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アニマシオンの意味と効果とは?|子供が読書好きになるための作戦事例まとめ!

アニマシオンの意味とは?


アニマシオン(animacion)とは、アニマ(ラテン語で魂・生命の意)を活性化させて人を元気にするという意味で、スペイン人のモンセラ・サルト氏が考案した一連の作戦行動のことです。

 

一般的には「読書へのアニマシオン」といった使い方をされていて、要するに子供たちに読書の楽しさを教える作戦や読書指導メソッドのことを意味しているようです。

 

アニマシオンの目的は、子供たちの知的好奇心を刺激し、勉強することの意義や自分の頭や足を使って考える楽しさを体感してもらうことと言われています。このとき、アニマシオンを実行するリーダーのことを『アニマドール』と呼ぶそうです。





 

アニマシオンの効果とは?


さて、アニマシオンの意味はなんとなく「子供に読書してもらうための工夫のことね?」というところまでは理解していただけたかと思います。ただ、そもそも何故読書する必要があるのでしょうか?

 

結論から述べておくと、読書は人に「やりたいこと」や「将来の夢」を生み出す効果をもっているからでしょう。

 

社会に出ると、様々な人と出会うことになります。自分の足で一歩ずつ着実に人生を歩んでいるような人もいれば周囲にながされるまま、まるで自分の人生でないような生き方をしている人もみかけます。

 

しかし、ほとんどの方にとって自分の人生は自分で歩きたいものだと思います。人に「○○をしなさい」とタスクを延々と与えられて、それだけをずっと続ける生活には窮屈さがないかといえば嘘になるのではないでしょうか。

 

もちろん、言われたことだけこなす人生も悪くないという主張も一理ありますが、それは指図している人間との相性が抜群に良いか、よほど優秀かのどちらかでしょう。

 

その指図を出してくれる優秀な人や組織の寿命も永遠ではありません。読書へのアニマシオンは、そういった幸運に恵まれなかった人でも、自分の頭と足を使って自らが歩みたい人生を踏み出すための知恵の一つだというわけですね。

 

もっと具体的には、読書をすることで視野が広がり、視野が広がったことによって自分がやりたいことが見つかって、やりたいことを達成するために更に視野を広げて、また新たな人生目標を見つけていく正のループを作るためのファースト・アプローチとして読書という手段を取り入れようとしたわけですね。

 

逆を言えば、あなたもたまに読書するような習慣をつけていなければ、人生におけるモチベーションを高める手法を一つ失っている、もったいない状態にあるというわけです。※もちろん、読みたくない時に読む必要はありません。それはおそらく、別の手段で視野を広げることができているからでしょう。

 

もう一つの視野の広げ方として、人との交流を持つことがあります。ただし、人間の悩みの種の大半は人間関係からくるものだと言われている通り、人との交流による視野拡大には弊害もつきものだったります。

 

特に、小説家のようなインプットとアウトプットを高速で繰り返す職業であれば、なおのこと人の視野を広げる作品を作るわけですから、読書による視野拡大も併用したほうが結果トータルで考えれば楽になるでしょう。

 

日本におけるアニマシオンの失敗


日本の教育現場でもアニマシオンによる教育は行われてきました。私が小学校や中学校に通っていた頃も、あの手この手で大人たちは読書習慣をつけさせようと必死になっていた記憶です。

 

ただ、実のところ私自身は読書が大嫌いでした。理由は、読書をするメリットを何度説明されても理解できなかったからです。

 

視野を広げるなら本を読むより、より多くの人と話したほうが早いと考えていたのです。まぁ、いまでこそ読書がライフワークとなっているわけですけどね(笑)

 

アニマシオンの難しいところは、元々読書が好きな人が「なぜ自分は読書を好きなのか?」といった疑問を抱きにくいからではないでしょうか。

 

つまり、私のように読書が嫌いだった学生からすれば「読書を好きになった理由」や「読書をする意義」を教えられる過程をすっとばされて、他人の趣味を押し付けてられているようにしか見ることができなかったのです。

 

元々読書が好きな人からすれば、読書が好きになることに理由なんて求めないでしょう。「好きだから好きなんです」で、それ以上考える余地がないからです。

 

また、目的である視野を広げることに対しても、人それぞれのアプローチ方法があります。別に読書をしなくても、色んな体験をすることで視野を広げることもできます。

 

読書をすることは目的ではなくて視野を広げる一つの手段というだけですから、読書をさせることを目的にしてしまうのは手段と目的の逆転でしかありません。

 

ただ、それでもいまの私は読書が好きですし大切だと理解しています。それは本を書く側の目線を持てたからだと思います。本を書く側になると、出版に関わる労力を嫌というほど味わえますからね(笑)

 

大量の時間や労力をかけられて作られている書籍が持つ視野の広さは、己の限られた友人との交流やウェブサイトの情報量を遥かに凌駕していることは言うまでもないでしょう。

 

つまるところ、「会話や実体験ではなく『読書』という手段を取ったほうがいい時もある」ということを知っているか、知らないかの違いが大きいだけのように思えます。

 

また、その上で「人生を変えてくれる良い本との出会い方」もよくわからないままの人も多いのでしょう。

 

この問題については、どうやら群馬県総合教育センターでも議論されていたようです(ご参考:読書へのアニマシオンを活用した読書指導の事例分析的研究)





 

 

アニマシオンの作戦事例


アニマドールの役割は、教えることではなく自発的な行動や意見を引き出してあげることです。

 

そのため、最も容易な作戦事例は本を読み上げた後に「どんなところが面白かった?」とか、「どんなところがつまらなかった?」といった、本を読んで読み手が感じた感情を掘り下げるというものでしょう。

 

もし「こういうところが面白かった・好きだった」と言われたとすれば「なんで面白いと感じたのか?」といったところを掘り下げていってあげると、子供が興味を抱いていることを自覚させることができます。

 

これは子供だけの話でなはく、既に成人している方にも通じる方法です。自問自答して読書感想をしておくことで、自分の好きなことをより深く知ることが出来るでしょう。

 

好きな本に出会えれば、似たような本を読みたいと思うのはある程度想定できますし、そこまで行けばアニマドールの役割は終了となります。

 

また、もし「つまらなかった」と言われてしまったのであれば、選本がよくなかった可能性が大いにあります。なぜつまらないと感じたのか、他の人が面白いと思った場所を面白いと思わなかった理由などを掘り下げて、次の選本に役立ててあげましょう。

 

ただし、このとき「ファンタジーのほうが絶対にいい!」といった、あえて本人の視野を狭める原因となってしまう先入観たっぷりな選本方法は辞めておきましょう。目的からして本末転倒になりかねません。

 

この他にも多くの作戦がありますが、よりトリッキーな作戦については「読書へのアニマシオン―75の作戦」を参考にしてみると良いでしょう♪

 

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