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スタニスラフスキーシステムとは?|演出家が役者に感情を生み出すための演劇論!

スタニスラフスキーシステム(Stanislavski System)とは?


スタニスラフスキー・システム(Stanislavski System)とは、役になりきる際に「役の外見や行動を想像して入る」のではなく、「役の置かれている状況や周囲の情報から入る」という演技方法論のことです。

 

例えば、ギャルを演じて欲しいと言われた時に、ギャルを演じようとすると人によっては「ギャルってどんな感じだったっけ?」と、見た目や立ち振る舞いを真似しようとして役に入ることがあります。

 

ただ、これでは少しだけ知識が欠落してただけで立ち振舞が間違ってしまっていたり、思い込みによって不自然な振る舞いをしていることに気づかない人も出てくるでしょう。

 

このままでは「うまい演技ができるかどうかは、運次第になるのではないか?」と考えた役者さんや演出家さんたちは、いろいろ考えた結果、次のように考えました。

 

類似した人物の行動『結果』をみて真似をするのではなく、人物が行動を起こした『原因』となる出来事に自身を放り込んでみることで自然と、演じたい人物と似たような行動を引き出し演じることができるのではないか?

 

これが『スタニスラフスキー・システム(Stanislavski System)』と呼ばれているものだそうです。

 

もう少しわかりやすく言えば、号泣している人物を描こうとするのであれば「涙をぼろぼろと流していればいい」というものではないということです。

 

そういった形式的な描写ではなく、まずは涙を流した原因を確認しみようというわけです。

 

例えば「夫が戦争で死んだことをとうの昔に頭ではわかっていたけれど、ずっと信じようとしていなかった自分に気づいた」というのが涙腺崩壊のトリガーであったのであれば、

 

その人と同様に最愛の人を亡くしたことや、泣く機会も与えられずに頑張ってきたという状況の方を想像してみましょうということですね。





 

小説・台本におけるスタニスラフスキーシステム


スタニスラフスキーシステムは、 一般的に役づくりの方法論として知られていますが、小説や台本を作るうえでも有効に活用させることができる技術でもあります。

 

先程の例と同様、小説のあるワンシーンとして、キャラクターが泣く場面を描くとしましょう。

 

この時、スタニスラフスキー・システムに従えば、大粒の涙を描くところから入るのではなく、

 

泣いている原因の部分を先に明らかにします。例えば、それが最愛の人を亡くしたことに起因するのであれば、以下のようにセリフを描写に組み込むことができるようになるでしょう。

 

平文:額は徐々に熱くなっていき、大粒の涙が床へと落ちてゆく。

改善文:あなたが戸を開ける音をずっと待っていた。あなたのことだから、仕事が終わったらすぐに家に帰ってくるに決まっているわ。だから、お腹いっぱい美味しいご飯を作って待つって決めていたの。でも、もう十分お腹いっぱいにしてあげられたのかしらね。熱い雫が頬を伝う感覚の中、私は眠りについた。

 

このように、涙を流す原因の部分てある「愛していたこと」の方にスポットをあててセリフ文とすることもできます。

 

『セリフの書き方』の記事でも書いていた「良いセリフは、良いシチュエーションに生まれる」というのも、あながち間違いではないのかも知れませんね。

 

この時、音楽を聴きながら喜怒哀楽やテンションを調整することもできるので、おすすめしておきます!

 

以上!スタニスラフスキー・システムの解説でした!





 

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