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小説創作におけるスランプの脱出方法について|小説家のための完全復活ガイド

小説創作におけるスランプの脱出方法について|小説家のための完全復活ガイド


みなさん、こんにちは。

創作支援サイト『作家の味方』の管理人らぴ(@kazakiribana2)と申します。

 

小説やエッセイといった文章を書く仕事をしていると、人によっては「あれ?書いていて楽しくないぞ?」となってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

もちろん、これは悪いことではないですし、なにより書きたくなければ書かなければいいだけの話だとも思います。

 

とはいえ、いざ自分がその状況に陥ると言葉でうまく表現できていないだけで、本当は書きたいと心の底から思っているのに何故か書けないという心理状態だからこそ「スランプ」と呼ぶのではないでしょうか。

 

というわけで、手短に結論から述べておくことにしたいところなのですが、理屈ではなく感情をケアする必要がある話なので、少しばかり順をおってゆっくりとお話することにさせてください。

 

なぜ「書きたい」と思うのか?


そもそも、なぜ人は小説やエッセイを書きたいと思うのでしょうか。こればかりは、本当に人それぞれではあると思いますが多かれ少なかれ、過去に書いていて楽しかった記憶があるからなんじゃないかと思うのです。

 

そもそも書いたことがなければスランプとは呼びませんし、過去に楽しんで書いていた記憶があるからこそ。過去に味わった体験をもう一度欲しているのではないでしょうか。

 

つまり、スランプというのは「楽しく書いていた過去の記憶と、同じく書いているはずなのにあまり楽しめていない現状との間にギャップを感じている状態」と言い換えてしまうことができます。

 

ただ、ここで少しばかり冷静に考えてみましょう。それはおそらく、書いていることそれ自体が楽しかったのではなく、書いた先に自分が成したいものがあったからなのではないでしょうか?

 

というのも、僕も最近までスランプ気味だったんですよね。

 

一冊目を書籍化したとき、書いていて最高に楽しかった記憶がありました。でも、ちょっと以前までスランプ気味だったのです。

 

というのも、僕が一冊目『筆を折った人のための創作論』という書籍を書いていた理由は、いままで書いてきたこのブログの200記事の内容を忘れたくないし、頭の中で改めて整理しておきたいと思ったからでした。

 

困っている人に本当に役に立てられることができるコンテンツが、集積できたという達成感もありました。これをまとめて伝えないという選択肢は僕のなかになかったのでしょう。

 

困っている人を救いながら、自分は自分の書いてきた記事の総括ができる。本当に書いていて幸せだったと思います。

 

しかし、二冊目・三冊目と書いていくうちに、なんだか書くのが楽しくなくなってきていました。二冊目も三冊目も、どうすれば困っている人の問題を解決できるのか。ずっと、悩んだり考えていました。

 

はやく稼いで独立したかったというのもあったのでしょう。焦っていたのかもしれません。嫌な仕事を投げ出して逃げ出したかった。いろんな夢を追いかけて、本当に書きたいことを書いて暮らせる未来をもっと楽しみたかった。

 

それでも、売れることと楽しむことは両立できると心の底から信じていたし、いまでもそれは間違いではなかったと思っています。

 

ただ、「書くこと」が本当に自分のやりたいことではなかったということに、気づけないでいると次第に辛くなってきてしまうでしょう。

 

やりたいことが複数あって、絡み合ってしまってくることはよくあることです。絡まった糸は、ほどきましょう。

 

やりたいことがいくつもあるのなら、優先度を付けて考えるべきというのは正論です。あたかも、一見するとそれが良い説得であるように聞こえますが、それでは人間の感情は納得してくれません。

 

本当にあなたがやりたいと思えることが大事なのです。それは書くことではないかもしれない。

 

いま自分がやりたいことを我慢していませんか?

 

それをやればいいのだと思います。どうか小説家・エッセイストだからといって「書くこと」に縛られないでほしい。

 

本当にやりたいことがなにか、完璧な答えを出す必要はありません。直感に従って、やってみたいことを思い出してみましょう。

 

私はいま、昔流行っていたメイプルストーリーというオンラインゲームを友人と懐かしみたいと思っています(笑)。

 

「仕事」と「娯楽」は分けましょう。

 

好きなことを仕事にすることはできます。しかし、どこまでいっても仕事は仕事。娯楽は娯楽です。明確に自分のなかで棲み分けをしたほうが辛い思いはしなくて良くなります。

 

私は知らず知らずのうちに仕事と娯楽の境界線をなくしてしまい、結果として仕事ばかりの生活をして体調を崩してしまいました。

 

一切、他人にしばられることなく「やりたいからやった」と言えるのが娯楽です。そこに少しでも他人への配慮やロジカルな利益追求の思考が入れば、それは仕事です。

 

大切なことなので繰り返しますが、好きなことを仕事にすることはできます。それでも「好きなこと」と「娯楽」は厳密には別物です。

 

何者にも縛られることなく自由に、やりたいことをやる。お金のことは考えない。そういう娯楽と。ちょっとだけ無理をして、世の中の人のためになる自分にとってやりがいや意義を持てる仕事。

 

自分を守るための境界線を引きましょう。アウトプットする場所にこだわって投稿サイトは趣味の場所。書籍は仕事の場所と分ける必要はありません。

 

あくまで自分の心の中で、いま仕事をしているのか。いま娯楽を楽しんでいるのか。それを自覚しておくだけで大丈夫です。

 

そうすれば、スランプも徐々に克服できるようになると思います。

 

少しでもあなたの悩みが解決できていれば幸いです。ご精読ありがとうございました!

 

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