【第九回】小説の書き方ヒントまとめ(異世界転生したらヤンデレ妹の兄になりました)

さてさてお待たせいたしました!好評につき、今回で第九弾になります。ありがとうございます!

 

前回に引き続き他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『異世界転生したらヤンデレ妹の兄になりました』(作者:ひぐらし 先生 )という作品です!

 

作品紹介

 

~あらすじ~

 

霧崎圭人は学力が高い高校生。そして、イキりオタクである。
かれはある日のこと、ナイフで刺されて異世界に転生した。

 

そこで待ち受けていたのは、何もかも新しい世界の様々なもの、魔法、そしてヤンデレ。

彼は魔法も使えず運動神経もあまりない。

 

あるとしたら高校生としてはかなり高い知識のみ。
はたして彼はこの世界の謎を解き明かすことができるのだろうか……

 

今回ご紹介する作品のジャンルは、web小説の中でも根強い人気を誇る異世界転生×ファンタジー作品になっています。

 

異世界ファンタジー作品の人気については、他の記事でも何度か取り上げてきました。しかし、分析すればするほど、異世界ファンタジー以外のジャンルの作品にも転用できる技術が多いことがわかっています。

 

なので「私が描いているのは別ジャンルだから関係ない」などとは一度考えずに、工夫されている点をひとつずつ詳しく紐解いていきましょう!

 

参考にしたいところ

 

この作品を読ませていただいて、一番最初に感じたのは「一人称視点の描写の上手さ」でした。そして、その上手さを生み出しているものとして、すこし誇張された「リアルな描写があげられるでしょう。

 

そもそも小説には一人称視点の作品と三人称視点の作品があるということはご存知の方が多いと思います。

 

そして、それぞれの視点には得意とする分野・不得意とする分野があります。その中でも特に一人称視点の最大の強みといえば、主人公と自分を重ねることで没入感や感情移入がしやすいというところでしょう

 

したがって、作者自身が小説を書いているときに「どれだけ主人公になりきれるか」という部分がかなり重要になってきます。

 

ただ、そうはいわれても「自分が主人公になりきれてるか?」、「どれくらいなりきれてるか?」なんて計りようがないですよね。

 

そんなときに参考にできるのは、自分にとってリアルな描写がどれくらいあるかという点なのではないかと、この作品を読んでいて思いました。というわけで、ここからはその具体例についてみていきますね。

 

一人称視点の強みを活かした演出

 

第一話に登場する「どうやら血が流れ出ているらしい。俺はこの時少し痛みが治まりかけていたので小さい声で助けを呼ぼうとした。だが無理だった。声を出そうとしたら血の塊が出てきた」という場面があります。

 

主人公が異世界転生前に死ぬというよくある場面ですが、実はこれよくよく考えてみると書くの難しいんですよね。

 

先述の通り、一人称視点作品の強みである感情移入を読者にしてもらうためには「どれだけ主人公になりきれるか?」という点が重要になってきます。

 

しかし、あなたは事故で死んだこと、ましてや他殺されたことがあるでしょうか?恐らくないでしょう。あったら怖い!(率直)

 

その代わりといってはなんですが、ありえそうなことを書くのはできそうですよね。意識がもうろうとしていて、腹部に痛みを患っていてる状況で、あなたはどうするでしょうか?

 

試しにツイッターなどで問いかけてみるのも面白いかもしれませんね。大喜利は除くとして、まず「助けを呼ぶ」や「周囲や自分の状況を確認する」という答えが返ってくるのではないでしょうか。

 

しかし、なにかで刺されていて生々しい傷を作っている主人公が易々と助けをよんで誰の反応もないというのは違和感があります。なにより展開に起伏のない平坦さを残してしまうでしょう。

 

ここで重要なのがリアリティです。「声を出そうとしたら血の塊が出てきた」という描写単体であれば、他殺されたという状況よりは、身近でありえる状況ではないでしょうか?

 

こういう風にある出来事を複数の出来事に細かく分割してそれぞれを想像することで、作者自身が実体験を活かしやすい状況まで落としてくることができます。

 

結果的に、リアルな描写が増えていくので自分の作品が一人称視点だよ!という方は改稿などで読み返すときにリアルな描写がきちんと出せて感情移入しやすくできているか確認してみるといいかもしれませんね。

 

タイトルやあらすじのユーザビリティ

 

そしてもう一つ、作品のタイトルやあらすじに「ヤンデレ」や「転生」というキーワードがあることも読者としては嬉しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

 

確かに「カクヨム」や「小説家になろう」のシステムとしては、ジャンル別に作品をみることもできます。

 

しかし、いざ読者としての立場に立つと、そのひと手間だけでも作品を探すのが面倒に思う人は少なくないはずです(ライトな読み専の方は特に)。

 

選択式のテストより、論述(自分で検索キーワードを探して手打ちする場合)のテストの方が難しいのと同じ理屈です。

 

そんなときに、タイトルに大きくキーワードが出ているとわかりやすいですよね。「小説家になろう」発祥の作品のタイトルが長い理由もまさにこれにあります。

 

冒頭小話の利用

 

この作品では、毎話冒頭に「あるものの手記」というパートが用意されています。これについては感想をみていると賛否両論があるようですが市販のライトノベルにもこういったパートが用意されていることは少なくないです。

 

これは結構、高等なスキルになるので余談程度に聞いていただきたいのですが、冒頭に小話のパートを取る事には二つのメリットがあります。

 

一つ目は、ストーリーが展開していくにつれて誰の話だったのか?などが浮き彫りになって作品に深みや味を作り出すことが出来るという点です。

 

この場合、ストーリーのネタバレをせず、なおかつ読者からして初見でも楽しめる内容を要求されることになります。これがかなり難しいのです。

 

二つ目は、回想を使うことなく「話の落ち」を作るストーリー上の伏線やフラグとして活用できるという点です。

 

例として多いのは、雰囲気がいい童話調で初見さんを楽しませたり、共感性の高い出来事をピックアップしてなにかわからないけど面白いor美しいお話をした後に、

 

実は物語の意外な登場人物とリンクしていたり、想定していた登場人物と童話上の人物が真逆の立場だったなんて展開が多いように感じました。

 

まとめ

 

さて、今回は『一人称の強みを活かした演出』や『タイトルとあらすじのユーザビリティ』、『冒頭小話の利用』がうまくできている作品に出会うことが出来ました。

 

本文では取り上げられませんでしたが、他にも異文化(異世界)に身をおくことで当たり前のこと(この作品では、折り紙を折れるということが例としてあげられる)が出来ることで、

 

褒めてもらえるというのも、特に没入感の高い一人称作品の読者にとっては心地がよくていい工夫になっていました。

 

また、この作品でも転生前の主人公の死ぬシーンでは、やはり時間経過が遅く描写されており生々しい惨状を細かく描写することで作品冒頭のインパクトを高めることもできているという点で興味深さが一層まして見える工夫がみられました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

・カクヨムで閲覧する

 

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知らない作家さんは勿体無い!描く以外で執筆を上達させるために出来ること

この記事に辿り着いたみなさんは、少なからず執筆を上達させたり、読者をもう少しでも喜ばせたいという志がある方だと思います。尊敬します。

 

そんな、みなさんも執筆の上達のため、人それぞれ努力をしているのではないでしょうか?小説の続きを描くこともれっきとした努力です。

 

しかし、描く以外の方法で執筆を上達させたり、ファンを増やすことが出来る方法もあります。

 

今回は、このことをみなさんに知っていただきたくて記事にしてみました。それでは、そんな描く以外で執筆を上達させる方法について、見て行きましょう!

 

レーベルのセミナー

 

意外と盲点だった!という方も多いのではないでしょうか?一番検索しやすく有名なセミナーには、幻冬舎ルネッサンス新社という会社で行われている『無料出版セミナー』があります。

 

しかも、このセミナー、毎週のような頻度で行われており題材も結構豊富なようです。場所も東京と大阪をカバーしているあたり嬉しいですね。

 

セミナー以外にも『無料出版相談会』というイベントが全国各地で行われているようで、東京と大阪は遠い!という方でも参加出来るものになっています。

 

今回は個人的に気になっていたので記事にしてみたのですが、いざ記事にしてみるとどうしても宣伝っぽくなりますねw

 

でも特に思い入れとか、宣伝したいとかそういうのは無いので安心してください。

 

また、気になるセミナーの内容についてなのですが2018年11月現在では、「その場で書ける!プロットのつくりかた講座」、「ノンフィクションの書き方講座」、「伝えたいメッセージから物語をつくる方法」、「セカンドライフで小説化デビューしませんか」、「大人も楽しめる!絵本の書き方講座」という名前のセミナーが行われているようです。

 

私もそのうち参加して、レポートにしたいなぁと思っています。もし、私より先に行った方がいらっしゃったらどんな感じか教えてくれると嬉しいですw

 

ただ、タイトルを見るに結構、具体的な内容なんでしょうね。特にプロットの作り方なんて、フレームワークのようなものを用意して教えてくれるみたいな話を友人から聞きました。

 

こういった本物の有名作家さんを陰で支えている編集者さん達によるセミナーは、聞くだけでもかなり役に立つノウハウがつまってると思います。

 

というわけで、執筆を上達させるための一つの手段として利用してみてはいかがでしょうか。

 

意外と身近な公演会

 

そして、こういう情報を手に入れると『他のセミナー』が無いか気になりますよね!そう思って、試しにGoogle大先生にお聞きしてみました。

 

しかし、残念ながら専門学校の体験講義や有料の公演などが目立ちなかなか見つけられないという状況でした。

 

ただ、実は無いわけではないんですよ。死ぬ気でいろんなところを調べて掘り出しましたw

 

それがこちら、『榎本事務所』になります。どうやら作家さんを複数抱えているプロダクションの公式サイトです。

 

公式サイトだけを見ると、正直少し怪しい感じがしました!wすみません!でも、図書館での公演ということで市立の図書館などでのイベントであれば参加しても安心できますね。

 

もしかしたら、みなさんの地元の図書でも何かしらこういった有益な情報が手に入るセミナーや公演があるかもしれません!

 

こういうイベントって小規模であるほど公演者との距離も近くなりますし、公演者と知り合って、良いアドバイザーができるなんてこともあります。

 

そして大切なこと

 

というわけで、今回は二つほど役に立ちそうなセミナーについて取り上げてみました。しかし、私はもこのセミナーにみなさんが参加してほしい!という理由でこの記事を書いているのではありません。

 

私がこの記事でみなさんに伝えたいのは、執筆を上達させたり、作品をいいものにしていく方法として描く以外にも行動できることがあるということです。

 

先ほどの話を覆すように聞こえるかもしれませんが、セミナーが役に立たない可能性だってあると思います。

 

例えば、セミナーへの参加でフレームワークが手に入ったとしましょう。大抵の場合は、成功例の共通項を取ってくるのでかなり抽象的なお話になると思います。これは仕方ないことだと思います。

 

そして、抽象的なことを言われても人間というのは中々理解できないんです。例えば『目標が大事!』といわれても、それが自分にも適用されるものなのか、自分のどの動作に対して適用されるのか?具体的じゃないと、わからなかったり、間違えたりします。

 

かといって、知識のインプットは創作の素材になって無意識に私達を支えてくれる側面も持っています。

 

なので、結局一番重要なのは自らアクションを起こしていくことでインプットしていくことなのだと思います。

 

執筆のうでを上達させようと思えばきっといろんな方法があります。だから、描くことだけに固執しないで欲しいです。もったいないので拾えるものは、拾っておきましょう!というご提案でした。

 

少しでも参考になれていれば嬉しいです。ご精読ありがとうございました!

 

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【第八回】小説の書き方ヒントまとめ(機械仕掛けの天使は闇夜を翔る)

さてさてお待たせいたしました!好評につき、今回で第八弾になります。ありがとうございます!

 

前回と同様に、他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『機械仕掛けの天使は闇夜を翔る』(作者: 夏野露草 先生)という作品です!

 

※このコーナーでは作者様から許可を頂いた上で、引用や画像の使用を行っております。

 

作品紹介

 

~あらすじ~

 

少女は鎧の化物から生まれた。整った容姿に、機械の骨組みと金属の翼を持つ兵器――【死天使】
しかし彼女は、兵器には不要なはずの“心”を宿してしまっていた。

見知らぬ部屋で目覚めた少女は、自分の名前も過去も思い出せずに戸惑う。
唐突に開く扉。足を踏み入れる男女。彼らは少女を失敗作と判断し、斬り捨てようとする。

***

心を持つが故に人に憧れる少女。しかし、偏見や差別は容赦なく牙を剝く。
傷つきながらも伸ばした手は、やがて数少ない人たちに受け入れられる。
だがそれすらも、戦乱が飲み込んでいくのだ。

人を喰らう魔獣がはびこる世界で、銃と剣が交差する。機械の少女が光を求めるダークファンタジー。

 

読んでみたのですが、冒頭から怒涛の展開を魅せてくれる重厚なストーリーと洗練された世界観が迎え入れてくれるという点で没入感の高い作品でした。

 

この数回の記事を書いていて、冒頭の文章で読者の引き込む方法がいかに多種多様であるかを思い知らされました。

 

以前ご紹介した「冒頭での強烈なインパクト」や「圧倒的な文章の読みやすさ・テンポの良さ」に加えて「重厚な世界観や設定」というのも、

 

読者に今後のワクワク感やドキドキ感を作り出し、作品の世界へ引き込む一つの武器になっているのではないでしょうか。

 

また、作品のジャンルはダークファンタジーをベースとした空想科学よりの世界観を持つ作品になっています

 

ここで少し余談ですが、まさにこういうジャンルの作品は小説を投稿する際に『ファンタジー』と『空想科学』のどちらにしよう?と悩ましいのではないでしょうか?

 

その両者には明確な線引きはないので、好きなほうを選ぶといいと思います。ただ、今私達が生活しているこの世界の未来に実現できるか否かという視点で考えると、

 

“心を持った機械”の生まれ方がモンスターを介していることから、どちらかと言えばファンタジーをベースとしているといえるでしょう。

 

参考にしたいところ

 

この節では、実際に私が読んでいて工夫されているなぁと感じたところをご紹介していきます。

 

是非、本作も読んでいただければよりいろんな工夫を実感として知ることができると思うの参考にしてみてくださいね♪

 

世界観の核となる設定

 

先述の通り、ここでは「重厚な世界観や設定」を用いて読者を引き込んでいく方法についてご紹介していきたいと思います。

 

この作品において、世界観の核となる設定は「主人公である少女が”心を宿してしまった兵器”である」ということでしょう。

 

この設定だけで、少女は果たして今後どうなるのか?幸せになるのだろうか?と「読者が気になること」を作り出しています。

 

そして、その「読者の気になること」に対して開幕から起こる怒涛の出来事が更に揺さぶりをかけて少女の不安定さを強調していました。

 

そうすることで、彼女が次どうなってしまうのか?読者に更に揺さぶりをかけて、結果的に文章や世界観へ引き込むことができていました。

 

過去台詞の回想利用

 

要するに、主人公が頭の中であれこれと考えているときに台詞の鍵括弧「」とは別に、二重鍵括弧『』を用いて過去に他の登場人物に言われた台詞をフラッシュバックさせる表現技法です。

 

回想シーンを用いることもできるのですが、回想シーンは冗長な文章を生み出したり何かと難易度の高い表現技法だったりします。

 

そういうときに、台詞にこういった工夫を取り入れることで簡易的な回想描写を可能にしてくれます。

 

回想シーンの何が難しいかというと、プロット上で回想シーンを多用すると場面転換が多くなってしまい読者が現在位置を見失って迷子になる可能性がある点です。

 

どうしても回想シーンが必要な部分が後々出てきたときに、前の節で回想シーンを使っていたりすると本当に必要なところで回想が使用しにくくなるということが発生したりするので出来るだけ避けたほうが無難でしょう。

 

例えば、よく異世界転生ものだったりすると異世界に来た瞬間になぜ主人公は動揺していないのか?という疑問が読者からよく上がってきます。

 

これらを回避する手段として、あえて異世界に来た瞬間の場面を作中でカットして回想に持ってくる方法もあるようなのでそういう本当に必要なところで活用してみるといいでしょう。

 

また、表現技法も興味深いところではありますが、どちらかというとこの作品にはきちんと推敲が行き届いてるイメージを持ちました。難しいと思わしき漢字には、きちんとルビがふってあることからもそれがうかがい知れるでしょう。

 

キャラの外見的特徴が細かい

 

容姿の描写が非常に細かく作りこまれていて、読むだけでうまく想像ができる構成になっていました。

 

容姿の描写がうまいというのは、文章力の問題ももちろんあるのでしょうがそれよりもどこまで細部までキャラクターや登場するモンスターなどを作りこんでいるかという部分にもあると思います。

 

例えば、「巨大な化物。腕だけが異様に長く、胴体は寸断されたように脚がない。蛙を彷彿ほうふつとさせる顔貌に、血色の眼光。身体を包む外皮は鎧のように硬質で、深い緑を湛えていた。腹部と思われる部分は卵を思わせるほどに丸く、内部が透けて見える。そこには発光する青色の液体が満ちていた。ごぼり、と音を立てて、大きな泡が浮き上がる。中には、青白い肌をした男の生首が浮いていた。」

 

というモンスターに対する見かけの描写があげられます。キャラクターの一部の特徴を取り上げてこんな感じ!というものではなく、

 

主人公がどんな気持ちで見ていたのか(気味の悪い・怖いといった感情)を考慮した上で、その気味の悪さを強調する修飾語または比喩表現を多用しながら

 

全体⇒細部(上半身)⇒細部(下半身)⇒細部(表情)⇒細部(他の特徴)という目線の動きと共にこと細かと描写しています。

 

これはキャラクターの像がぼやけているとできないことなので、ここがぼやけてしまうという方はキャラクターの外見をより細部まで詰めるといいかもしれませんね。

 

また、挿絵を取り入れることでより読者の想像を掻き立ててくれているところもいいと思います。使える武器は使ってなんぼです。

 

戦闘描写への工夫

 

続いて、動作描写についても戦闘シーンでは細かく描かれていました。戦闘シーンでは二つの要素を両立させることが要求されます。

 

ひとつは、文章のテンポの良さ。もうひとつは、細かい動作に対するわかりやすい描写です。

 

戦闘シーンといっても物理的なぶつかり合いで戦闘するものと精神的な世界でぶつかり合って対立する感情を戦闘させるものがあるようです。

 

この作品は、その点でいうと物理的な戦闘シーンの描き方の一つの方法を提示してくれています。

 

一番手っ取り早く戦闘描写を上達させてくれるのは、例えば避けるシーンについて他の作品では「こういう描写をしている」といった風に抜粋し複数種類のストックを確保しておくという工夫のようです。

 

作中にある「彼女は振り下ろす。肩から横腹にかけて斜めに刀身が走る。半身が断裂したのではと思えるほどの深い裂傷だった。鮮血がほとばしる。床を転がった少年は、糸が切れた人形のように動きを止めた」

 

という描写も、「剣を使用する戦闘シーンで決着をつける場面」というありきたりな場面に対しての一つの回答になっているのでこういう描写をストックしていくとこのシーンはどう書けばいいか?迷うことも減るのではないでしょうか。

 

まとめ

 

さて、今回は『世界観の核となる設定』や『台詞による回想』、『設定の作りこみ』、『戦闘描写への工夫』がうまくできている作品に出会うことが出来ました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

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感想やレビューを増やす方法?小説家同士で出来る遊びで執筆スキルを磨こう!

 

小説を書いていると、感想ってすごく自分のモチベーションにつながりますよね。いくらきても嬉しいです。せっかくなら、たくさん感想が欲しいですよね。

 

ですが、感想が多い作品とはどんな作品でしょう。これは持論なのですが、面白いか?褒めようとしたときに褒めやすい箇所がどれくらいあるか?そして、そもそも読まれているのか?という三点で決まっているように思います。

 

作品で人生が変わるというほど感動したなら別ですが、少しくらい好印象をもったとして『必ず』レビューや感想を描くでしょうか?

 

多分、そんなことはないと思うんですよね。そして、いろんな小説を『小説家になろう』でチラホラ見ていると、個性的な書き方を見かけることがあります。

 

実はそこって、わりと必ずと言っていいほど誰かしらが感想で指摘してくれている印象があるんですよね。もちろん、タイトル・あらすじ切りされていなければですが。

 

つまり、個性的な部分を作ることで感想が来やすくなるということです。

 

というわけで、今回は個性的な部分はどうやって作るのか?というところに着目して、遊びながら感想のかかれやすい箇所を増やしていく方法について、お話していきたいと思います。

 

例文を書き換える訓練

 

やり方

 

とりあえず、例文またはワンシーンを描いた文章を一つだけ用意します。基本的になんでもいいです。情景描写や心理描写があれば尚よしだと思います。

 

それを自分の言葉で置き換えてください。出来る限り全力で、自分らしくです。それが完成したら小説家仲間と見せ合いをして違いを見てみましょう!それだけです!

 

何故、これで感想が増えるのか?

 

端的に言えば、自分の文章で良い意味で目立つ部分を知って、意図的に増やすことが可能になるからです。

 

まず、この訓練をやると自分が大切にしている表現方法が浮き彫りになります。他人の例文と比較すれば一層顕著になるでしょう。その表現方法が、あなたの作品に個性を与えているのです。

 

そして、その個性こそが作品の特色になり目立つことになります。褒めやすいところというのは、裏を返せば良い意味で目立っているところになります。

 

そして結果的に、褒めやすい箇所が増えるというわけです。

 

というわけで、ココまでをまとめると、①例文を自分風に書き換える⇒②他者との違いを知る⇒③特徴的なところを増やす⇒④作品内で読者の目を引く⇒⑤感想が描かれる可能性が上がる!という感じになります。

 

文章表現だけで何の話か当ててもらう

 

やり方

 

まず、これは二人以上じゃないと成立しないゲーム(訓練?そんな言葉はおじさんんしらない!)になります。少し分かりづらいと思うので、具体例で話していきましょう。

 

例えば、今回のお題は「カレー」という単語にしましょう。

 

ただし、このお題を知っているのは一人だけです!お題を知っている人は「カレー」を「カレー」という言葉を一切使わずに描写した文章を書きます。

 

そして、他のお題を知らない人はそのお題が何かを当てる!というゲームになります。

 

何故、これで感想が増えるのか?

 

端的に言うと、まずこの訓練をやると描写に対して表現の幅が広がります。それによって、文章の中で複数の表現方法を使えるようになります。

 

そして、それらの複数の表現方法を場面ごとに使い分けることで目立つところを作り出すことができるからです。

 

もう少し掘り下げて話しますね。ゲームの中では「カレー」という単語が使えないため、必至に『五感』や『隠喩』といった手法を用いることになります。それだけでも、一つのものを色んな角度で描くことができるようになるでしょう

 

しかし、それだけではなく。たとえば、「私は、じゃがいも、にんじん、玉ねぎの形がハッキリと中に浮いているのが好きだ」のように愛着を持ったカレーの表現をある登場人物がしたとしましょう。

 

そして、他の登場人物は粗末に「カレー」としか表現しなかったとしましょう。

 

こうやって、表現を使い分けたときにカレーに愛着を持った登場人物の台詞は必然的に目立ちます。

 

こういった「使いわけ」が可能になります。他にも、感動シーンで使いたい表現手法と、それ以外の日常などのシーンで使いたい表現手法を使い分けできるようにもなるのです。

 

また、例文を書き換える方法では、他の作品と自分の作品の違いに気付きその違いを大事にするというお話だったのですが、これに関しては、自分の作品の中のある場面と他の場面に違いをつけることによって目立つ部分を作るという技術になります。

 

まとめ

 

さて、今回も前回に引き続き小説家が楽しく執筆スキルを上達させるための方法についてお話してきました。今回は前回に加えて、『例文を書き換える方法』と『文章表現だけで何か当てるゲームを行う方法』の二つをご紹介しました。

 

他にも、いろんな小説家ならではの遊びや訓練法があるようです。このサイトでまだ取り扱っていない『リレー小説』や『TRPG』もそれに含まれると思います。

 

もし興味があれば自分の体験として、参考になるかどうか確かめてみるといいかもしれません!というわけで、今日も創作お疲れ様です。ご精読ありがとうございました!

 

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【第七回】小説の書き方ヒントまとめ(後輩と一緒にVRMMO!〜弓使いとして精一杯楽しむわ〜)

さてさてお待たせいたしました!好評につき、今回で第七弾になります。ありがとうございます!

 

前回と同様に、他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『後輩と一緒にVRMMO!〜弓使いとして精一杯楽しむわ〜』(作者: てる 先生)という作品です!

 

タイトルですぐにわかった方もらっしゃったかもしれませんね!今回は、SAO(ソード・アート・オンライン)を中心に流行の『VRMMO』を題材とする作品について、

 

なぜ流行っているのか?も踏まえて工夫されている点を一緒に探していきましょう!

 

※このコーナーでは作者様から許可を頂いた上で、引用や画像の使用を行っております。

 

作品紹介

 

~あらすじ~

世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。

多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』

一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。

主人公と後輩女子がリアルでもゲームの中でもイチャイチャしまくり!?

 

この作品のジャンルは、VR[SF]に分類されているようですね。テーマとしては、日常や青春、ラブコメ要素がちりばめられて描かれている作品です。

 

参考にしたいところ

 

この節では、実際に私が読んでいて工夫されているなぁと感じたところをご紹介していきます。

 

是非、本作も読んでいただければよりいろんな工夫を実感として知ることができると思うの参考にしてみてくださいね♪

 

実体験の活用

 

この作品への第一印象は、MMORPG(大規模多人数参加型のRPGのこと)というゲームのチュートリアルの描写がめちゃくちゃリアルだったということでした。

 

実は、私は宇宙を舞台にする某オンラインゲームや台湾企業の某有名MMORPGをやっていた経験があるのですが、その経験から言ってもゲームをはじめるときそのままの再体験をしたような感覚だったんですよねw

 

そして、この忠実な再現こそが作品にいい影響を与えてると感じました。続けて、その理由についてお話したいと思います!

 

そもそも、何故ゲームを多くの人は楽しいと思うでしょうか?ゲームを楽しんでいる場面にもよるかもしれませんが、キャラクターを作るとき・最初にスキルを選択したり職業を選択するときって楽しいと思う方も多いのではないでしょうか?

 

そのときには、無限の可能性が広がっていて何者にもなれるからなのだと思います。自分が望めば、希望のステータスが手に入る状況。これほどの自由はないでしょう。

 

さて、これから希望すれば希望がいますぐ叶うゲームのチュートリアルの楽しい部分を切り取って、忠実に描写し、読者を主人公に感情移入させれば何が起こるでしょうか?

 

読者は、その確定された気分のいい実体験を擬似的にすることになります。このように、自分が楽しかった体験やもう少しこうなればすごく楽しいだろうな!という想像を忠実に描写することは、感情移入と組み合わせた時に真価を発揮します。

 

というのも、この作品の主人公についての容姿の説明や描写は非常に少ないのです。主人公に感情移入させたい場合、主人公の容姿に触れる場面はそこまで必要な描写ではないので、敢て省くことが功を奏しているように思えます。

 

また、このようにVRMMOを題材とする作品は共通して『ゲームに対する実体験や感動』と結びつけやすいために読者にワクワク感を与える作品を生み出しやすいというメリットがあるようですね。

 

キャラクターの台詞が上手い

 

続いて、キャラクターの台詞も非常に個性のある表現になっていました。以前取り上げた『冒頭のインパクト』が重要であるという話に一役かっている面があるのでそこと合わせてお話していきましょう!

 

ヒロインの初登場場面(チャットは除く)の台詞を抜粋してみると、『はいはい! 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン! ということで、何の用ですか先輩。可愛い可愛い私の声が聞きたくなっちゃったんですかぁ? 変態ですねっ!』です(笑)。

 

この台詞かなりキャラクターが濃いですよねw まず、テンションの高さがオーバーであることによって、キャラクターを上手く引き出すことに成功しているといえるでしょう。

 

そして、リズミカルな短文を用いたり、連呼表現を取り入れることで陽気さや暑苦しさと言ったキャラクターの構成要素を浮き彫りに出来ている点もうまく働いてくれているようです。

 

文章の冒頭のインパクトも大事ですが、キャラクターの登場シーンで第一印象をつける場面も同じ理由で大事になります。第一印象はやはりどうしても、後々まで尾を引いてしまうので押さえておきたいところです。

 

サクサク進むストーリー

 

以前の記事でも取り上げましたが、『読みやすい文字数は約2,000文字くらいだ!』というようなお話をさせて頂きましたが、これはあくまでそういうパターンが一般的に多いというデータによる分析結果です。

 

作品の狙いによっては、合わない場合があります。それが今回のようなケースです。今回取り上げている作品の一話の文字数は7000文字近いですが、非常に読みやすい印象です。

 

なぜかというと、『読みやすい文字数は約2000文字くらい』ですがそれより大事なのは『文章量と伝えたい情報量のバランス』がちょうどいいかどうかです。

 

なぜ、本作が例外になっているかというと台詞が多めで『風景描写』や『深い心情描写』がほとんど無いからです。そもそも情報量がかなり少ないのです。

 

そして、そのままだと情報量が文字数に対して少なすぎるのでストーリー上のイベント(出来事)の多さで勝負してバランスをとっているようにみうけられました。

 

こうすることで、一話、二話しか進んでいないのにストーリーがサクサク進むので世界観に没入しやすくなり次の話を読んでくれやすくなっているように思えました。

 

改ページの際に、読むのを脱落する読者も多いのでこのように敢て第一話、第二話を長めに書いて読者を定着させる戦法もまたスタイルとしてはありなのかもしれませんね。

 

まとめ

 

さて、今回は『実体験の活用『キャラクターの台詞描写』、『サクサク進むストーリー展開』が良くできている作品に出会うことが出来ました。

 

ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

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ミチルからの挑戦状!~12月28日よりコラボイベントを開催♪~

はじめに

 

みなさん、今日も創作活動お疲れ様です!今回の記事の内容は、なんと…遂にコラボイベントが決定!というわけで、その告知になります!

 

イベントの内容は『匿名競作企画』(通称:ミチル企画)というものです。聞いたこと無いという方も多いのではないでしょうか。

 

すごく掻い摘んで簡単に言うと、匿名でお題にあわせた短編小説を描き、感想を言い合うことでもっと執筆の腕をあげていこう!という企画のことを匿名競作企画というようです。

 

この企画は毎年12月28日から12月30日の期間に開催されているので、参加してくれるともっと盛り上がって楽しくなると思うのでふるってご参加くださいね!今年中に少しでも成長したと胸を張っていえる思い出や新たな出会いができるかもしれませんよ!

 

また、イベント終了後にはコラボイベント参加者のみを対象にした作家の味方-コンテスト番外号(後夜祭)を開催します!

 

さらに、書評対象作品にはいつものに加えて+α特典をプレゼント予定です(人によっては喜ぶやつ!過度な期待はしないでねw)。※自由参加です。

 

そして、続いて主催のミチルさんから今回の『匿名競作企画』について詳しく説明していただこうと思いますー!っバトン

 

 

ミチルちゃんからの挑戦状

 

初めに、ちょっとアホらしい質問に答えていただきたいです。西尾維新が書いた化物語と、ミチルが書いた化物語。あなたはどちらを買いますか?

 

多くの方はどちらを買うか明白だと思います。比べるのもおこがましいと感じる人もいるでしょう。では、何故答えが明白なのでしょうか?

多くの方はこう答えるでしょう。作者の知名度と実績の差が著しいからです。これらはネームバリューの差と言い換える事ができるでしょう。

 

そう、ネームバリューというものは読者に少なからず影響を与えるのです。作者買いという言葉があるように、プロ作家としてやっていくにはネームバリューは必需品と言えるでしょう。

 

しかし、アマチュア作家が最初から持っているものではありません。即売会やWebなどで人気を集めている作家はいますが、その人達も作品磨きや宣伝活動など、

 

日々の努力を積み重ねた末に作品を読まれるようになった人がほとんどです。面白い作品を書いても読まれない、あるいは面白いと感じてくれる人が目を通さない場合が圧倒的に多いと考えます。

それだけ、今は作品があふれているのです。だから、作品を純粋に読んで貰える機会を作りたい。そんな気持ちでミチル企画を立ち上げました。

 

【ミチル企画の特徴】

 

ネームバリューに関わらず、純粋な評価を得られます。ネームバリューの影響を極力排除して、純粋な作品の評価を得られるのが大きな特徴です。

匿名状態で互いの作品を真剣に読み合い、評価する事で切磋琢磨ができます。感想の本文が開閉式なので、感想を書いた人の名前をクリックしない限り、

 

ネタバレや他の感想に影響される事なくのびのびと自分なりに感じた事や思った事を書けます。もちろん、他の感想をすべて読んでから書き始める事もできます。

長所や短所を的確に言われたり、日頃仲の良い人から辛辣な感想をもらう事もあります。投稿作に活かせなくとも、次回作のヒントを得られる場合もあります。作品そのものの面白さを磨くのに良い機会となると思います。

 

誰が優勝するか最後まで分からないスリルを味わえます。また、誰の作品が最も高評価を得られているのか結果発表まで分かりません。

 

点数が伏せられるため、誰が優勝するのかワクワクできます。感想新着欄をチェックする手が止まらなくなる人もいるでしょう。

 

◯企画終了後に思わぬ交流が生まれる場合があります。日頃接点のない人の感想をもらい、あるいは感想を書き、企画終了後に交流が生まれる場合があります。

匿名で感想のやり取りを行うというのは、作品そのものに惹かれるものがあった場合が多く、互いに大切な創作仲間となれるようです。

 

時には相手の武器や長所を見つけてやったり、時には手厳しい言葉で成長を促すという具合に。気心が知れれば、どこまでも本音を語れるでしょう。この時にできた創作仲間は一生ものの宝になると感じます。

 

【ミチル企画の長所】

 

作品は誰かが必ず読みます。作品を投稿すれば、誰かが必ず読んでくれます。感想を書いてもらえます。作品が面白かったり、特に目を引くタイトルやキャッチフレーズを書ければ多くの人に読んでもらえると思います。

◯レベルの高い作品が投稿される場合があります。プロの作品と並べても遜色ない作品が投稿される場合が多いです。

 

そういった作品を見つけ出せると、嫉妬と共に創作意欲がより高まります。ミチル企画で優勝できたら、多いに自信を持っていいと思います。

 

【ミチル企画の短所】

 

◯ネームバリューが役に立ちません。自分が書く作品は絶対に面白い。何故なら自分自身に人気があるから。そう思っていると、プライドがずたずたにされるかもしれません。ミチル企画では作品の純粋な評価が得られます。ご注意ください。

◯本音の感想がきます。匿名状態のため、日頃の付き合いなどは一切関係ありません。思わぬ人から酷評を受けて、落ち込む場合があるかもしれません。

 

そういったリスクもありますが、広い心で受け止めて、できれば感想には敬意を表していただけるとありがたいです。

 

【ミチル企画の流れ】

 

テーマに沿って作品を書いていただき、作品投稿期間(今回は12/28~12/30)に企画投稿室に投稿し、感想投稿期間(今回は12/31~1/13)に感想を1つ以上書いていただければ、参加の手続きは完了です。

 

>企画投稿室はこちら<

 

作者名は自動的に『競作企画』に変更されます。メールアドレスとパスワードにより、作品投稿期間のみ作品の編集や削除ができます。

 

感想投稿期間に入ると作品は編集も削除もできなくなるのでご注意ください。企画が終了して3日経てば、作品の跡地化や削除ができます。

 

※跡地化とは、感想を残して作品を意味のない文字列で埋める事です。削除すると、感想と共に作品が消えます。

 

※匿名状態で互いの作品を真剣に読み合い、評価する事で切磋琢磨するのが目的です。感想投稿期間(今回は12月31日~1月13日)には、感想を必ず1つ以上書いてください。

 

感想投稿期間中に付けた感想の点数は非表示状態になり、結果発表時に公開されます。感想を1つも書かないとランキング外となのでご注意ください。

 

1月14日に作者名と点数が表示され、作者レスや返信ができるようになります。同時に、参加作品内の順位が発表され、特別賞の選考期間となります。順位には反映されませんが、引き続き感想を投稿できます。

 

~ミチル企画協賛~

 

◯作家の味方~創作に役立つ情報を毎週配信中!~(当サイト)

作家に有益な情報をいくつも配信しています。
作家の味方コンテストを開いています。ルールを守って参加すれば、書評をもらえるかもしれません。
管理者はらぴさん。とても誠実で、情熱あふれる人です。

 

◯ライトノベル作法研究所
https://www.raitonoveru.jp/

作家を目指す人たちにとって、面白いコンテンツがたくさんあります。
ミチル企画は、もともとはこのサイトの企画を参考にして生まれました。
管理者はうっぴーさん。人脈が幅広く、様々なイベントを成功させています。

どうすれば人の心を動かすことが出来るのか?

 

そー!うー!さー!くー!活動お疲れ様です!管理人のらぴですw

 

さて、いつも記事を読んでいただいている方々にはお世話になっております。本当にありがとうございます(´∀`*)

 

私自身まだまだ未熟ではありますが、サイトの月間PVが一万を越えられそうということもあり、ここ数ヶ月で本当にいろんな方々に協力していただいて、ここまでこれたことを実感しています。

 

そこで、最近ふと想うことがあったので創作をしている方には共有してみたいなと記事を書いている次第です。

 

1年後くらいに見たら黒歴史になっているかもしれませんが、それでもいいよという心の優しい方はお読みくださいw

 

前置き

 

創作活動をしていると、たとえ自己満足だとしても感謝されたり感激されたり何かしら自分の作品に対して反応があるとうれしいですよね。

 

ツイッターのいいねやリツイートの通知一つでも私は元気をもらっています。では、どうすれば人の心を動かすことが出来るのでしょうか?

 

その答えはきっと十人十色なので、あえて私の解答は最後にして私の知っている世界の話から導き出したいと思います。

 

というわけで、少しばかりノンフィクションの昔話をさせてくださいね♪

 

『作家の味方』の誕生

 

高校時代にアニメや映画、小説、音楽、ゲームなどのあらゆる創作物の影響を受けていた私は、自分もいつか何か作ることで人の心を少しだけでも動かして誰かの明日へつなげることが出来れば楽しいなと、

 

そう思っていました。しかし、現実は甘くなく大学進学や就職活動というのは考えがまとまるより早く選択を迫ってくるものです。

 

何かを作って人の心を動かしたい!そういう気持ちはあったのですが、絵は上手くないし執筆も特に秀でているわけでもない。歌も人並みでした。

 

ただ、幸い勉強だけはかなり出来る方で、将来の生活を考えてそこそこの大学に入学したものの本気になれることがなく、ただひたすらに悶々とした日々を暮らしました。

 

いやまぁ、それなりには楽しかったですけどねw そして晴れて、企業人となりこれから新しいことを作り上げていくんだ!とそう意気込んでいました。

 

新しい生活は新鮮で楽しくて、でもなんやかんや時が過ぎて落ち着くと会話の節々に周りの思考との差に気がつきました。

 

例えば、分析ツールを使いこなすための練習が楽しい!もっと上達させたい!という発言に対して仕事だからそういうことを言ってほしくないといわれたことがあります。

 

おそらく、それはそれで理由があるのだろうと思いますし別に否定しようとは思っていません。しかし、そのときの私にはあまり腹落ちはしませんでした。

 

そうやって考えていくうちに、今の自分は本当に人の心を動かせているだろうか?という点に疑問がでてきました。

 

私が本当にやりたかったことは、「ただ新しいことをすること」ではなく、それによって「人の心を動かしていくこと」の方だったのです。

 

目的と手段が逆転するというお話はよくあって、それくらいわかるといわれるかもしれませんが意外と進路という道を踏みはずす勇気が無くてこうなる方も多いのではないでしょうか。

 

とにかく、何でも良いから自分に出来て自分自身で新しい価値を生み出せることはなんだろうか?そうやって、出来たのが当サイト『作家の味方』になります。

 

最初は、こんなに早く軌道に乗るとは思っておらず。それでも、とにかく行動しないと何も始まらないと思って小さな種を育てようと決意したのが3ヶ月半ほど前の出来事です。

 

どうすれば人の心を動かすことが出来るのか?

 

わたしもまだ若輩者なので確かなことはいえませんが、「常に誰もが出来ないと言い張っていることをやってのけること」が人の心を動かすのではないかと思います。

 

自分に出来ないことを堂々とやり遂げて成長していく歌手、諦めずにひたむきに戦う漫画の主人公、下手くそな文章でも描き続けて上達し有名になっていく作家さん、YOUTUBERもそうでしょう。

 

どれも最初は周りから出来ないと言われたり認められなかったでしょう。しかし、確かにわたしはそういう方から更に影響を受けて、勇気を頂いてきました。

 

なので、創作をしている方々を本当に尊敬していますし、これからの人生をかけてでも応援したいと今はおもっています。

 

正直、あれをやる!と宣言してもほとんどできないことの方が多いです。それは当たり前のことで、それでもやらないよりは100倍、いや1億倍は偉いと思います。

 

また、Web小説はあらゆる局面で槍玉に挙げられることもあるようですね。小説に顔文字を使うのはどうなのか?チャットノベルってどうなの?といったものです。

 

ただ確かなことは、そのやり方で人の心を動かすことができると自分が信じることが出来れば、それでいいのではないでしょうか?もちろん、やってみてから考えるというのも良いと思います。

 

当サイトもですが、創作活動をやっていると批判してくる人は絶対居ます。善意で言われることもあります。そういうときにこの記事のことを思い出してほしいです。

 

常に誰もが出来ないと言い張っていることをやってのけることが、人の心を動かすということなのです。

 

だから批判されるのは当然だ、と。今は一人でも自分の作品を好きで居てくれる人がいれば、それで十分だと思います。

 

それに、描き方についてもあくまで手段でしかないです。目的は人それぞれ別にあって、わたしが過去に間違えたように、周囲の反応に惑わされて目的と手段を逆転させないようにしましょう。

 

周りが仕事は楽しむべきものではないと考えていても、わたしはそうは思わない。人生を謳歌するために仕事をしていると信じているからです。

 

そして、周囲の常識から外れているということはもっと人の心を動かすことができるかもしれない。と、そう思うようにしました(笑)。

 

さて、長々とお付き合い頂きありがとうございました。わたしに対しては対等に友人のように気兼ねなく話しかけてくれるとうれしいです。

 

これからも全力で作家さんや創作に関わる方達を支援していけるように精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

管理人:らぴ

 

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【第六回】小説の書き方ヒントまとめ(終末世壊と立方体)

お待たせしました!好評につき、今回で第六弾になります。ありがとうございます!

 

前回と同様に、他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れたい技術について特集して行こうと思います!

 

ご紹介する作品は『終末世壊と立方体』(作者: 黒羽くらさ 先生)という作品になります。

 

今回は、web小説特有というか脚本や戯曲の類に特有な書き方になるので苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的に大好きな描き方なので問答無用で紹介してみます(笑)。

 

※このコーナーでは作者様から許可を頂いた上で、引用や画像の使用を行っております。

 

作品紹介

 

ジャンルは『空想科学[SF]』ということになっているようです。終末世界を描く作品なので、世界観のジャンル区分では未来SFに分類されているのでしょう。

 

読者に与えたい印象でジャンル区分した場合は、ある漫画発のアニメ(少女が終末を旅行する某アニメ)を例にとると日常系にカテゴライズされるようです。

 

一話の長さも短めでさくさく読める一方で、簡潔にまとまって無駄が無い印象なので短い文にまとめるのが苦手な方の参考にもなると思います!それでは、あらすじから見ていくことにしましょう!

 

~あらすじ~

少年と少女は壊れた世界を歩き続ける。
その先に、何があるかも知りもせずに。

ただ、進む。

 

 

終末というぼんやりとした状況の世界で、少年と少女は何を思い、どうやって生きて行くのか。今後が気になる作品ですが、今回はとてもシンプルなあらすじになっていますね。

 

しかし、このあらすじ良く見てみると宣伝と基本の両方をきちんと押さえていることが実はわかります。

 

というわけで、そのカラクリの含めて今回も良いところを一つ一つ説明していきたいと思います!

 

参考にしたいところ

 

宣伝と基本を押さえた『あらすじ』

 

さて、ひとつめの工夫として取り上げるのは、宣伝と基本を押さえた『あらすじ』についてです。

 

まず、第一にこのあらすじを宣伝という側面でみたときはどうでしょうか?以前、取り上げたキャッチコピー(人が引かれるうたい文句)の三原則は『自分に関係があると思ってもらう』、『強い言葉を使う』、『疑問を読者に作り出す』でした。

 

これは宣伝文においてかなり重要な技術になります。そして、そのうちの一つである『疑問を読者に作り出す』という点で、良い引きをもっているあらすじになっています。

 

つまり、このあらすじを読んだ読者は少年と少女が荒廃した終末世界を旅していく物語なんだろうなぁ、ということはわかりますが、その実ストーリーの結末については、ほとんど想像できないということです。

 

そうやって、読者の心の中に「どうなるんだろう?」という疑問を作り出す技術と捕らえることもできるでしょう。

 

そして第二に『あらすじ』そのものの基本という側面から見るとどうでしょうか?結構、ここを見落としている作家さんも多いように感じますが、あらすじはあくまで『粗筋』であることです。

 

そもそも『あらすじ』とはなんでしょうか?辞書を引いてみると「物語・事件・考えなどの大体の筋道」と載っています。

 

つまり、あらすじというのはあくまで「物語の大雑把な筋道」であり、読者にどんな作品なのかを伝えるための文章といえるでしょう。そこでもう一度、あらすじを読み返してみましょう。

 

誰が、何を思い、どうするのか、きちんとセットで記述されていることに気が付きます。

 

その点で、この作品のあらすじは基本を押さえつつ宣伝効果もある良いあらすじになっているというわけです。

 

このように、宣伝色をいれたことで疑問を産むだけではなく、「誰が何をするのか?」きちんと『あらすじ』の基本をケアしている構成を心がけたいところですね。

 

擬態語と擬音語の活用

 

続いて取り上げていく工夫は、擬態語と擬音語の活用です。特に擬態語です(擬態語のほうが造語が多く自由な表現の幅が広いため)。

 

擬態語や擬音語の活用は、意外と難しいものです。特にバトルシーンなんかで下手に使うと、どこかで炎上騒ぎになるなんてこともあったとかなかったとか。

 

しかし、擬態語は特に個性が出る表現を行えるため作品の雰囲気づくりには活かしたいところです。

 

話しが少し前後しますが、第三回の書評記事では色の描写を多用することで目線の先にあるもの以外を色のないグレーやモノクロな世界に魅せることができました。

 

それと同じく、今回は音を多用することで終末世界の静寂さを演出することができている点も注目です。原理としては同じものです。

 

そういうわけで、終末という世界観を上手く表現するために擬態語・擬音語が一役かっているのです。

 

読んでいて気付いたのですが、擬音語や擬態語は何を演出するために使用しているのか明確であったほうがいいようです。

 

注意したいのは、擬音語や擬態語は読者に何かを伝えるためではなく、演出するために使用するのが良いということです。

 

例えば、こちらの文『くきゅ――と少女のおなかも同意するように呻く』では、『くきゅーー』という音が用いられていますが、ひらがなにしていることも相まってキャラクターの可愛らしさをうまく演出してくれています。

 

それに対し、例えば戦闘シーンで銃声を描くことを想定しましょう。銃声に対する擬音語によってキャラクターの「かっこよさ」や、動きの「俊敏さ」など何かしら演出したいものがあれば別ですが。

 

それらが無い場合、「バンッ」とただただ擬音語で表現してしまうと粗末な表現になってしまうということもあるようです。

 

そういう場合、「引き金を引いた」など地の分で説明するのと、どちらが良いのか一度考えてみるとより良い作品にまた一歩近づくことができるのかもしれませんね。

 

その点さえ気をつけていけば、擬音語をうまく活用していけるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

さて、今回は宣伝と基本を押さえたあらすじ』擬態語と擬音語の活用』が良くできている作品に出会うことが出来ました。

 

本音を言うともう少し良い点をたくさんご紹介したかったのですが、仕事でエクストリームアイロンの競技に半ば強制的に参加させられていた都合で今回はご紹介できませんでした。

 

もう一つ紹介したかったことは、端的に言えば一文一文の文字数の少なさや空白の多さが余計に読みやすさを助長している点です。

 

描きかたがまさにアニメを書き取ったような、戯曲や脚本に近い作風が私は好きなのでこういう作品がもっと普及すればいいなと思います。

 

さて、ジャンルによっては、取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

・小説家になろうで閲覧する

 

また、こんな記事があったらいいのになーとか、リクエストがあれば、是非ツイッターでリプかDMをくださると喜びます。それではまた会いましょう!ご精読ありがとうございました!

 

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【特別掲載】小説の書き方ヒントまとめ(ファンドゲーム)

 

この記事では、他人の作品を読んで良いと思った点や、取り入れておきたい技術について特集して行こうと思います!

 

小説の書き方についての解説本や指南書を読むことも、エッセンスを知っておくという点で重要です。しかし、具体的な文章を見て『なぜ、この文章に惹かれるのか?』

 

自分なりに考えていくことで、さらに作家としての個性や魅力を引き出すことができるようになるでしょう。

 

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する作品『ファンドゲーム』(作者:陽向 舞桜  先生)から、より具体的に為になる工夫を一緒にみていきましょう!

 

※このコーナーでは作者様から許可を頂いた上で、引用や画像の使用を行っております。

 


※当サイトの読者のみなさまへ

 

今回から特集していく【特別掲載】に関しては、『作家の味方-コンテスト』や他の書評記事とは無関係の番外記事となっています。

 

『作家の味方-コンテスト』では、今後も私が個人的にもっと評価されるべき良作!応援したい!と思った作品を取り上げていく予定です。

 

一方で【特別掲載】では、コンテストなどで既に一定の実績がある方の工夫を見ていくコーナーです(所謂プロ枠)ので、コンテストの難易度インフレは心配しないでくださいね♪


 

作品紹介

 

~あらすじ~

金を積んで命を奪う『ファンドゲーム』

三分間で運命が決まる!!!

撹乱、反計、妨害、支援など、何でもありのテクニカルスキルを使い、

相手を出し抜け!

 

より多くのトレードコインを天秤に積み上げた者が勝者!

「オープン!」

フィールド全体に巻き起こる突風。そして目の前に現れる金色の天秤。
指針が振り切った時、世界が変わる。

 

*ストーリー*

無実の罪を着せられ異世界に追放された天才トレーダー睦月タケル。そこで出会った謎の美少女リリアと共に、自らの命を賭けた『トレードバトル』という名の取引デスゲームに巻き込まれる。己の運命に抗うように、悪の組織ヘッジファンドへの復讐を果たしに向かうタケルとリリアだが、その先に待ち受けていたのは……。

 

~来歴~

第1回「マグネット!」小説コンテスト 読者選考 マグネットランキング総合1位!

磁界ランキング総合3位!

 

参考にしたいところ

 

冒頭から参考になるところが多すぎて記事が描き終わらないので巻きでいきますね(笑)。

 

台詞による心情描写

 

大抵の場合、小説は3つの部分から構成されているといわれています。ひとつが「説明」、もうひとつが「描写」、そして台詞や地の文を活用した「場面」です。

 

心情描写はこの3つの中では「描写」にあたるのですが、「場面」である台詞が心情描写の役割を果たすこともあります。

 

その一つの具体例として、この作中には「――誰か……助け……て……。」という表現が二回出てきています。

 

一度目は主人公へ突きつけられた過酷な現実に対しての台詞として、二度目は主人公の不幸な生い立ちを振り返る台詞として使われています。

 

このように、同じ台詞を別の場面で異なる要因を用意し使うことによって、どちらの理由で主人公がその台詞を使ったのか?

 

言葉の真意を読者に考えさせたり、そういうこと意味を持った台詞だったのか!とハッとさせる場面を作り出すことができます。

 

そして結果的に、主人公の心理状態を伺わせる様な台詞になり、人物の心理描写として活用できている良い例ですね。

 

ちなみに、一度目の台詞は現実世界で二度目の台詞は異世界で発言しています。ここもうまい表現になっていると思いました。

 

というのも、世界が変わっているというのに主人公の台詞(心情)が変わらないんですよね。これってかなり異常です。

 

そういう異常を取り込むことで、台詞により重みが生まれているのではないでしょうか。

 

難しいので例えてみましょう。例えば、いきなり砂漠のど真ん中に転生させられて「仕事いきたくね~」って言ってるサラリーマンを想像してみてください。

 

いや、それどころじゃないでしょ!という突っ込みを入れたくなると思います。それくらい「仕事にいきたくない」という感情の方が現実を忘れるほどに優先されているということです。

 

少し余談です。『ブラッククローバー』というアニメがありまして作中で何度も「諦めないのが俺の魔法だ!」という台詞が登場します。

 

魔法が常識の世界で魔法が使えない主人公の台詞なのですが、読者へ伝えたいであろう「諦めるな!」というメッセージを主人公の台詞としてダイレクトに読者に伝えてしまうこともあります。

 

台詞ってしゃべってるだけだと思いきや中々奥が深い表現も出来るものなんですよね。そんな意図をもった台詞を利用してみるのも作品の魅力を高める上で大切なのではないでしょうか。

 

場面描写に関するキーワードの選定

 

この作品を読んでいて、良い意味でweb小説らしいなと思った部分がありました。ライトノベルとweb小説を比較したときにまず目立つのは地の文の長さです。

 

ライトノベルはライトといいつつも、意外と描写に関して地の文が長いことはザラにあります。

 

一方で、この作品では「説明」パートでは地の文がそれなりにあるものの描写に関しての文字数はそこまで多くない印象を受けました。

 

というか、むしろ一文の長さはかなり短い方と思います。テンポが取れてすごく読みやすいと思いました。

 

しかし、地の文が短いことには当然デメリットもあります。細かい描写ができない為に状況説明が不十分になってしまうなどです。

 

そこで、重要になってくる工夫が「場面描写に関するキーワードの選定」です。この作品ではうまく取り込まれているように感じました。

 

例えば、第一話では「有罪」や「法廷」という言葉が使用されています。この2つのキーワードだけでもうどういう場所なのか何を行っている最中なのか読者はすぐに理解できますよね。

 

同様に第二話でも「緑の木々」や「大地を駆ける穏やかな風」という言葉が使用されています。

 

異世界転生というお決まり展開というのも相まって、情景が細かく描写せずともどんなところに主人公が置かれているのかわかるキーワードになっています。

 

「有罪」なんて言葉は法廷くらいでしか使わないですし、「大地を駆ける穏やかな風」なんてめちゃくちゃ自然溢れる土地でしか起こらないからです。

 

このように、限られた状況でしか使われない言葉や表現を節々にいれることでテンポ良く読める作品に仕上がっているようです。

 

もう一つ、重要なのは「単語」ではなく「キーワード」ということです。作品全体に対して言えることだと思ったのですが修飾語がバライティに富んでいる印象でした。なおかつ無駄が少ない。

 

一つの単語だけで、限られた状況を表現するのは難しいです。なので、あくまで「大地を駆ける穏やかな」という修飾語と「風」という単語のセットで、限られた状況でしか使われないキーワードにしてから用いることが重要なのではないでしょうか。

 

キャラの行動原理についての説明パート

 

この作品の第一話冒頭には主人公の来歴の説明パートがあります。冒頭に説明が来るのはあまりおすすめされないというお話もあるようですが、これは作品にもよるのではないでしょうか?

 

キャラクターの説明を冒頭に描くことは、度も何度も人物の描写を行うことでくどい文章になるのを回避できるというメリットがあります。

 

一方で、デメリットとしては説明がうまく描けていないと冒頭で読者がリタイアしやすかったり人物描写が地の文に少なくなってしまい、人物が想像しにくいといった現象が起こりえます。

 

この作品『ファンドゲーム』においては、地の文が短くテンポが良い文体を重視しているようなので、キャラクターの説明を冒頭に描くのは良い効果があると思います。

 

また、デメリットである説明文による読者リタイアを防いでいるのは説明内容にあるのだと思います。

 

ただ単にキャラクターを説明するのではなく、行動原理に関連するものだけをピックアップすることで必要な部分だけをきちんと簡潔に説明しているのです。

 

一方、以前ご紹介した『未樹との遭遇 I’m always on your side』(作者:タカトウリョウ 先生)という作品では、キャラクターについての説明パートは無かったもののスムーズに作品に入ることができました。

 

これはどういうことでしょうか?おそらく、こちらは地の文が長めに用意されている作品で、地の文にある豊富な描写の中で主人公のキャラクターを説明していく形を取っていて、

 

なおかつ、無駄な描写が徹底的に排除されているというスタイルをとっているからバランスが取れていたのではないかと推察しました。

 

まとめ

 

さて、今回は『台詞による心理描写『場面描写に関するキーワードの選定』、『キャラの行動原理の説明パート』がうまく工夫されている作品に出会うことが出来ました。

 

実は他にも取り入れたいことが山ほどあったので、少しだけ付け足しで説明しようと思います。

 

まず、主人公の名前が読みやすかったです(笑)。これ意外と大事ですからね!?かっこいい名前もいいですが、読むほうとしては読みやすい方がうれしいです(笑)。

 

加えて、第一話の文字数が800文字弱なのに対して徐々に文章量を増やし読者が疲れてきたあたりで文章量を減らしている点も工夫されているなぁと関心させられました。

 

『あらすじ』についてもですが、無理に宣伝文とあらすじをごっちゃにせず、分けて記述している点もスッキリしていて読みやすかったです。

 

最後に、物語において喜怒哀楽などの感情の動きは言わずもがな、かなり重要になってきます。

 

リリアさんのサービスカットであったり、冒頭の主人公の落ち込み具合といい、感情を動かす力のある文章・場面が多かったためその点でも評価が高い作品に出会えたと思います。

 

さて、もちろんジャンルによっては取り入れない方がいい工夫もありますので注意していただきたいですが。

 

みなさんもここでご紹介する作品たちを読んでみて面白い!と思うのであれば取り入れることをおすすめします。

 

というわけで、今日もみなさんお疲れ様でした♪

 

・マグネット!で閲覧する

・小説家になろうで閲覧する

 

また、記事のリクエストも募集中です。ツイッターでリプかDMをくださると喜びます。それではまた会いましょう!ご精読ありがとうございました!

小説のPV数を伸ばすより大事なこと!転載のススメ

 

実はPV数を伸ばすことより大事なものがあります。それは固定読者を増やしていくということです。

 

PV数が極端に高いのは別ですが、PV数の高さはあらすじやタイトル、ランキング操作、毎日投稿か否か、完結しているかなどで決まることが多く、物語の中身で評価されているかどうか怪しい部分が正直あります。もちろん例外もありますが。

 

しかし、これは一時的なものに過ぎず固定読者を積み上げていった作者の方が最終的にはPV数も多い結果になることが多いように見受けられます。

 

それに出版したい方なら余計に、固定読者のほうが重要になります。これはブログでも同じことのように思えます。この点は必ず押さえておきましょう!

 

さて、ではどうやったら固定読者を増やしていけるのでしょうか?その手段の一つとして、「他の投稿サイトに転載してしまう」という方法があります(出面で勝負するということです)。

 

ただ、いざ「小説家になろう」や「カクヨム」で小説を書き始めてみると、思ったよりもWeb小説投稿サイトのガイドラインや投稿システムで手こずる方も多いのではないでしょうか?

 

また、私が知っているだけでも25以上の投稿サイトがあります。そうなると、どこで小説を投稿すればいいんだろうか?という疑問も生まれてくると思います。

 

そんなわけで今回は、そんな方に向けて、そもそもどのサイトが重複投稿がOKなのか?どの投稿サイトにすればいいのか?という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

すべてのWeb小説投稿サイトに投稿する

 

わたしが言われてハッとさせられた言葉なので、あえて見出しに入れてみましたw

 

すべての小説投稿サイトに投稿するというのは少し大げさな表現ですが、つまり複数のサイトに乗せられるなら載せればいいじゃないというお話です。

 

ちなみに、そんなことしていいのでしょうか?と思う方も多いと思うので念のため調べてみました。

 

結論からいうと大抵の小説投稿サイトは転載OKです。ただし、転載を明記したほうがいいでしょう。

 

まず、登録者数140万人弱という現状最も有名なWeb小説投稿サイトである「小説家になろう」では、「他のサイトで掲載中の作品も歓迎している」と明記されています。

 

ただし、小説家になろうの場合は他サイトへの掲載はあらすじ欄に明記する決まりになっている点については注意してくださいね!

 

ちなみに、面倒に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは無断転載対策を目的としていて自分の作品を守ることになるので、きちんとルールを守って自分の作品も守ってあげましょう!

 

「小説家になろう」以外で重複投稿が許可されているWeb投稿サイトへ掲載する場合も、無断転載されないように「他サイトへの掲載の旨」に関する記載は心がけることをおすすめします。

 

そして続いて、「カクヨム」というWeb小説投稿サイトのガイドラインにも「他サービスで公開されている作品についても「カクヨム」に投稿することができます。」と明記されていました。

 

「アルファポリス」というWeb投稿サイトでも、他サイトとの重複投稿は可能のようです。というより、アルファポリスのシステムは他の投稿サイトと少し異なっています。

 

アルファポリスでは、「小説家になろう」などの外部のページをそのままアルファポリス内に登録できるというシステムになっています。

 

つまり、アルファポリスのページでタイトルをクリックしたら「小説家になろう」のページに飛ぶので「小説家になろう」の方でPV数を稼ぐこともできます。

 

さらに、それとは別に他のウェブ小説投稿サイトと同じようにアルファポリス内に作品を投稿する方法もあります。

 

ちなみに、過去の問い合わせを見ていると「小説家になろう」の作品ページを外部URLとして登録した上で更にコピペでアルファポリス内に重複投稿をすることも許容されているようです。

 

また、「アルファポリス内で投稿した作品」を外部の投稿サイトに掲載することも可能だそうです。

 

ただ、少し気になったのは「アルファポリス⇒小説家になろう」の重複投稿はできても、「小説家になろう⇒アルファポリス」という重複投稿はあまり好まない印象の回答に見えました。

 

まぁ気持ちもわかりますが、正直どちらが親でどちらが子かというのも判別するのが難しそうですし、普通に重複投稿できるという認識であっていると思われます。

 

また、「エブリスタ」や「NOVEL DAYS」でも重複投稿は可能だそうです。おおよそ、ほとんどのWeb小説投稿サイトでは重複投稿が許容されているようですね。

 

ただ、万が一禁止されているサイトがあるかもしれないので出来る限り調べてみました!!先ほど説明したサイトに加えて下記のサイトが重複投稿が可能なサイトになっています。

 

もしかしたら、今後変更になる可能性も無いとは言い切れないので念のため括弧の中に根拠となるページ名を入れておきました。

 

マグネット!(ヘルプ)・taskey(よくある質問ページ)・星空文庫(掲載者ガイドライン)

 

絞るならどの小説投稿サイトか?

 

まぁ、すべてのWeb小説投稿サイトに登録しておくのが一番何も考えなくて済む方法です。しかし、それでは毎回投稿するたびに凄まじく手間がかかりますよね。

 

管理もしきれませんし、そんな時間があれば小説を一話でも描きたいと思う方も多いと思います。

 

以前、「ジャンル別に、このWeb小説投稿サイトが合うよ!」といった趣旨の記事を2本あげたのですが、そちらから確認していただければ、二つ・三つの投稿サイトに絞るときの手がかりになると思います!

 

上記のリンク先では、世界観によってジャンルを四分割してそれぞれに合う投稿サイトを解説しています。

 

また、もう一記事はこちら:「読者に伝えたいこと」を基準にしたジャンル一覧 で、コメディや恋愛ものといった読者に伝えたいことを基準にしたジャンルわけをして、それぞれに合う投稿サイトについて解説しています。

 

それでも迷ったら?

 

それでも、迷う様であればいっそ清清しく「小説家になろう」、その次に「アルファポリス」への外部リンクか

カクヨム」をおすすめします。

 

なぜかというと、閲覧者数的にはやはり「小説家になろう」が圧倒的です。数値で言うと二位のアルファポリスの30倍近い規模になります。そして、その次が「アルファポリス」、「エブリスタ」、「カクヨム」という順になっているからという単純な理由になります。

 

正確には、「エブリスタ」と「カクヨム」の順位は逆ですが「エブリスタ」は作品が1000文字単位でページ切り替えされるため実質人数で見ると「カクヨム」の方が上になります。

 

また、「アルファポリス」は外部リンク登録であればいろいろと面倒な手続きがないのでおすすめです。ちなみに、閲覧者数はシィミラーウェブというサイトを使用して順位付けを行いました。

 

「小説家になろう」・「アルファポリス」・「エブリスタ」・「カクヨム」の4サイトが大半を占めていることも今回の調査でわかったので、参考にしてみてくださいね!

 

それでは、今日はココまでです。ご精読ありがとうございました。

 

さて、みなさま今日もお疲れ様です。ご精読ありがとうございました!こんな記事があったらいいのになーとか、何かリクエストがあれば、是非ツイッターでリプかDMをくださると喜びます。

 

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