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文脈(英語:context)の意味をわかりやすく例文で解説!|心理学における文脈効果とは?

文脈(英語:context)の意味


文脈(英:context)とは、書き手が考えていたであろうことを追いかける一連の流れのことです。同義語として「脈絡」や「前後関係」、「背景」、「状況」などと呼ばれることもあります。

 

英語では『context』(読み:コンテクスト or コンテキスト)と書きますが、語源は『一緒に』を意味するcon(一緒)と『織る』を意味するtexereに由来しており、「(複数の文により)一緒に(文章を)織る」という意味からきているとされています。

 

これに対して、心理学における「文脈効果」というのは前後に持ってくる情報によって、物事への印象が変化することを意味します。

 

正確性を確保する為に以下、辞書的な意味も補記しておくことにしたいと思います。

ぶん みゃく [0] 【文脈】
① 文における個々の語または個々の文の間の論理的な関係・続き具合。文の脈絡。コンテクスト。 「前後の-から意味を判断する」
② 一般に、すじみち・脈絡。また、ある事柄の背景や周辺の状況。
引用元:三省堂 大辞林 第三版


ぶん‐みゃく【文脈】 の解説
1 文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。多くは、文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にある。文章の筋道。文の脈絡。コンテクスト。「文脈で語の意味も変わる」「文脈をたどる」
2 一般に、物事の筋道。また、物事の背景。「政治改革の文脈でながめると」
引用元:goo辞典

 

端的に言えばこれに尽きるのですが、辞書的な意味をいくら調べてみても、いまいち感覚的にはピンときていない方も多いのではないでしょうか?

 

それはおそらく、私たちが『文脈』という言葉の意味を調べようとする背景には「どうすれば文脈を読み解くことができるのか?」、あるいは「どうすれば文脈を読み取ってもらいやすい文章をかけるようになるのか?」といった問いに対する答えを求めているからでしょう。

 

滑稽なことに、文脈の意味を知りたい人の文脈(=背景)を理解しないままに説明されてしまっているので、文脈の意味がますます理解できないというわけなのです(笑)。

 

さて、余談はこれくらいにしておくとして、もし「文脈」という言葉を感覚的に捉えたいのであれば「書き手の思考の流れ」だと解釈してみてください。

 

たくさんの小説に触れさせていただいたことで最近わかったのですが、ごく稀に「ずっと読んでいたい文章」というものに出会うことがあります。

 

そういった「ずっと読んでいたい文章」の共通点を探ってみたところ興味深いことに、登場人物の思考の流れに抜けや漏れが少なく、考えている順序でありのまま丁寧に記載されていたことがわかりました。

 

どうやら、わたしたちは思考の流れに則して言葉を紡がれると、文章に対して理解や関心を抱きやすいようなんです。そういった文章こそ、まさに「ずっと読んでいたい上手い文章」だったというわけですね。

 

よく「前後の『文脈』から意味を判断する」と言うことがありますが、これは「前後の『思考の流れ』から意味を判断する」と置き換えてみても意味が通じることから、文脈と呼ばれるものが『思考の流れ』にほかならないことを示してくれているのではないかと思うのです。

 

ここで一つ誤解してほしくないことがあるのですが、文脈というのは必ずしも論理的であるとは限りません。誰だって、感情的になって論理的ではない話をすることだってありますよね。

 

そういった論理に囚われることのない「ありのままの思考の自然な流れ」こそが、文脈と呼ばれるにふさわしいものなのだと思います。

 

それでは、続いて「文脈が捉えやすい文章」と「文脈を捉えにくい文章」の違いについてもみていくことにしましょう!

 

文脈が捉えやすい文章の書き方とは?


話をわかりやすくするために、以下の例文を使って説明していくことにしたいと思います。

例.1:私はとてもお腹が空いていた。そそくさと台所へ向かい、冷蔵庫を開けるも中身は空。「買い物にいかねば……」といいかけたところで、私はふと思い出す。そういえば、と。食料庫の扉を開けてみれば、そこにはフランスパンが行儀よく整列しているではないか。寝ぼけて意識が判然としない今朝、お父さんが食料庫についてなにやらいっていたかとおもえば、そういうことか。

例.2:寝ぼけて意識が判然としない今朝、お父さんが食料庫についてなにやらいっていたかとおもえば、そういうことか。食料庫の扉を開けてみれば、そこにはフランスパンが行儀よく整列しているではないか。

 

まずは、文脈が捉えづらい文章の特徴についてですが、「例.1」と「例.2」はほぼ同じことを説明しようとする文章として書かせていただきました。

 

しかし、どうでしょう?「例.2」の方が読みにくいと思いませんか?

 

読めないことはありませんが、このように登場人物が考えている思考の順序が入れ替わっていたり不足していたりすると、読者にとってカロリーの高い文章になってしまう傾向があるのです。※ただし、意図を持って入替えたりしているものは除きます。

 

逆に言えば、ずっと読んでいたくなるような魔性の文章を生み出したいのであれば、最低でも登場人物が考えていることを追いかけるように書いてあげるように、心がけておく必要があるといえるでしょう。

 

また、もう一段階うまく書くためには「文脈効果」を用いることもできるでしょう。冒頭で述べておいた通り「文脈効果」というのは、前後に持ってくる情報によって物事への印象を操作することなのですが、

 

作者が本当に伝えたいことについては、あえて前後の情報を十分すぎるほど与えた上で核心部分については読者に「伝える」のではなく、あえて書かずして文脈により「気づかせる」ことがあります。

 

人間という生物には、自分で発見または創造したものに愛着を持つという習性があります。これを文脈上で再現してあげるということですね。

 

注意しておきたいのは、絶対に気づけるだろうと言えるほどしっかりと読者に情報を与えられているかどうかでしょう。

 

以下、赤丸で一部に伏せ字を施してみたのですが、伏せ字部分を前後の文脈から読み取ることはできそうですか?

例.3私はとてもお腹が空いていた。そそくさと台所へ向かい、冷蔵庫を開けるも中身は。「買い物にいかねば……」といいかけたところで、私はふと思い出す。そういえば、と。食料庫の扉を開けてみれば、そこにはフランスパンが行儀よく整列しているではないか。寝ぼけて意識が判然としない今朝、お父さんが食料庫についてなにやらいっていたかとおもえば、そういうことか。

 

熟考すれば大喜利大会になりそうですね(笑)

 

大半の方には、「空」に近い言葉だろうことはおわかりいただけるのではないかと思います。このように、もしあなたが文章において、文脈から相手の意図を汲み取ることが出来ない場合、根源的な問題は相手側にあります。

 

なぜなら「①与えられている情報量が少ない」もしくは「②与えられている情報の順番があべこべになっている」のどちらかだからです。ほとんどの場合は、経験不足による①でしょう。

 

経験不足であれば、相手側も手の施しようがないので、致し方ないとしか言えないと思います。病気でさえなければ、大抵は慣れることによって阿吽の呼吸になるものです。悲観視しないでください。

 

というわけで、今回は文脈の意味は「書き手の思考の流れ」という解釈についての考察でした!ご精読ありがとうございます!

 

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