作家の味方

創作に役立つ情報を毎週配信中!

このサイトは、執筆関連ノウハウの提供や競作企画、ツールの紹介、イベント告知などを通し、あらゆる創作活動に関わる方々を支援していくサイト『作家の味方』です!

※毎週火曜日、土曜日に更新中!!

引き込まれる文章は接続詞が違う|初心者のための小説の書き方Lecture.4

引き込まれる文章は接続詞が違う|初心者のための小説の書き方Lecture.4

 

小説といった文芸の分野において、『接続詞の多用は、文章を分かり辛くしてしまう』と言われています。

 

今回は、その対抗策について此処にまとめておこうと思います。

 

接続詞の多用による弊害

 

まず最初に、接続詞を多用すると実際に文章が読みにくくなってしまうのでしょうか?

 

というわけで、例をみていこうと思います。以下の例文では、5つの接続詞が使用されています。

 

~ 接続詞の多用例 ~

もちろん、そんな真似はしないさ」

大男に言われるまでも無く、私はその思いを口にした。そもそも、私にはそんな度胸などない。それに加えて、あの令嬢の性格を考えれば尚更だ。確かに、彼女は見た目こそ可憐といえるだろう。しかし、彼女には、それだけではカバーしきれない程の秘密があるのだ。

 

それでは、下に記載している「改善バージョン」と比較してみましょう。

 

~ 接続詞の多用例(改善版) ~

「そんな真似はしないさ」

大男に言われるまでも無く、私はその思いを口にした。私にはそんな度胸などない。あの令嬢の性格を考えれば尚更だ。確かに、彼女は見た目こそ可憐といえるだろう。しかし、彼女には、それだけではカバーしきれない程の秘密があるのだ。

 

接続詞を5つから2つに減らしてみました。音読すると分かりやすいですが、読んでいて詰るところが少なくなった印象はないでしょうか。

 

それでは、何故接続詞を多用すると文章が読みにくくなってしまうのでしょうか?

 

考えられる原因は二つあります。

 

ひとつは、接続詞に頼りすぎていて文同士の繋がりを意識できていないこと。

 

もうひとつは、削れる接続詞を削らないままにして文章にくどさを作り出していることです。

 

というわけで、ここからは原因を一つずつ把握しどうやって解決していくか見ていくことにしましょう!

 

接続詞に頼りすぎているケース

 

一般的に接続詞は、文同士につながりを作り出す役割を持っています。しかし、なにも接続詞が無ければ文同士をつなぐことができないわけではありません。

 

ここからは説明が少しわかりづらいので、シンプルな例をみていくことにしましょう。

具体例:私は食事を終えた。そして、私は寝た。

 

具体例には「私は食事を終えた」と「私は寝た」という2つの文が、接続詞「そして」によって接続されています。

 

接続詞があるおかげで文章としての違和感はそこまでありませんが、2つの文の関係性はどうなっているのでしょうか。

 

接続詞「そして」を消してみると以下のようになります。

具体例:私は食事を終えた。私は寝た。

 

接続詞「そして」を消すと、意味的にも文章としても繋がりがなくブツ切り感のある読みにくい文章となってしまっているのです。

 

これが、俗に言う「接続詞に頼りすぎている状態」です。それでは、どうすれば回避することができるのでしょうか?

 

回避策の一つとしては、『文同士に関係性をしっかりと持たせる』というものが想定できます。

 

具体例では「私は食事を終えた」ので、満腹になって「寝た」としてあげれば2つの文はつながります。

具体例:お腹を満たした私は、つい寝てしまった。

 

このように、接続詞に頼りすぎている場合は、文同士に関連性が欠如している可能性があります。文同士のつながりは何だったのかを意識することで読みやすい文章に直すことが出来るでしょう。

 

※文同士に関連性が無いこともあるでしょうが、文章には段落という考え方があります。少なくとも同じ段落の中の文同士には、関連性があることが望ましいでしょう。

 

接続詞を無為に使用している場合

 

こちらも具体例を使うことにしましょう。

具体例:私は部屋のドアを開けた。もちろん、部屋の外には誰も居ない。

 

上のような例では、接続詞「もちろん」が有っても無くても意味は通じます。「ドアを開けた」から「部屋の外に誰もいない」ことが確認できたのです。文同士にもしっかりつながりはあります。

 

意図して強調表現をしたいときは問題ないのですが、そうでなければ、接続詞は無為に文章をくどくしてしまいます。不要であれば、削っちゃいましょう!

 

削るだけなので、対応もそこまで面倒ではありません。

 

接続詞の演出効果

 

さて、接続詞を無為に使うのは文章を読みにくくする要因となりますが、例外というのも当然のように存在しています。

 

例えば、以下のような例があげられるでしょう。この例では、文のリズムを一泊置きたいがために「そして」を並列句に忍ばせる形をとっています。

具体例:茶道、華道、そして……戦車道!?

 

接続詞は文同士をつなぐ役割だけではなく「強調表現」や「リズムを整える語句」としても用いられます。

 

今回は接続詞に限った話をしましたが「接続助詞」についても同じことが言えます。

 

完璧主義に陥ることはよくありませんので、ある程度書き終えた後に、対応すると良いでしょう。

 

みなさんの作品が完成する日を、楽しみに待っています!

 

10年後でもいい。そう考えて描くと気が楽になりますよ。がんばってください。それでは!

≫ Lecture.5 小説家のための日本語文法基礎
≪ Lecture.3 テンポが良く読みやすい文章

 

 目次へ戻る 

 

コメントを書き込む

*

Return Top