扱いなんですよね。ロキがいれば面白くて飽きないが、危険や不幸さえ伴うといわれたりしています。

 

トールが警官役だとすれば、ロキは泥棒役といったコンビとも観ることが出来るでしょう。ただ、バルドルという神の死をきっかけとして、トールとロキが対立することになり、ロキはラグナロクが訪れるまでの間、拘束されます。

 

ロキを一面的に見てしまえばただの厄介者ではありますが、アングルボザとの間に「フェンリル(狼)」「ヨルムンガンド(蛇)」「ヘル(半身死体)」の三人を迎えた過去を持っていて、この辺の心の闇がわりと深かったりするようで、最終的にフェンリルは別の理由でオーディンを噛み殺してしまいます。

 

一説によると、ロキは火の化身なのではないかということだそうです。火は扱い方次第で役に立つが、同時に危険なものでもあるという暗示なのでしょうか。

 

・トール

トールは、オーディンの息子であり、赤髭のイケメン雷神おじさんといった感じで描かれています。

 

神々の中では最強の実力者で、ミョルニルという伝説の槌を持っているのですが、これはロキからもらったものでもあります。災い転じて福となすといったストーリーというわけですね。

 

ロキに窮地に追いやられては、ロキを脅して元通りにさせるといったことを何度も繰り返します。ある意味、仲がいいといわれるのも、納得できそうな間柄ですね。かなり激昂しやすいタイプのようです。

 

ちなみに、このトールの名前から木曜日(Thursday)と語源が同一なのだとか。他の登場人物と曜日も関連があるらしく、フェンリルとよく遊んでいたオーディンの息子テュールは火曜日、オーディンは水曜日、オーディンの妻であるフリッグは金曜日に名を残しているのだそうです。

 

はじめて読む方へお勧めの本はコレ!


神話といった古来の物語を読むとなると、単に楽しみたいからというだけでなく、その国のことを知りたいからといった別の理由で読みたいという方も多いことでしょう。

 

しかし、神話の類をまともに原典から読もうとすると、なかなか何が面白いのかわからず分析どころではないことも容易に想像できてしまいます。

 

そういったときには、サクサク読めるニール・ゲイマン著の「北欧神話(上・下)」から読み始めるのが、おすすめです。まずは大まかな流れを知った上で、原典や『マイティー・ソー』といった派生作品をみていくと違った視点でみることもできるので、面白いですよ!

 


 


 


それでは、ご精読ありがとうございました!!

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