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キャラと台詞を結びつけると、もっと読みやすい小説になるという話

 

みなさん、今日もお疲れ様です。新しい小説を書いたからには、人に感想を伺う人も多いと思います。そんなとき、もっとこうした方が良いというアドバイスをいただくこともしばしばあるでしょう。

 

そのなかでも多くの人が指摘されやすいものとして「読みづらさ」という部分は無視しがたい問題ではないでしょうか。

 

さて、小説を読みづらくしている原因はなんでしょうか?「説明描写が多すぎる」、「キャラクターが多すぎる」、「キャラクターに個性がなく他のキャラクターと見分けを付けにくい」などなど、その理由は多岐に渡ります。

 

ただ、いざそう言われてもなるほど!すぐ改良できた!とはいかないでしょう。

 

というわけで、今回はその原因のひとつである「どのキャラクターの台詞か分からず、読みにくい」という部分にフォーカスして、具体例を交えて説明していきたいと思います!

 

対処法1:キャラクターの口調に違いをつける。

 

これが一番スタンダードな方法でしょう。

 

・キャラクターの口調に違いが無い場合:

「すまん、プリンでも奢るから許してくれ」

 そういうと、落ちたお菓子を拾い上げた。

『すまない。おい、今はそんな時間ないんだから早く行くぞ!』

「わかってる。これでゆるしてくれ」

 そう言って金髪は迷彩柄の厳ついコートのポケットにあった飴を差し出したが、彼女はどうやら警戒したのだろうか、逃げるように大量のお菓子と共に消えてゆく。

 

・キャラクターに口調の違いを反映した場合:

「ごめんねー、お嬢ちゃん。プリンでも奢ってやるから許したげてやー」

 そういうと、落ちたお菓子を拾い上げた。

『すまない。おい、今はそんな時間ないんだから早く行くぞ!』

「わーってるよ。んじゃあ、これでゆるしてーな。お譲ちゃん。」

 そう言って金髪は迷彩柄の厳ついコートのポケットにあった飴を差し出したが、彼女はどうやら警戒したのだろうか、逃げるように大量のお菓子と共に消えてゆく。

 

反映前の文章だと、二つ目の台詞『すまない。おい、今はそんな時間ないんだから早く行くぞ!』 を読んだ時点では、誰の台詞なのかわかりにくくなっています。反映後のほうが一般的には分かりやすいです。

 

ちなみに、この例では「」の部分が青髪の青年の台詞、『』の部分が金髪の青年の台詞としています。

 

こちらはweb小説特有の手法ですが、括弧の種類を変えて誰が話しているか区別させるという技法もあります。

 

対処法2:台詞を連続使用しすぎない。

 

これもよくみる書き方です。ある程度キャラクターの口調が特徴的であればいいのですが、原則分かりにくくなることが多いのでやめた方がいいでしょう。

 

・台詞が連続使用されている場合:

「そういえば、入院中に書いてた小説ってどういう展開になったの?」

「あぁ、交通事故のせいで入院してる子が突然後遺症に苦しみながら結局死んじゃう話にした」

「なにそれ、気味が悪くない? なんでそんなもの描こうと思ったのよ」

 

「こうなってたらどうしたんだー的なイライラをこめて作ったんだ~」

「次はもっと面白い話にしよ! 例えば、悠ちゃんがぺんぎんと生活するとか!」

 

・台詞が連続使用されていない場合:

「そういえば、入院中に書いてた小説ってどういう展開になったの?」

 クリスマスパーティーに来た可憐が楽しみそうに話題を振ってくる。

「あぁ、交通事故のせいで入院してる子が突然後遺症に苦しみながら結局死んじゃう話にしたよ」

「えーなにそれ、気味が悪くない? なんでそんなもの描こうと思ったのよ」

 

 怪訝な顔をしている可憐の目を見ると、私は正直に答えた。

「こうなってたらどうしたんだー的なイライラをこめて作ったんだ~」

 そういってベッドから天井を見上げると、それを遮るように先ほどの目がこちらを覗きこむ。

「次はもっと面白い話にしよ! 例えば、悠ちゃんがぺんぎんと生活するとか!」

 

もうお分かりだと思いますが、台詞があまりに連続使用されていると文章が読みにくくなります。それに対して、台詞が二回程度続く度に地の文がはいると非常に分かりやすくすることができます。

 

また、三人以上で会話させる技は高度です。あまりおすすめしません。ただし、書きぶりを一人称視点か三人称視点かしっかり統一できれば使えます。

 

よくあるNG修正

 

「誰の台詞か分からない!」と言われたとき、「前後に○○が言った」と付けることで解決する方もいらっしゃいます。これはこれでナレーションが入る作品などの味が出る書き方にも繋がるので、それ自体は問題はないです。

 

しかし、大抵の場合は統一感がなく「○○が言った」の部分が連呼されます。同じ言葉が連呼されると読み手は飽きるので、あまりおすすめしません。

 

さらに、たまに台本と化してしまう方もいらっしゃるようです。

Aさん「~」

Bさん「~」

といった文体です。

 

これ自体にも、やはり問題はありません。しかし、「台本小説にしようとして作った小説」と「意図せずして台本のような形式の小説になったもの」とはかなり違いがあります。

 

台本小説の良いところ・悪いところを知らずに描くのと、知りながら描く違いです。したがって、台本小説にする場合はきちんと台本小説の作法を学んでからにしましょうね!

 

また、他の対処法があれば随時更新していく予定です!ご精読ありがとうございました♪

 



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