書きたいものを書くべきか?読まれるものを書くべきか?
創作をする方々にとっては非常に悩ましい問題ですよね。この問題に対する答えは十人十色で答えはきっとひとつではないでしょう。
あくまで私の個人的な意見は、『書きたいもの書くべきだ』という意見です。今回はそんな無限ループのような自問自答に一時的な決着をつけて、また一歩前に進むための私なりの考え方を共有していきたいと思います。
よくある答えはいらない
この問題に対する対処法として良く聞くのが、売るのが目的なら読者に寄せよう、好きなものを書くのが目的なら自分に寄せようという意見です。
間違いではないと思いますし、ある程度的を射ています。しかし、この回答、人によっては問題を解決できていないのではないでしょうか?
なぜなら、書きたい物語を書くべきか?それとも、読まれる物語を書くべきか?この問題に直面した人は大抵、書きたいものを書くのも、読まれるものを書くのも両方目的としてもっているからです。
あまり現実を直視したくない方もいらっしゃると思いますが冷静に考えると、この疑問に決着をつける方法は次のうちのどちらかです。①考えないようにする、②自分にとって優先順位の高い方から攻めて、今は片方を我慢する、③そもそも自信喪失しているだけで、自信さえ取り戻せればいい
例外もあるでしょうが、大部分はこの3つだけです。決着をつける方法自体はとてもシンプルな問題です。ここまでは事実です。はっきり言えます。問題は、どうやって①~③の回答に辿り着くかだと思います。
また、③については少し経路の違うお話になってしまうので、一言だけ据えて別の記事に任せたいと思います。
まず、自信喪失したということは、それだけ頑張ってきたという事実に向き合いましょう。頑張ってきて、それでも結果を周りに認められなかったから自信を損なってしまったのです。
それだけ頑張ってきたのですから、自分をもっと認めてあげてもいいと思います。PV数が少ないのであれば、作品の中身を見られていないだけで、もしかしたら作品自体は悪くないのかもしれません。
一話でも読んでもらえるような工夫は見落としていないか?あらすじやタイトルを少し変えてみてはどうか?試行錯誤する余地がまだまだあります。
また、感想やレビュー、ブックマークが付かないことでPVは普通にあるのに悲観的になっている方もいらっしゃいます。その場合は黙って読んでくれている人が多いだけなのかもしれません。
ツイッター経由の人は感想を言ってくれる人も多いですが、ウェブ小説投稿サイトに読み専で入ってきた人はなかなか感想を書かない傾向があります。しかし、逆に言えばツイッターなどで宣伝しなくても読まれている証拠でもあります。
また、ツイッターでは毎週土曜日の朝8時から『作家の味方コンテスト』というイベントも行っています。このイベントでは、抽選で数作品を取りあげて、書評記事&レビューをすることをやっています。
方針としては、良い点を見つけ出して作家さん達に共有するものなのでモチベーションのUPにつながりそうであれば応募していただければ嬉しいです。
ありがちな思考回路
さて、書きたいものを書くべきか、読まれるものを書くべきかという問題を考える時に、みなさんはどういう思考回路を辿るでしょうか?
先ほどの①考えないと、②優先順位をつけて片方を諦めるの二つを踏まえてお話していこうと思います。中でも、もっとも最悪な思考回路は次のようなものです。
①考えない⇒これができればしてる。無理。②自分にとって優先順位の高い方から攻めて、今は片方を我慢する⇒好きなこと書いて読まれてなくて我慢しきれなくなってるんだから、読まれることを書くしか選択肢無いじゃん?
でも、それ本当に答えなのか?(読まれるものを書けるようになっても楽しくないから苦痛にしかならないじゃん!)と無限ループにはまることです。
結局どうすればいい?
みなさんが変えることができるのは事実ではなく、先ほどの思考回路の部分だけです。思考を変えるしかないのです。この最悪な思考回路から脱出しましょう!
では、結局どうすればいいのでしょうか?冒頭で申し上げた通り、書きたいもの書けばいいと思います。迷わず書きたいものを書きましょう!
とはいっても、まだ思考回路から抜け出せてない人のために、私が描きたいものを描くべき根拠を列挙しておきました。
1. そもそも読まれる作品を描こうと思ってかけるわけじゃないので好きなものを描いた方がいいし長続きする。
2. 作者がつまらなそうに描いた作品は読まれる作品にはならないことが多い。
3. お金が欲しくて読まれたいなら、何のためにお金が欲しいのか考えよう。もし、それが自分の幸福のためなら、好きなものを書くほうが近道。
というわけで、ここからは私の思考回路についてお話します。参考になれば幸いです。
私の経験談
私がこのサイトを運営し始めた頃の話です。その頃は、一日に10回くらいしか記事は閲覧されないし、その10回のうちの9回くらいはグーグルのbotか海外からのスパムでした。(笑)
小説家や漫画家、ゲーム製作者は日本にいっぱい居るから自分の経験を記事にすれば需要あるんじゃね?それに創作関係に関わりたいというのは昔からの夢でしたからね。
そういうことを考えながら書き始めていたのですが、記事に需要ないんじゃね?(笑)と思い始める管理人のらぴさん。
たしかに、小説を自分で書いていたときはネットでキャラクターの作り方なんて調べず自分の頭であーじゃないこーじゃないと考えていましたし、それが楽しさでもありました。
また、キャラクターの作り方の月間検索数はなんと!!!たったの800件程度らしい。とても収益目的では運営できたもんじゃない。
他のサイトでは月間10万人超えたとかいう話を見聞きしていたので、あっ、これは「読まれない記事」なんだなぁと思っていました。
では、何故書き続けるのか?至極単純です。一人でも見て参考にしてくれる人が居たからです。もしそうでなかったとしても、読まれようと思って書いても続きませんし、正直、私には苦痛です。
私は私が書きたいことしかうまく書けないのです。それに読まれようと思って書いてもそれが本当に読まれるものだという確証もないです。
だったら最初から自分が好きなものをもっと信じてやってもいいのではないでしょうか?下手でも継続は力になります。
もちろん、これはあくまで私の意見ですが不安で進まなくなったあなたの筆を次の行に進めることができていれば幸いです。ご精読ありがとうございました!
※追記
記事に需要が無いのかと思っていましたが、運営して三ヵ月たった現時点ではいろんな方々に感謝の言葉をかけられたりしています。やはり、継続することは大事だというのは間違いではなかったようです。少しでもこの実体験が参考になれば嬉しいです。是非、同じような道を辿れることを祈っております。次はあなたの番です。
※追記2
この記事を作ってから更に2ヶ月ほどが経過しました。なぜかはわかりませんが、アクセス数は3倍近くに跳ねあがっていて伸び続けています。このサイトではあまりサイトの運営報告は行わないのですが、この記事の説得力がより増す結果を今後も追記していきたいと思います。